第22話 恋愛大作戦

 彼の名前は、こうきといった。こうきは、イケメンで、女子からもモテる事だろう。さて、さちこはごく普通の娘。付き合うにはどうすればいいんだろう?あおいは恋愛経験がゼロなため、どうすればよいのか悩んだ。あおいはよく恋愛ドラマを観ていた。偶然の接触、これが王道だ。そう思い、まずあおいは、ハンカチ落とし作戦を実行することにした。作戦はごく単純。こうきの目の前で、ハンカチを落とす。そして、それを拾ってくれたこうきにお礼を言う。そして、何気ない学校生活について話をする。まずは、その作戦を実行に移すことにした。

 あおいは、こうきに気付かれないよう、ゆっくりと近づく。そして、ハンカチをこうきの目の前で落とした。私は、それに気づかないふりをして、こうきの前を通り過ぎる。その時だった。こうきがそれに気付き、「おい。ハンカチ落としたぞ。」とさちこのハンカチを手渡した。「ありがとう。」といい、ハンカチを受け取った。あおいは何か話を続けようとした。しかし、こうきが、あまりにもイケメン過ぎて、あおいはどぎまぎしてしまった。そして何も話すことなく立ち去ってしまった。

 「あー。私のバカ!あそこで、話を繋げて、あわよくばメールアドレスでも交換していれば、、、。」と、溜め息を漏らした。あおいは次の作戦を考えた。手紙作戦だ。やっぱり乙女の恋と言ったら、ラブレターでしょ?と、机に向かい、ラブレターを書き始めた。

 「こうき君へ

私は、引っ込み思案で、うまく伝えられないので、手紙を書くことにしました。こうき君て、友達にも優しくしていて素敵だと思います。私は、美人でもないし、可愛いとも言えない。でも、私は、ずっと前からこうき君の事が好きでした。もしよければ、私とお付き合いしてもらえませんか?    さちこ」

 あおいは手紙を書き終え、こうきの靴入れに手紙を置いた。

 「あ〜。私、青春してる!」そう言って、あおいは、さちこの家へと帰るのであった。

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