概要
「私のランドセルは空っぽ。核弾頭のボタンが入った、大統領の鞄みたいに」
ユキトの妹、桜の右手は花の香りがする。
ユキトは眠りから見放された存在であったが、その花の香りをかぐことで眠ることができた。
ある時、桜の右手から花の香りがしなくなった。
彼女の目玉は、マネキンの目玉になってしまい、右手も別の物に変えられていた。
ユキトとおなじクラスに、空気と名前だけは存在している、異形の生物を従える少女――月乃さん、という女の子がいた。
どうやら桜は月乃さんと接触してからおかしくなったようだが……。
ユキトは眠りから見放された存在であったが、その花の香りをかぐことで眠ることができた。
ある時、桜の右手から花の香りがしなくなった。
彼女の目玉は、マネキンの目玉になってしまい、右手も別の物に変えられていた。
ユキトとおなじクラスに、空気と名前だけは存在している、異形の生物を従える少女――月乃さん、という女の子がいた。
どうやら桜は月乃さんと接触してからおかしくなったようだが……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!現代のドグラマグラ!?とんでもない幻想文学だが…
にわかに信じがたい。手が震えている。
こんなとんでもない作品がカクヨムに静かに掲載されているなんて。
大げさではない。長い人生でなかなか出会わないレベルの奇異な作品だ。
ガチで考察する前にざっと特徴を。
主人公は小6。境遇はひどい。妹がいる。ある日妹の体が変わる。
ものすごく大きく言うとここから「雪の女王」の流れになる。
…が、毎行、予想を裏切られる。完全に素っ頓狂なのに、ありありを目に浮かぶ、信じがたい描写力。
そして恐怖のあおりかた。怖い。めちゃ怖い。
これ…天才の所業というか、無理ですよ、常人にはできない。
これに似た読書体験をかつてしたことがある。舞城王太郎さんの「九十九十九…続きを読む