第12話 夏の日に鷦鷯と(2)
「
と姫が言う。
姉姫に聞いた話を使うことにする。
「ときには、
さっき置いた筆を取り上げて、そのまま
「そんなこと……!」
そんなに怒るほどのことだろうか?
それと。
ふと思ったのは、鷦鷯は、自分の名のもとになったいにしえの大王についてどこまで知っているのだろう、ということだった。
姫は調べた。
それで、その
大鷦鷯命が、
「それだけ女を
と姉姫は言っていたが、姫にはよくわからなかった。
「女は
その声に、姫はその思い出から引き戻される。
はい?
目にあるかぎりの力をこめて
姫はすぐに答えることができない。
「悪しきもの」って……。
鷦鷯が続ける。
「その昔、
おもしろいのは、おもしろいのだが。
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