第9話
やがて電車に乗ると、やはりと言ってはなんだが視線がこっちに集中する。特にサラリーマンや、他の学校の生徒の。同じ学校の生徒は特に気にしてない。学校でも過激派がいないときはくっついてくるしな。いつも通りって感じなんだろう。だが香織と二股疑惑があるのは何とかしてほしいものだ。俺が好きなのは香織だけなのに。周りからは妹愛していると思われている。ていうか明子が言いふらしている。お陰でこっちは過激派から上履きをたまに隠されているんだぞ。ノートに落書きされたこともある。
「あ、おはよう。朝からいちゃいちゃしてるねー。私にも抱きついていいんだよ?」
「香織さんにだけは抱きつきませんよ」
「そんな殺生な。私のほうが抱き心地いいよ全身柔らかいし、胸もそれなりのサイズあるぞ」
そう言って胸元を寄せた。男がいることを自覚しろ。俺が反応しちゃうだろ。燃え少し自分の魅力に香織は気がつくべきだ。そんなことをしたら男が反応するだけだぞ。現に何人かの男はこっちを見ている。話してる内容までは聞こえてないみたいだが。
「ゴツゴツしてるほうが好みなんです。てことで今すぐお引き取り願いください」
「つれないなぁー。まぁそんだけ徹くんのこと好きなんだろうけど。まぁ人の恋路には邪魔しないよ」
そして明子のとなりに座った。そして足をガン見してすべすべしてそうとか言っている。そういえば香織も足フェチだったな。俺も触りたいくらいのフェチだ。今すぐにでもナデナデしたい。何で女子の足ってこんなに魅力的なんだろう。そしてわざとらしく俺に足をくっつけるな。我慢できなくなるだろう。
「明子あまり男にボディータッチはするなよ。勘違いする男が大量に生まれる」
「こんなことするのお兄ちゃんだけだよ」
それはそれで問題だが。まぁ俺が耐えればいいだけたろう。決して胸の感触を楽しんでいる訳じゃないからね!そう俺は悟りを開いた仏のごとく性欲なんかにはやられない。嘘ですめっちゃ反応しています。
「うふふ、仲がいいことはよきことかな」
やたらと香織は俺と明子をくっ付けようとしてけるんだよなぁー。昔から何でかは知らんが。一時期明子のことも好きだったのに。美少女だとすぐに好きになるんだよなぁー。
「あ、着いた。降りよう」
「明子いい加減離れてくれ。暑いんだが」
「まぁ学校も近いし、そろそろ離れるよ」
俺達は一緒に登校してると、視線を集める。まぁこんだけの美少女が俺といればねぇー。嫉妬されて刺されそうになっても防げるっちゃ防げるが。これでも古武術を習っているからな。なん十人じゃなきゃ相手にできる。
「付き合っているっていえば問題ないよ」
「妹だぞ。とたんに変態の烙印を押されるわ」
しかも過激派に嫌がらせじゃなくて本格的に攻撃される。この辺一帯でそこそこ人数いるからな。過激派ファンクラブの人。さすがにあの人数を相手取るのは厳しい。モテない奴らだが集団になると気が大きくなるからな。
「義理なんで結婚できるよお兄ちゃん❤️」
「なにが❤️だ。付き合ってみろ親父に殺されるわ」
親父は娘大好きだからな。俺との扱いの差に泣くレベル。だが母親は俺を溺愛していて明子には普通だ。だから対応の差になんか今喧嘩してるところをみたことがある。だから結婚なんかしてみろ両親から反対されるぞ。
「そこは私の処世術で何とかするよ」
「私も妹がほしかったなぁー。そうすれば一社にお風呂入ってあんなことやこんなことまで。ぐへへへへ」
香織は下を向きながらそんなことを言った。まぁその顔を同じ学校の生徒に見られると不味いからな。
「香織は変な妄想するな。それに妹がいてまドン引きされて一緒に入らないと思うが」
「そこは愛の力だぞ」
香織の愛は激しいからな。ドン引きされるのが落ちだろう。明子はドン引きしてるな。なんでこんな清楚なのにド変態なんだか。見た目と中身が違すぎだろ。中身はおっさんだからな。
「あ、着いたね。お、あの娘可愛いね。みたことないけど転校生かな?」
「手を出すなよまじで」
これ以上ライバルが増えてたまるかよ。それにレズだったら一発で香織に落ちるだろうし。まぁ変態だからすぐに離れる可能性もあるが。恐らくレズではないだろうがな。香織が興味を持つやつは大抵ノーマルだし。
「私は自由だからねー。好きな人じゃなくても興味を持っちゃうものよ」
香織の美少女好きはどうにかならないものなのか。美少女を見つけたらすぐにものにしようとするんだよな。盛りさかりの男子高校生かよ。女子な分質が悪い。すぐに好きな人も変わるしな。
「まぁいいや、転校生は恐らく興味を持たないだろうし」
「それより早く教室に入りましょう」
「そうだね、うちのクラスだとよきかな」
俺達は下駄箱て分かれてそれぞれ教室に入る。
俺と香織が一緒に登校するのは珍しいので視線を浴びる。主に香織のファンクラブのやつからにらまれる。香織の本性を知ったらどう思うんだろうか。恐らくイメージと違うとなって離れていくだろう。そんなんで離れていくやつに香織を好きになる資格はない。
自分の席に座ると、本を読み始める。これは俺の青春ラブコメは間違っているだ。この近くが聖地だし、コスプレをして聖地巡りをしてみたいものだ。もちろん香織を誘ってな。あの制服は似合うだろう。巨乳だし。香織の制服姿みたいな千葉には他にもアニメの舞台となったところがある。夏休みに色々回ってみるか。
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