第13話
そして、プリクラが始まった。俺は時期にこれをこう呼ぶ。ラブラブプリクラと。
「それで指示をプリクラがだすのか?」
「そうですよ。と言ってもカップルモードでプリクラを撮るのは初めてなので、どいうことをするか知りませんが」
リア充御用達だからな、何を指示してくるのか。せめて余り接触はないのにしてほしいな。余り接触するとドキドキして理性の歯止めが聞かなくなる可能性がある。もし手を出したら香織好きとして失格である。ていうか香織に粛清される。
『まずは背後から抱きましょう』
いきなり匂いが分かるものが来たな。だがこんくらいなら香織といるとよくあるから大したことない。香織は俺にボディータッチをよくしてくる。信頼すると同性異性関係なしにボディタッチをしてくるのだ。まぁ同性はもはやセクハラレベルだが。
俺は瑞己の背後に周り後ろから腕を首に巻きつけた。そして頭を肩に置く。すると、瑞己は顔を真っ赤にしていた。俺はできるだけ爽やかに笑顔をしてプリクラを撮った。これで一枚目。次はいったいどいう指示がでる。
『ほっぺたくっつけてね』
あのスベスベそうなほっぺたにか?これに合法的に触れられるとは。きっとぷにぷにしてるんだろうな。ぐへへ。おっと香織がでてきてしまった。俺にも影響を。
瑞己は俺にほっぺたをくっつける。やばいめっちゃすべすべする。手で触りたい感情がでてくる。そして瑞己はすりすりしてきた。可愛すぎる。理性がぁー。くっ耐えろ。いくら可愛くても俺の好きなのは香織なのだ。
『次はお姫様抱っこをしましょう』
なんだと合法的に太ももに触れられるだと!俺の長年の夢だった女子高生の太ももに触れることができるとは。やべめっちゃにやけちゃいそう。だってあんなに健康的で陶磁器のように白くてスベスベそうなんだぞ。しかも瑞己の足は俺の理想に近い。リア充はいっつもこんなことをしてるのか。羨ましい限りだ。
俺は屈んで瑞己の膝裏に手をいれて太ももを触る。なにこれめっちゃすべすべするんだけど。撫でたい衝動に駈られながらもなんとか我慢をして、プリクラを撮る。
「徹先輩に触れられると心が満たされて、キュンとしますね」
「まさか俺も合法的に触れられるとはプリクラは最高なのか?いや俺は香織が好きなんだ。こんなんじゃまだ落ちない」
「そんなこと言いながらセクハラしてくる香織先輩みたいな顔になってますよ」
え?あんなよだれ垂らしている。セクハラ親父みたいな顔になっているの?それもう事案じゃん。相手が瑞己じゃなかった捕まっていたな。俺はプリクラを撮り瑞己をゆっくり下ろすと、ほほを叩いてほほを引き締めた。
あんな変態親父みたいな顔をして、プリクラに写るわけにはいかないからな。それにしても本当に夢が叶ったよ。太ももを触るっていう。女子高生の足最高。
『次はキスをしましょう』
は?それは不味いだろ。キスは本当に裏切り行為になってしまう。瑞己は指示なのでと言ってやってくるだろう。どうやって切り抜けるか。すると瑞己はほほにキスをしてきた。
するとパシャという音ともに写真が撮られた。口じゃないだかましか。配慮をしてくれたのだろう。口だったら不味いからな。まぁそんな嫌われるリスクを瑞己が起こすとも思えんが。
そして最期に肩を抱いて写真を撮り終了した。たしか落書き機能があるんだよな。その辺は瑞己にでも任せて俺はマッカンでも買うか。俺は自動販売機にいきマッカンを買ったあと、オレンジジュースも買った。これは瑞己のだ。
そして戻ってくると落書きを終えたのか、ほくほく顔を瑞己はしていた。そんなにいいのが落書きできたのか。まぁ人に見せるわけじゃないから危ないことを書かれても大丈夫だ。
「はい、これ徹先輩の分です」
そこにはラブラブとか大好きですとか背景に大量のハートマークと初プリクラ記念日かいてあって日付が書いてあった。このラブラブとか香織が知ったら発狂しそうだ。それにこれをみれと俺は瑞己を好きになりそうになるが、なんとか耐える。
「今日はありがとうございます。好きな人がいるのにいろんなことをしていただいたりしてみたり楽しくて少し申し訳がなかったですが、だけど後悔はありません。だって好きな人とこれをやるのが夢だったので」
やばいマジで好きになりそう。今までにないくらい揺れている。だがふと香織の満面の笑みが浮かび冷静になりやっぱり俺は香織が好きなんだなと思った。
「夢か、だがいいのか?俺は香織のことが好きで好きでたまらないんだぞ。そんな簡単に落ちないぞ」
香織への思いは誰にも負けない。例えレズでも俺は香織が誰かと付き合っても振られるまでは諦めない。レズってことは他のイケメンに取られる可能性はないってことだから、競争相手がイケメンじゃないだけ勝機はある。大学にいくまでに決着をつける。デートとか高校生のうちにやっときたいからな。制服デートとか。
「分かってます。でもレズなんで勝機は高いですから。香織先輩は恋多き女子なんでいつかは私から離れるでしょうし、そうしたらチャンスです」
「まぁ瑞己がいいならそれでいいが。夜ごはんはどうする?」
「ラーメンを食べに行きましょう」
ラーメンか、今回は千葉駅のほうで雷門で食べるか。辛味噌が食べたい気分だし。千葉駅に向かうぞというと、俺は達は駅に向かって歩き始めた。
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