#7/30 #握手 #ぼだいじゅ
ゲームを開くと、音無くんの
君たち、いつの間にそんなに仲良くなったん、と声に出さずにツッコんだ。かわいい二匹をアルバムに納めて、改めて見てみる。しろくまはほんのり微笑んでいるのに対して、はりねずみは花を飛ばさんばかりの笑顔だ。にやけ、すぎ、じゃない?
ちょっとうらやましくなって、音無くんをどこかに誘ってみようかと考えてしまう。
メッセージの通知音と通知のスライドが同時に来て、瞬きした。
――明日、水やり行く?
何だかんだ、毎日のように連絡を取っている音無くんだ。行くよ、と答えると拳をあげるしろくまスタンプが飛んできた。普段の音無くんの印象では絶対にしないようなポーズだ。そのギャップに口から空気がもれる。
いつもと変わらない
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7月30日(日)
誕生花:ぼだいじゅ
花言葉:夫婦の愛
「父さーん、菩提樹の花言葉、知っとった?」
「何かの愛」
「何かってなんよ」
「あたたかいとか、つつましいとか。花言葉ってそういうもんだろ?」
「……花屋、失格やろ」
「残念。それでも、花屋なんだなぁ。で、どんな花言葉?」
「……夫婦の愛」
「……母さんに怒られる」
「それも愛なんじゃない」
「娘の愛はどこだぁ」
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