第24話 幼武大王の影(7)
父の
「あるいは、
軽く笑っている。
少し黙って、続けて言う。
「
吉備臣と
姫はそれをずっと昔のできごとだと思っていたのだが、そうではなかったらしい。
父大王は大きくため息をつく。
「その
そういうことか、と、姫は思う。
「だから、
父大王は
「しかし、それだけなら、ここにいるわれらへの関わりは少なかろう。しかし」
斜め座りから身を立て直す。
「その戦で、吉備臣は、
と大王は姫を見る。
少し笑って姫の姿を見る。
「はい?」
その姫を軽く横目で見てから、
「つまり、
この大王様というのは、父
その
そんなことは姫は思いつかなかった。
父大王は
「もし、この父と弘計、鷦鷯やおまえたちが
つまり、吉備がもし
「白髪大王がそうなることを防ぐためにわれらを大和にお移しになったのか、吉備臣のほうからわれらを白髪大王に差し出されたのか。おそらく
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