第7話スーツケース
私は朝まで寝ていた丁度土曜日で学校は休みだった
「ライトは?」
「気を使わなくていいのにな帰ってこなかったんだ」
「おばあちゃん心配するだろ?送るから」
私はアキラに送ってもらった
おばあちゃんは、
「お世話になりました」とアキラに言った
そしておばあちゃんは話しだした
あの子じゃなかったのかい?
あの子のお兄さんだろ?
顔がそっくりだ雰囲気は全然違うけど
電話してきたのはあの子だったね
あの子ライトくんはリカを本当に大事にしてくれるね
少し意味深なおばあちゃんの話しに、おばあちゃんは全てを見透かしているように感じた
オレは昼過ぎに家に帰った
リカの顔が見たいでも見ない方がいいかな、複雑な気持ちで帰るとアキラだけだった
「リカは送って行ったよライト?帰って来いよリカが心配するから、、」
アキラはどうゆう気持ちでこの言葉をオレに話したんだろう
あ、そうだ
「アキラ?リカが来週誕生日だって知ってた?オレ昨日生徒手帳見て知ったんだ18日だった」
アキラは知らなかっただけど
「リカの誕生日ライトも一緒にに居ろよ」
二人で過ごすべきだろ?
と思ったけど
なんとなくアキラの気持ちを読んだ
楽しく過ごしたい笑って、人数が多い方がいい
アキラは2人でいたいはず、だけどリカの為なんだろうと?
「ビックリするサプライズにしようよ」
オレはアキラに言った
「そうだな」
アキラが言って、俺たちはリカへのサプライズを話し合った
私はなんとなくアキラがモデルだって事を気にしない様にしていたけど
本屋に行ってみた
男性ファッション誌を
いくつかペラペラめくった
私の知ってるアキラとは少し違った
遠い存在に感じたでも素直に嬉しかったカッコよくてこの人が私の彼氏なんて
私は私の彼氏なんですと、言いふらしたい気分だった
スポーツの雑誌の所も見てみた
ライトがたくさん写ってた素直にカッコよかったすごいな2人ともこれじゃあ他の女の子がヤキモキするのが良くわかった
何にも知らなかった私が悪い
きっとずっとファンでいた子やライトを応援してる子がいただろう
なのに、そんな事も知らないで私は二人と仲良くなったのだから
知っていたら関わらずにいただろうな
私は2冊雑誌を買った知らないひとみたいに二人を雑誌でみるとなんだかキュンとした
カッコいいな私なんかが自然と2人と仲良くなってるなんて、私もなにか頑張ってみようと思ったアキラに見合う彼女に
私は家に帰ると使っていないヘアアイロンを出してゆる巻きの練習をした
ドンキに行って化粧品を買ってカラコンを買ってみた元々瞳は茶色いから黒縁のカラコン少し目が大きくなったマスカラをつけてみて、アイラインを少し引いてみたリップも赤めの色のものをグロスを少しのせた
髪は巻いたけど上手に出来なかったから後ろで縛った雑誌のみたいに少し顔周りの髪の毛をたらしてみた
自分でも少し変わった気がしたし、なんだか少し自信がついたすごいなメイクって美容師になりたいと思っていたけどメイクは女の子を変えるな、見た目より心を
私は、少し控えめにメイクをして学校に行った
アコがやってきて
「リカ髪巻いてるの?メイクも少しした?
全然違うよ可愛いよ似合ってる」
「そ、そうかな?」
「今度マツエク一緒につけに行こうよ。自然だけど、マスカラより楽だし、服も買いに行こうもうすぐ誕生日じゃんアキラさんとデートでしょ?オシャレはアコにに任せてよ」
「誕生日だって実は話してないんだ
なんか、気を遣わせたくなくて」
「話しなよ彼女じゃんか?気を使う方が変だよまあ、リカはそうゆう性格か?
無理することないしリカのしたいようにしなよ」
「うん、ありがとうアコ」
アコは私より私を知ってる
アコにリカはすごく弱いから私が守ってあげないとって思ってたんだよ?と言われた事があった
私は人より気が強い周りからもそう言われてきたアコだけだった私を弱いとゆうのは、それはなんだかとても優しく感じて嬉しかった
体育の授業が終わり運動したせいか、メイクしたせいか?さっぱりした気分だった下駄箱に行くと上履きが無かった
仕方ないスリッパを借りた誰かの意地悪かもしれないけど気にしない
ライトに廊下で会った
「リカ?!なんかいつもと違う」
「髪型変えて、少しメイクしてみたの」
オレは正直ドキッとした少しメイクをしただけで一気に女の子っぽさが上がった
他の女の子から浮く位綺麗だった
「いいんじゃん!メイクくらいしないと」
リカは恥ずかしいそうにした
その仕草が可愛らしいくてどうしたもんか?と思った
「兄貴の彼女」
オレは言い聞かせた
ん?スリッパ?不思議に思ったけど、オレのドキドキを隠すので精一杯だった
私は予想はしていたけど女子達が私の悪口を言っているのはわかった、気にしない
女子高生を楽しむんだ
薄暗い廊下がいつもよりなんだかロマンチックに見えた
掃除の時間アキラに会う薄暗いから気が付かないかな?
ドキドキしながら掃除に向かった
アキラはすぐに
「イメチェン?似合ってるじゃん」
私は単純に嬉しかった
膝も治ったし彼氏は優しい高校生してるな私
帰りにはアキラが教室に迎えにに来てくれる
羨ましいそうに見ている子達がいる事に今まで気が付かなかっだけど最近は周りが少し見えてるようになった
実は自慢でいっぱいの瞬間だ、アキラが迎えに来てくれた時
スタイルがよくて、さりげなくて、どんなに悪口言われても、アキラが迎えに来てくれるのは私なんだからいいんだ私はウキウキしていた
「もうすぐ下校」
と思いながら軽い足取りで教室に向かった
前から麗華の集団が来た気にしない
だけど、両腕をを掴まれ階段下までつれてこられた。麗華は
「言った通りにしろよ」
そう言っていなくなった
私は数人に抑えられ縛っていた髪を切り落とされた
私は思わず
「いいかげんにしろよ」と怒鳴り
近くにあったモップで数人を殴った
もちろんだけど
「ふざけんなよ」と怒鳴りかえされた
だけど、私は地味に喧嘩が強い
殴り掛かられたけど、殴り返した
数人の女の子なら勝てる
だけど、興奮した女の子達はさらにヒートアップしてハサミで腕を切られた
布切り用のハサミ予想以上に出血して
彼女達は自分がした事にびっくりして逃げた
私は両親が事故で亡くなった時の記憶がある
痛い酷い傷の遺体、私はそれを見て以来
自分が大怪我をしても痛さもあまり感じなく動揺もしない
私は血だらけの手で追いかけた、ちょうど裸足だったし
足は早い
一人捕まえた
「あんた達なんなの?あ?」怒鳴ったその子の顔に私の血がポタポタ垂れた私はその子の髪の毛をつかんでいた
時折自分でも思う些細な事で不安で苦しくて、泣きたくて消えたくて、薬を飲むのに
ある程度なボーダーラインを超えると私は別人のようになる、腕がちぎれても追いかけただろう
ん?なんだ?血がポタポタ垂れてんな
リカのクラスに続いてないよな?
オレは血の跡を追った
血だらけのリカが女の子の頭を鷲掴みにして怒鳴っていた、リカの髪の毛は切られていた
オレはすぐに
「なにしてんだよ?」と割って入った
リカは見たこともないような目つきで
「ライトは下がってて」と言われて
あまりの気迫にオレは止まった
リカは止まらない
「お前誰だよ?名前言えよ?言わないと頭ぶん殴るぞ」
初めて見るリカだった相手は完全に委縮しているリカの手からかなりの血が出ている
アキラが来た
「アキラ、リカが」
アキラはそのまま近づいてリカの手を握り相手の女に
「早く行け」と強く言った
アキラはゆっくりリカを抱きしめた
リカの表情が元に戻ってくのがわかった
そうだ、親父がブチ切れた時もアキラは普段の穏やかアキラとは別人の様に親父に向かって行ったんだ
俺の事を殴ろうとした親父を止めた
アキラはわかるんだろう今のリカを理解出来るだろう
リカは膝から崩れるように座り込んだ
俺は、ただ見てるしかなかった
すると後ろから女の子が来て小さな声で
「私たち、麗華にたのまれてやった、、」
オレは鳥肌が立った
アキラはリカを抱えると医務室に連れて行った髪も切られてる職員室は、ざわついた
オレとアキラはリカの病院に付き添った
12針も縫った
リカは落ちつくと薬を探してた
アキラは
「泣いていい、弱音を吐いていい、弱くていい、だから薬を飲むな」と優しく言った
リカはまるで一気に全身の力が抜けたように倒れてしまった
私は、アキラにもライトにも怖い自分を見られて顔向けできなかった全て終わった気がした、こんなキレ方する子、嫌だ
オレは考えてたリカが血だらけでも相手に向かって行った事、強く生きないといけない
おばあちゃんに心配かけない為には強く無いといけなかったんだろう
アキラもオレを守る為にそうしてきたんだろう
オレはますます強くなりたかった
アキラより強く、リカにあんな顔させたくなかった
リカの髪は襟足まで切られていた
リカは目が覚めるといつもの様に自然に笑い
俺達に
「美容室行きたい」とホッペを膨らませてマガママを言った
俺は、そんなリカが愛おしくてしかたなかった
もう夕方、今から行ける美容室なんてない、だけどアキラはモデルだ、こんな時顔が効くアキラは知り合いの店にお願いをした
リカは嬉しそうにカット椅子に座った
外は真っ暗だった
学校からおばあちゃんの所に電話が行っていたけど
オレは美容室にいる事を伝えるため電話した
リカはおばあちゃんを心配させたくないはず、だけど今は明るく振る舞う事で精一杯な気がした
アキラがこっそりと
「リカ薬何錠か飲んだと思う多分トイレとかで」と言ってきた
「え?なんで?」
アキラは
「笑っていられるからだろうな」と言った
「俺たちの前で笑っている為?」
リカは嬉しいそうにカットしてもらっていた
長さ的にショートにするしかなかった
「完成ー!」
「短ーい」
その声が聞こえて俺たちはリカの所に行った
オレとアキラは思わず目を合わせた
小さな色白の顔に、茶色の目にショートが良く似合っていて、愛くるしいとゆうか、可愛いらしいとゆうか、綺麗だった
「この子ショートめちゃくちゃ似合うじゃん」
スタイリストがそう言うとリカは子供みたいに笑った
今日は心配で帰したくなかった
おばあちゃんにまた電話した
おばあちゃんに
「ライトくんならリカを安心して任せてられるわ」と言われた
俺たちは明日は学校を休む事にした
私は弱々しくして二人に心配かけたくなかっただから、アキラに止められたけどこっそり薬をのんだ
ライトがおばあちゃんに連絡してくれたと聞いて安心した
私は今日明日2人とゆっくり過ごすとゆう事にになった、どう思われてるんだろう、不安でいっぱいだった
俺はアキラとリカは付き合ってるのに三人で一緒みたいに接するアキラの気持ちがわからなかった、リカはどう思ってるんだろう?
リカは部屋着と下着が欲しい!!というので
アキラが買ってあげたリカは子供みたいに喜んだ
朝まで映画でも見ようとリカが言うので
食べ物と飲み物を買い込んだ
アキラはリカの歯ブラシと枕メイク落とし美容パックも買っていた
つくづく仕事のできる兄貴だ
痛み止めを飲み、腕を摩るリカ、それがとても痛々しくて見てられなかった
ホラー映画がいいとリカが言うので見た、だけどリカはほとんど目を隠してた
その姿が可愛くて、アキラも俺も映画より、怖がるリカばかり見ていた
感動映画を見ようとオレが言い出した
リカは感動してるのか、それとも、、
まるで子供の様に泣き出した
アキラは小さい子供を慰めるように
リカを扱ったリカはいつのまにか
寝てしまったアキラはベッドにリカを運んだ
ビールを開け気が落ち着いたかのように一気にアキラは飲んだ、そして、オレに
「ライト? リカの事好きだろ?」
と言ったオレは
「友達としてな」と言おうとしたけど、意味がないと思い
「うん」と答えた
アキラは
「いいのか?」と聞いた
俺は正直に話した
今のまま、この関係を壊したく無い事
占いを信じてる事
最後にはリカは俺が守ると思ってる事
リカの為なら死んでもいいかもと
思ってる事
だけど今のオレはまだチカラ不足で
誰にも渡したく無いけど
アキラに今はお願いしたいと
アキラは
「リカはライトにも渡したく無い、だけどリカはたぶんライトを必要としてる、くやしいけど今は譲らない」
と話した
オレはなんだかとても納得した
でも、アキラの本音を聞きたかったから聞いたんだ
「アキラ?辛くない?」
アキラは
「正直ライトに嫉妬してるかな
ライトは?」
オレは素直に答えた
「辛い、リカを抱きしめる事が出来ないから」
オレは思わず涙が溢れた
アキラは
「リカは俺の弟のライトを泣かす子か」
オレは笑った
するとアキラは
「占い当たってるかもな?」
そう言って
「じゃあ、俺の前世はなんだろな?占ってもらうかな?」
と言った、かなり珍しい
アキラは朝やってんのかな?と言って占い師に夜中なのに電話した、出るわけないなのに出たそして
「朝イチ来なさい」と言われたと
アキラはリカがまだ寝てる朝早くに
占いに行った
オレはドキドキしていた
リカが起きた
「ライト?アキラは?」
「ちょっと出かけた」
俺はウソをついた
「腕は?平気か?、、麗華だろ?」
リカは頷いた
「ライトは関係ないよ、麗華ちゃんの問題だから、誰かを傷つけてまでライトが欲しい、ただそれだけだよ歪んだ愛情かもしれないだけど、麗華はそうゆう形で、ライトが欲しい、誰にも渡したくないんだよ」
オレは思わず、前世で婚約者に殺されたから、そう思うのか?と、思った
好きと愛は、違うよ自分の物にしたい、手に入らないなら憎む恋愛は怖いな人を変えるんだなと思った
アキラからLINEが来た
{リカの親父だってさ俺、娘を心から愛してたらしい、娘の遺体が見つからないまま、探し続けて亡くなった、心残りがあるって
婚約者など連れて来なければよかった
庭師でよかった、娘が笑っているならってさ
妙にしっくり来たよ
まあ、占いは信じないけどなw}
オレはアキラのLINEがせつなかった
そして、リカの親父がアキラって事がしっくりきた
愛していたのに、失った、自分のせいだと思っているまだ、手元に置いておきたかったのに
占い師の話しはあまりに出来すぎていて
俺たちは騙されてるようにもかんじたが
アキラはオレやリカの事は占い師に一切言わなかったと、
あなたは娘を殺されてますしかも自分が連れてきた婚約者に、娘は薔薇が好きだった
他に好きな人が居たから殺された
あなたは薔薇を大事に育ててたと
アキラは花が元々なぜか嫌いだった。
儚いものは嫌いだって言ってた事があった
リカは赤い薔薇が好きだ
みんな、女の子は赤い薔薇が好きか?
俺も薔薇好きだ、庭師は脇役だ
あー、前世なんて、だけどリカはクォーターだ
あー、スピリチュアルなんて
問題は今だ麗華がエスカレートしないといいけど
麗華と話した方がいいのかな?
「ライト?包帯かえられる?」
血が滲んでた、オレのせいだ
オレは黙って包帯を変え
「ねえ?ライト?アキラって本当に私の事好きなのかな?」
オレは少し驚いたどう考えても好きだろ?
不思議におもうかな?
「アキラはリカが本当に好きだ」
すると、リカは
「ライトより?」
「え?!!」
「何言ってんだよ、トイレ行くわ」
わからないリカがなんであんな質問したのか
そして、オレは涙がとまらない
リカはオレを泣かす、なんだよ
私は質問した後に後悔した
自然と言葉が出てしまったから
ライトを苦しめてるかな?
どうしたらいいんだろ?
二人の前から消える?まさか
「ただいまー」
「アキラ!」
私は思わずアキラに抱きついて泣き出した
ライトがトイレで泣いてるのがわかった
アキラが涙目だったのもわかった
アキラは
「ねえ、リカいつも守り切れなくてごめんな
必死で守るからリカはちゃんと助けてって言って、お願い、一人で戦わないで
助けてって言える?」
「うん、わかった、助けてって言う」
「オレ、リカを二度と失いたくないから」
「二度と?」
するとトイレにいるライトに向かって
「ライトだってなにされるかわかんないんだからなきをつけろよ」
[ピンポーン]
アキラがドアを開けると背の高い見たことのある綺麗な人が立ってた
「アキラ?来ちゃった!」
その人はスーツケースを持って立っていた
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