第5話運命
オレは血が滲んだ掌を強く握った
兄貴とリカが付き合ってる?
知り合ってたった半月位
占いは信じるタイプじゃないけど
勝手に運命の人だと思っていた
私は占いは信じる派じゃ無い、なんだかライトと運命みたいのを感じただけど
好きとか付き合うとかそんな話しをライトとしたくなかった、このまま今を壊したくなかった、アキラと付き合ってると聞いて壊れてしまうなら、占いも当たらない運命でもない、そう思った
ライトに黙ってアキラと付き合ってるのは違う気がした、アキラとどうなるかわからないけど言っておこうと思った
「アキラが彼氏だったのか?そうだな
オレ達、恋愛の話しはしてなかったな
そっか、兄貴はいいヤツだよリカを大切にしてくると思う、うん!
オレ達はこのままかわらないよな?、、、」
オレは出来るだけ普通にした、リカは友達
それに、今の関係を壊したくなかった
「お兄さんだって知ってたのに、話すの遅くなってごめんね。私達は今のまま仲良くしてもらえると嬉しい」
私は何が正解かわからなかっただけど、ライトに嘘はつきたくない
「うん、俺達はこのまませっかく仲良くなったんだし、な?」
もう空は真っ暗で、怪我をしてるリカをこれ以上引き留めたくなかった
「送るよ!ばあちゃん心配するだろ?」
私は思ったライトは優しい多分色々な事を飲み込んでくれたんだ
「ありがとうじゃあ送ってもらおうかな?」
オレはゆっくり歩きながら考えていた
占い師の言った事、リカはどう思ったんだろう?信じたのかな?
「ただいま、転んで怪我して送ってもらったの」
おばあちゃんは
「あらあら、この子はやんちゃで昔から怪我ばかりよ、送ってくれてありがとうね
私の想像していた男の子だわ
リカを宜しくお願いしますね」
オレはやっぱり運命を感じた
だから
「はい。リカさんを大事にします」
オレはそう答えた、リカは微笑んで俺に頭を下げた
私はおばあちゃんの言葉をいつも信じてた
だから、心の中で、宜しくお願いしますと思いライトに頭を下げた
オレはトボトボ帰った、兄貴にキレたかったけどそれは違うわかってた
ゆっくり帰りながら気持ちを落ち着かせた
「ただいまー」
「兄貴ー?アキラー?」
「ライト?どうした?」
オレは出来るだけ自然にした
「友達が怪我したって、泣きながら電話してきたから、送ってたんだよ
でさ、友達って一年のリカなんだけど
兄貴の彼女だろ?6針も縫ってたぞ
連絡してやれよ?」
アキラの顔色が変わったのがわかった、しかもポーカーフェイスのアキラがまるで動揺してる
「リカをさっき送ったのか?」
兄貴が珍しく頭を抱えてた、あまり見ないアキラだ
「ライト?リカ昼間オレと居たんだ、それで転んで医者に連れて行って送ったんだよ」
「え?」
なんで泣きながらオレに連絡してきたんだ?
「ライト、、リカはあまり話さないし、なんだか壁を感じるんだ、彼女なのにオレの事が好きじゃ無い気がして、今日その事少しリカに話したんだ、オレに心を開いてくれないとゆうか、甘えてくれないとゆうか、、
だけど、ライトには泣きながら連絡したのか?
なんでなんだよ」
オレは驚いたし、何も言えなかった
兄貴の前でいい彼女でいようとしているリカが想像できた
「彼氏の前で完璧でいたかったんじゃねーの?リカの事だから強がって」
兄貴は少し項垂れて
「ライトの前ではリカは自然でいられるのか?」
オレもリカの行動がわからなかっただけど
「オレは友達だから、男として意識してないからじゃないのか?」
アキラは真顔で聞いてきた
「ライト、リカといつからそんなに仲がいいんだ?それに、お前が泣きながら電話してきた女の所にすぐ行くなんて、珍しい」
オレはアキラに安っぽい嘘で誤魔化したくなかっただから話したんだ
「リカと半月位前に知り合って、なんだか何処かで会った事がある気がして聞いたんだよそしたら、リカも会った事がある気がするって、何処かであったのか?話し合ったけどやっぱりあった事はなくてだけど気が合って良く電話したんだけど、恋愛の話しはした事なくて、、
冗談半分で、あそこのよく当たるって占い師に聞き行こうって話してたから、さっき行って来たんだ」
アキラはうつむきながら
「占いは、なんて?」
オレは話した
「リカと俺は前世で付き合ってだけど死に別れたって
それで、リカは長生きしないだろうって
可哀想な二人だから代金は要らないって言われたよ、その帰りに
リカがアキラと付き合ってるって教えてくれたんだ」
するとアキラは
「ライト?今まで本気で好きになった事あるか?オレは無いんだ、だけど、リカは守りたいって本気で思ったんだ」
オレはいつも凛としてる兄貴が、項垂れてるのを見て、本当にリカが好きなんだなと思っただからアキラに言ったんだ
「アキラ?リカは死ぬほど好きになられたいって言ってた
それと赤い薔薇と真珠が憧れなんだって
もし、リカが死んだらウエディングドレスを着せて赤い薔薇を敷き詰めて欲しいって」
「死ぬほど好きか、、」
アキラはつぶやいた、そして
「ライト?リカをたまに見てやってくれないか?リカ、掃除の時に他の友達と話さないんだ、1人なんじゃ無いかと?気にしてるんだけど、三年の俺が一年のクラスに行くと
ざわつくから、見てやれなくて」
オレはリカが1人だなんて気が付かなかった
アキラは本当にリカを気にしてるんだ
「わかったよリカの様子報告する」
アキラは部屋に戻った
オレはリカは連むのが好きじゃ無いだけだと
思ってたけど、アキラの様子からするとそれだけじゃなさそうだオレも心配になった
オレは友達だリカに聞こう
オレは気になりリカにすぐ電話した
「リカ?アキラが心配してる、リカがアキラに心を開いてくれてない気がするって
あと、リカが一人で居る事が多いから友達関係で何か問題でもある?」
私はライトからかかって来た電話にホッとした、そして、兄弟の仲の良さもかんじた、アキラに話すべきなんだろうけどライトに話しをする事にした
「なんかね、仲良い子は居るんだけど、一部の女の子達に嫌われてるんだよね男好きの女って噂で
アキラは初めての彼氏で、構えちゃって、よそよそしくなっちゃう
あと、、
私、たまにすごく不安ってゆうか消えちゃいたいってゆうか、何かわからない不安でドキドキして苦しくて、心療内科に相談に行ったの、そしたら両親の事や、おばあちゃんの事でストレスだろうって、眠れ無い事も多くて
安定剤をもらったのだけど、なんだか最近学校の友達の噂とかで、安定剤の量が増えちゃって一日にたくさん飲んじゃう事が多くて、アキラに変に思われたくなくて
ライトと仲良くなって楽しくて薬が減ったの、本当だったら今日薬を飲んで家に居たんだと思うんだけど、薬を飲まなかったから
不安で、ライトに泣きながら連絡しちゃったの」
オレは尚更複雑な気分になったリカの本当の子供ッポイあの姿を知ってるのはオレだけなんだ
女の子の噂ってなんだ?
アキラはリカが無理してる事は分かってたんだ、リカはアキラに話す事ができなかったんだ
私はアキラの弟のライトにこんなにさらけ出していいのか?と思った、アキラには言えないのに
「リカ、アキラに不安な事やわがままを話しなよアキラはそれでリカを変に思ったりしないから」
私はライトに言われて素直にアキラにちゃんと話せる気がした
「私、アキラに話してみるライトありがとう」
電話を切った
オレは考えた
・死ぬほど好きか、、
本当に前世でリカと一緒にいたなら
俺は死ぬほど好きだったんじゃないか?って
なんだか怖くなった
リカの私は早く死ぬ気がするって言ってた事が
私は素直になろうと思った
アキラにLINEをした{明日放課後会える?}
アキラから直ぐ返信が来た
{もちろん。放課後迎えに行くよ}
私はなんだか不安になりまた安定剤を飲んだそして寝た
朝起きたら曇っていてなんだか嫌な気分だった
学校へ行った
仲良しのアコが
「ねえリカ、リカの噂が広がってるよ最近ライト君と仲良いでしょ、ライトくんの元カノが癖の悪い子で、リカがライトのストーカーしてるって言いふらしてるよ、「ライトは困ってるのにリカがしつこい」って
リカさ、リカは自分では気がついて無いと思うけどリカって目立つんだよ、クォーターでしょ?細いし妬まれる要素ばつぐんだよ
パパ活してるとか、言いたくなるんだよアキラさんと付き合ってるの堂々と皆んなに教えちゃえば噂も落ち着くんじゃない?アキラさんもちゃんとしてるし、あーだけどアキラさんモデルだから逆に妬まれるかな?」
「アキラって!モデルなの?」
「え?リカ知らないの?男性ファッション誌のモデルだよ、だからレベル高すぎて逆に皆んな近くに行かないで遠くでみてるのよ
それで、彼女がリカとなると敵増えるか?」
知らなかった、アキラは何も言って無かったますます私のグチグチした事言いにくいな
アコの話し聞いて胃が痛いよ
私はトイレの中でボーとしていた
もう下校だもんアキラが迎えにくるしな
「なに?冷たいホース?」
「ジャバー!」水がトイレの上から降ってくる
「きゃっきゃ、ははは、バーカ!男好き
濡れて反省してろ」
「誰だよ?顔も出さねーで陰険な女達!!
直接来いよ、コラ!」
バン!!と急いで扉を開いたけど逃げられた私はメソメソ水をただかけられるタイプじゃないむしろ向かって行く方だだから尚更集団で来る
ちくしょう
多分、本当は悲しいだけど、強くなってしまった私はまず思うのは怒りだ
トイレのドアが壊れるほど蹴飛ばした
すぐに追いかけたけど逃げられた
5、6人は居たかな?一人でいられない奴ら
あ、アキラが来ちゃうだけどビチョビチョだよ、ライトが頭に浮かんだ、もういいこのままで
オレはトイレからキャーキャー言いながら数人の女が走ってくのを見た
トイレの中でバン!!とすごい音がして
リカが追いかけて行った
リカはビチョビチョに濡れていた
リカは一人で戻って来た
オレは走ってリカの所に向かった
廊下の向こうからアキラが来るのが見えて
リカを追うのを辞めたアキラに任せるべきだ
私は悔しかったが教室に戻った
アキラが前から歩いて来た俺は動揺した
アキラは走ってリカの所へ来た
「リカ?どうした?」
私は
・なんでもない!と言いかけ辞めた
素直になるんだ
私は寒くて震えていた
「トイレで水をかけられて、、」
アキラは悲しそうな顔をして
自分のブレザーを私にかけると
「早く帰ろう!」と言った
アキラのバイクに乗りアキラの家に着くと
「早くあったかいシャワー浴びて
着替え置いとくからとりあえず着て
オレコンビニ行ってくるから」
アキラはすぐ出て行った
アキラのバイクは寒かった震えながらアキラにしがみついていた
シャワーで温まり下着は濡れて着れない
アキラのパジャマが置いてあった
背の高いアキラのパジャマを着ると手足が出なくてなんか変なゆるキャラみたいだった
「リカ?大丈夫?ってパジャマ大き過ぎだね!」
私は大きく何度も頷いた
アキラが服を乾かしてくれた
ハンガーにかけて部屋干し用のドライの便利なヤツにスイッチを入れた
あったかいミルクティーを買って来てくれたケーキも
「リカ?どうした?」
アキラは穏やかな口調で私に聞いた
私は素直になると決めたつよがらない
「友達の話しだと、ライトと仲良い事でライトの元カノが私の良く無い噂を立ててるみたいで、僻まれが膨らんでパパ活してるとか、ライトのストーカーしてるとか
あと
それに、アキラってモデルなんだって?私知らなくて、それで、、」
涙が溢れた話せない
アキラは
「ゆっくりでいいから、あとは?何かある?」
「私、たまになんかすごく不安になって眠れなかったりドキドキして苦しくて
心療内科に行ったら親の事故とかストレスだろうって、安定剤もらったの、日に日に飲む量が増えて自分でもどの位飲んだかわからなくて、たくさん飲むと記憶が曖昧まで、、」
「リカ?この手の傷は?」
自分でも見て見ぬフリをしてきた、たくさんのキズ手首じゃ無い、死にたいわけじゃ無い
「悔しかったりして強く自分で引っ掻いた跡、薬を飲みすぎでどうでもよくなって
グラスを割って手の甲に刺した跡
わざと自転車のタイヤを回して手を入れた跡
心が痛い時に、代わりに他のどこかが痛いと気が楽になるからだから、私、こんな事したくないけど、だけど、私、、」
アキラは
「いいよ、わかった」
そう言ってアキラは腕を捲った、間接の所に切り傷があった
「昔ね、死にたくなってだけど
ライトを置いていけなくて俺はまだ中一だったからライトなんて、小学生で」
私は思わず、アキラの傷の腕を抱きしめて
泣きながら
「辛かったねしんどかったよねまだ中学生だもんね」
そう言うと
「オレがリカを慰めてあげたかったんだけど
リカ、自分より相手なんだね?勝手にそうしちゃうんだね?
だからか
死ぬほど好きになってもらいたい」
私はキョトンとした
「泣き疲れたでしょ少し寝てな、薬一錠だけ飲んですぐもどるから」
そして出て行った
私は言われ通り一錠だけ薬を飲んで
アキラのベッドに横になった
ふわふわクスぐたくて目が覚めると
ベッドの上は、真っ赤な薔薇の花びらでいっぱいだった
「言葉じゃ伝わらない気がして、オレの気持ち」
私は涙をこぼした
「真珠の涙みたいだね?ライトが言った、人魚姫の話しや、あと、リカが真珠が好きな事
ライトと前世で恋人だったけど死に別れたこと、リカは自分が死んだらウェディングドレスを着せて真っ赤な薔薇でいっぱいにして欲しいって、ライトには色々話せたみたいだね、嫌味じゃ無いよ弟だからライトは素直だからな」
「ごめんなさいアキラに何も言えなくて」
「平気、オレ近寄りがたい自覚あるから
ライトみたいに自然じゃ無いし
でもさモデルって知らなかったの?
表紙も飾ってるんですけどー!
学校ではそこそこ有名なハズなんだけど
リカらしいね知らないで付き合ってくれたんだ」
私は薬のせいも有り、ポワンとしていて
モデルさんかと思ったら急に緊張して
自然と薬をもう一錠口に運んだ
アキラに手を握られて
「リカ?もうさっき飲んだよ」
あ、初めて人に止められた
「安っぽく聞こえるかもしれないけど
オレ、リカの事守るねもう膝縫ったりさせない、水かけられたりしないように」
私は大きく頷いた
アキラはポラロイドで私がベッドで寝ている写真を撮っていた、薔薇の布団で
それをピンでカベに貼り
「1枚目」と言った
私は聞いた
「私がアキラの写真撮ったらお金かかる?」
アキラは爆笑して
「ハイ!」
と言って2人をポラロイドで写して
私にくれた
私はアキラには少し壁があったけど
もうすっかりなくなった、ライトのおかげだと思った
「あ、リカの事だから知らないだろうから
教えてあげる、高校生2人でこんな広い部屋に住んでるのは親父が貿易会社の社長なの
ライトはスケボーいつももってるけど、ちゃんとプロねほら、ライトの乗ってる雑誌
なので、アキラ、ライトはモテる訳、その2人がリカばかりじゃ妬まれるかもな、なんてね」
私は思わず
「どうしよう、私なんの取り柄もない!!」
アキラは笑って
「そーゆう所が取り柄じゃないの?
だから大切な俺のリカ、もう手に傷を増やさないで下さいでも、なんで手の甲なの?」
私は即答した
「自分の体で一番綺麗な部位だから!!」
アキラは
「確かに綺麗だけど、他も綺麗だよ顔も、体も」
私は顔が真っ赤になった
アキラは笑った
洋服も乾いたし、アキラが送ってくれた
(リカもう居ないかな?)
オレはいて欲しい、いて欲しく無い両方の気持ちで家に帰った
帰ったら部屋中薔薇の花弁だらけだった
アキラの部屋に薔薇に包まれ寝ているリカのポラが貼ってあった
「おかえりライト、色々ありがとうな」
「おう、アキラ薔薇やりすぎじゃない?」
「リカ鈍感だから、大げさじゃ無いとわかんないだろ?
あ、リカ、ライトがプロって知らなかったぞついでに、俺がモデルの事もな!
みんな、モデルだからとか、プロだからって寄ってくるのに、知らないなんてさ天然だよな
あと、ライトの元カノがリカがライトのストーカーしてるとか、パパ活してるとか言ってるらしいぞ」
今日トイレから逃げていって女の子達、元カノだと思ったけどあいつらだったのか、、
「アキラ?リカ笑ってた?」
「はじめは泣いてだけどな笑ってたよ」
「ライト?どうした?」
「いや、リカが笑ってたならいいんだ
オレちょっと出かける」
オレは一人で占い師の所に行った
占い師はオレをみるなり
「また来たのね?一人?」
「あの、辛くてもいいから教えて下さいこの前の事詳しく」
すると、占い師は話し出した
俺達の前世は遠い昔日本じゃないと
リカはお金持ちのお城に住んでる娘で
俺はその家の庭を手入れする仕事をしていたと、薔薇がたくさんあるお庭だと
リカは結婚相手が決まっていたけど、
オレを好きになってしまったと
オレはいつも一番綺麗に咲いた赤い薔薇を
リカに渡していたと
リカは結婚を断り相手の大きな怒りをかってしまい殺され山奥に捨てられ遺体は見つからなかったと
オレはリカを探し続けて山奥でリカの遺体を見つけたと、俺はリカの後を追ってリカの側で自殺したらしい
リカの日記に生まれ変われるのなら薔薇をくれる彼と一緒がいいと、書いてあったと
残念だけどリカは長生きしないと
だけど運命は変えられるのよ、きっとオレならと
言われた
オレはアキラとの事を知ってから
リカが笑っていてくれたらそれでいいと思っていたアキラならリカを幸せにできるはずだからだけどなんだろう
やっぱりオレじゃ無いかと思ってしまう
リカの運命があってそれを変えられるなら
オレなんじゃ無いかって、
占い師の話しが詳し過ぎて逆に信用出来なかったけど
赤い薔薇が引っかかるリカはなんで早くに亡くなるんだ?ずっと近くに居よう
死ぬほど好きか、、
リカが笑うなら死んでも構わないかもと
少し思った
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