第23話

ゲーセンに着くと、俺達はゲーセンに入った。千葉のゲーセンはそこまでうるさくなくちょうどいい感じだ。それにリア充も多い。しかも顔面偏差値が高い。まぁリア充はくだけ散ればいいが。見せかけるようにいちゃいちゃしやがって。呪ってやろうか。俺の呪いは腹痛を起こすぞ。まぁもっと凄いのもできるが。


「お兄ちゃん周囲を睨んでないで速くプリクラに入るよ」


呆れたようにため息を吐きながらプリクラ機に入った。お兄ちゃんリア充は許せないんだよ。あいつらいちゃいちゃして周囲に見せびらかせて、俺達いいだろうと自慢してくるからな。そう思いながら俺はプリクラ機に入った。


「モードは兄妹っと」


相変わらずキラキラしてるなここ。それに女子高生の臭いがする。なかなかいい気分だ。それにしてもプリクラの中か見える女子高生の足がなかなかいい。顔が見えない分がっかりしないしな。お、あの太ももはなかなかいいな。


「痛って」


「ふんお兄ちゃんが鼻の下伸ばしているのが悪いんですよ」


思いっきり足を踏まれた。しかもぐりぐりしてくるから痛い。ねぇお兄ちゃんの指が折れちゃうよ。しかも目のハイライトを微妙に消してるし。ヤンデレにならないよね?


「分かったからもう俺の目は明子の太ももに釘付けだ」


「それはそれでいやなんですけど。いくらお兄ちゃんでもじろじろ見るのは気持ち悪い」


「くっキもち悪いはダメージかでかい。しかも妹にいわれるのは」


足フェチはやっぱりチラチラ見るのが正解なのか。じっと見ると変態に思われる。いや変態だが、香織ほどではない。あそこまでやったら捕まる。


「はいはい早く撮るよ」


『頭を撫でてね』


ほう兄妹らしいスキンシップじゃないか。俺は明子の頭を撫でる。気持ち良さそうに明子は目を細める。俺も優しげな顔をしてるだろう。その瞬間をパチリと撮られた。


『背中を合わせて互いに敵を撃ち抜くような表情をしよう』


ファンタジーかよ。そんなゾンビ映画やファンタジーアニメみたいなことにはそうそうならないと思うが。俺達は呪符を構えるポーズをして相手を注視するような表情をした。俺達陰陽師はこれがいいよな。


『ハートを作ろう』


兄妹愛ってやつか?それなら千葉の兄妹として当たり前だな。千葉の兄妹はシスコンブラコンは当たり前だ。俺達は顔を寄せあってハートを作った。笑顔で。撮った後ふと横を見ると明子と目があった。明子は満面の笑みを浮かべた。

可愛い。これが天使か。


『最後にハグをしよう』


仲のいい兄妹なら当たり前だな。俺は片手で明子を抱き寄せ片方の手で頭をポンポンとする。昔は良くやったな。これで良く慰めたりした。

明子は俺の胸元に頭を埋めた。俺の妹はやはり可愛い。


そして写真を取り終わりプリクラ機の外にでると、落書きタイムになった。ハートマークでもつけて仲良し兄妹とでも書いておくか。そして落書きが終わりプリクラが出来上がる。


そして、そこにはお兄ちゃんずっと好きと書いてあった。これ俺じゃなかったら勘違いしてるぞ。


「明子よ。さすがにこれはやりすぎじゃない?」


「どこがシスコンブラコン同士なんだからこれでいいと思うよ」


まぁ兄妹として仲良くしていたいっていうなら間違ってはいないか。俺だって明子のことを妹として好きだからな。シスコンと気持ちがられようがそれは変わらん。千葉の兄妹は仲がいいのだ。八幡だって言っていただろう。


「まぁいいか、それでユーホーキャッチャーでほしいものはあるか?」


「あのくまさんのぬいぐるみがほしい」


目が俺に似ているな。気のせいか?ブラコンだしにてるからとって欲しいという可能性もあるが。俺もシスコンだからそれは嬉しい。フッ俺の本気を見せるときかきたか。


「取ってやるよ。ゾーンに入った俺が負けるかとはない」


俺は100円玉をいれた。そして深呼吸をして目をつむり集中をする。そして目を開けてゾーンに入った。アームを動かし、少しづつぬいぐるみを出口のほうに動かした。そしてここたと思った瞬間にアームではさんで取った。


「取ったぞ明子」


俺はくまのぬいぐるみを明子に渡す。それを明子は大切そうに抱えた。


「さすがお兄ちゃん。一人でやるゲームは強いね」


「集中力はあるほうだからな」


意地でも渋幕に受かるために集中力を鍛えて勉強したからな。別にぼっちだったから一人でできるゲームが得意だった訳じゃない。むしろ香織といると女子と接する機会が多く異性の知り合いはそれなりにいる。


「お、鈴鹿のキーホルダーじゃん。さすがアニメイトの近くにあるゲーセンなだけあるな。あれも取るか」


その中には飛車丸のもあるので、俺は二つ取ることにした。再びゾーンに入り100円玉をいれてゲームを開始する。まず無宛のまのをだこのあるか確認しつで口に近いところにあったので上手く引っ掻けて飛車丸を取った。そしてちょっと奥のほうにある鈴鹿のも近くに寄せた。そして押し潰す感じで動かし鈴鹿のも取った。


「これ飛車丸だ」


「わーありがとう。お兄ちゃん。覇者丸のキーホルダーは珍しいからほしかったんだよね」


「それなら良かった。次は本屋に行かないか?」


本のチェックをしたいからな。二週間入院してたら面白そうな本もでるかもしれないからな。本の流行りそうなものはチェックしておかないとな。


「いいよ。それじゃ本屋へゴー」


俺達は本屋に向かった。ワクワクするような本が見つかるといいな。

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