音無くんの溺愛はつたない #文披31題

#7/6 #アバタ― #ひまわり

　お風呂上がりに携帯をチェックすると通知が来てた。

――このゲーム知っとる？

　メッセージの上には見覚えのあるキャラクターがいる。看板キャラ（灰色うさぎ）が案内する世界で温室栽培から始まり、植物園経営を目指すゲームだ。よく知った花から、七色の花みたいなファンタジーなものまであるけぇ、楽しく遊んでる。

　頷く花のスタンプを送って『楽しいよ』と付けくわえる。

――好きそうだな、て送ったけど、一足遅かった

――音無くんもやっとるの？　フレンド登録する？

ランランと目を輝かせる蘭のスタンプを送る。

　フレンド登録するといいことばかりなのだ。

　すぐにＩＤが飛んできて、ゲームのフレンド検索を使えば、すぐに見つかった。

　アイコンは麦わら帽子をかぶったシロクマ。音無くんのスタンプを思い出して、口元がゆるむ。

　フレンド申請をしたら、秒で承諾された。

　シロクマがわたしの庭園に現れる。フレンド登録すれば、互いの庭に訪問できるからだ。

　わたしのハリネズミとシロクマが勝手に交流する素振りを見せる。

　二匹でゆったりとひまわり畑を散歩した後、白熊は『🖤（チャージP）』を残して去っていった。

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７月６日（木）

誕生花：ひまわり

花言葉：私はあなただけを見つめる

　そういえば、音無くん（シロクマ）が私（ハリネズミ）ばかり見てた、ような？