第2話
俺達は駅まで移動する。あのね瑞己胸押し付けるのはよくないと思うの。隣の香織もぐぬぬとハンカチ噛んでいるし。いや古いなそれ。どんだけ悔しいんだよ。瑞己はなぜか上機嫌だし。
「瑞己ちょっと周りの視線が痛いから離れようか」
「私は手を繋ぐのダメなのに香織先輩はいいんですか?それはずるくないですか?」
「なんなら私と手を繋ごう。うんそうするべきだ」
いや香織が手に振れたら撫で回してよだれ垂らすだろうが。だから俺から離れようとしてもいかせないぞ。
「結構です。変態は妄想のなかだけにしてください」
「ぐさ、なにをー!この体を見たらやりたくなるのは自然の摂理だわ」
いや女子高生とやりたいと思ってるおっさんかよ。ちょっとは俺の前でもその欲望を仕舞え。はぁーどうしてこうなったのかな。俺の好きなエロ本は見られていないはずだし、おじさんのを見たか。あの人もよく奥さんに下ネタ言ってヤっているよな。この変態生は遺伝か。それじゃどうにもできないな。
「なにが自然だよ俺は思ったことないからな」
すると瑞己がガックシと肩を下げた。なぜに?俺のこと好きなの?いやさすがにそれはないか。瑞己ほどの美少女が俺のことを好きになるはずがない。今までいろんな男に興味を持たれていたから興味がないと言われてショックだけだっただけだろう。
「徹は渇れてるのか」
勝手に渇れてることにするな。香織が好きだから他の女子に興味を持てないだけだ。はぁーなんでこんな変態を好きなったんだが。初恋であり敵わぬ恋なのに。
「渇れてねーよ。むしろ溢れているわ」
「私と同じ変態だね」
「男の一般的なものしか持ち合わせてないわ。人がいないところでいきなり変態にはならんわ」
香織には人がいないところでも押さえてもらいたい。胸を揉みだしたりするときは目のやり場に困るし。でも我慢したらどこで爆発するか分からないんだよなー。それなら一目のないところで発散させた方がいいか。俺が見なきゃいい話だし。
「徹はむっつりなんだね」
「変態扱いするな」
「だって本棚に巨乳の女子高生の同人誌あったもんね。ナンパものだったわね。ヤってるプレイは野外だったり公衆トイレだったりラブホだったり、変態プレイであれはすごかった思わずオナニーをしちゃったよ」
ちゃんと隠しておいたよな。どこで見たんだよあと瑞己顔を赤くして、こっちをチラチラ見ないでくれ。その仕草はグッとくるけど。というか人の家でオナニーするなよ。ここでしてたのかと思って寝れないだろうが。
「人の家でオナニーするってどんだけだよ。もう開きすぎで呆れを通り越して感心するわ」
「誉めてる?ありがとう」
誉めてねぇーよ。なんで誉めてるように受け取ったんだよ。同人誌の場所移さないとな。まだ何冊かあるし。後輩ものとか、幼馴染みものとか。決して瑞己に邪な気持ちがあるわけじゃないぞ?ただ先輩といわれながらやるのは興奮するだけだ。俺が好きなのは香織だけだ。
駅に着くと、俺は香織を見ながら改札でスイカをタッチした。さすがに駅のなかでは瑞己を襲ったりはしなかった。まぁどこで生徒が見てるか分からないからな。イメージは崩したくないだろうし。笑顔も変態的なものから上品なものに変わっている。
そして電車が来たので俺達は乗り、アニメの話をした。
「やっぱり俺の青春ラブコメは間違っているのいろはって可愛いよね。あのあざといところとか、素直にならなくて断ったりだとか。ほほえましく思えるよ」
「それは分からなくもない。八幡はぼっちと言っているのに美少女にだけモテてるとか羨ましい限りだわ」
八幡はまじで羨ましい。捻ねくれてるが誰にでも分け隔てなく優しいところがモテる要因なんだろうが。自分が敵になっても大して仲が良くないやつのために自分が嫌われ役をやるとか無理だ。そこまで自分を犠牲にできない。香織のためならできるかもしれないけど。
「まぁ私から見てもカッコいいなと思うよ」
やっぱ美少女はだ八幡を好きになるのか。香織に好かれてて羨ましい。俺なんて変態なと頃を見せるくらいには信頼関係はあっても男としてみられてないってことだからな。まぁ八幡になら香織がもし取られることになっても特に嫉妬の感情はわかない。俺も好きだしな。まぁこのレズな限りあり得ないと思うが。
「まぁ八幡はヒーローだしな。それでこの後どっか行くか?」
「ゲーセンに行きましょう。プリクラはなしですからね香織先輩」
「ちぇー揉みしだこうと思ったのに。徹が触れない分私が堪能しちゃうよ」
「それは妄想でしていてください。、、、、まぁ徹先輩なら揉まれてその後もやられてもいいんですけど」
「なにか言ったか瑞己」
「なんでもないです。それより取って欲しいぬいぐるみがあるのですが」
ユーホーキャッチャーか、まぁ俺はよく一人でよく来るから取れないものはほとんどない。香織はいろはのぬいぐるみを見てるな。合ったら取ってやるか。そんなことを考えてると、幕張豊砂に着いた。海浜幕張にもあるんだが電車に乗った後で行くところを決めたからそれならイオンにしようということにしたのだ。ここのイオンのゲーセンは始めてだ。それにしてもでかいこりゃゲーセンを探すのに苦労しそうだと思った。
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