第27話 人だからね(笑)外伝
これは、長助が天使に転生するまでの物語
俺の名前は、長助。36歳。独身。趣味は映画を見ること、ゲームすること、漫画を読むこと、ギターを弾くこと、バイクに乗ることだ。
ある日、俺は、ツーリングに出掛けた。高速道路で飛ばすのはいい。風と一体になれるかのような感じだ。2時間位走った頃だっただろうか。雨が降り始めた。俺は、パーキングエリアに入り、食事でもしながら、雨宿りした。しかし、雨は一向に止む気配はなく、仕方なく、自宅まで引き返すことにした。長いトンネルを抜けた時だった。急に、水たまりが現れた。バイクは制御を失い、転倒してしまった。スピードも出ていたせいか、数十メートルは滑った。運が悪い事に、後続車がいて、俺に気づき、急ブレーキを踏んだ。しかし、間に合わなかった。車は俺に突っ込んできた。即死だった。
目の前が真っ暗になった。しばらくすると、目の前から、キラキラと光る物が近づいてきた。それは、卵位の、ちっちゃな天使だった。天使は、言った。「輪廻転生しちゃう?」と。
俺は一瞬戸惑った。輪廻転生?あー。俺は死んだのか。輪廻転生。面白そうじゃねーか。
俺は、天使に言った。「輪廻転生したい。」
天使は、言った。「神の座、一名様、ごあんなーい♡」
あたりが、光に包まれたかと思うと、俺は神の座?に立っていた。そこには、人間のようでもなく、動物のようでもない光景、虹のような光景が広がっていた。
神様が、俺に話かけてきた。
「長助。お前には輪廻転生する機会を10回与えようぞ。10回なら、わたしが、何にでも転生させてやる。途中で、転生を終える事も可能じゃ。では、長助。お前は、何に転生したい?」
俺は、ちょっと迷ったが、10回も転生の機会があるのだろう?まずは小手調べと行こう。俺は、神様に言った。
「俺は、蚊になりたいです。」
「蚊で良いのじゃな?」
「はい。」
「そなたの望み叶えてしんぜよう。」
俺は、虹色に包まれていった。目を開けると、俺は蚊に転生していた。
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