第6話高校生

もうすぐ六月私は、18日が誕生日だった

アキラにもライトにも誕生日の事言えなかった、気を遣わせてしまう気がして


今年はあまり暑くなくて過ごしやすい

今日も曇りか雨か、梅雨に入ったしな


おばあちゃんと朝ごはんを食べて、天気の話しをしてたら

おばあちゃんが

「ほら、じいさんは外人さんだっただろ?

だから当時は色々言われたんだよ

仲良かった友達にもね悲しかっけど

息子が産まれて、梨花のパパはそれはそれは美男子だっただけど、ハーフだと色々言われたよ

女ってのは男が絡むと人が変わる人もいるからね(男狂い)そう言われてた人もいたなあ、男の為ならなんでもする

梨花は気にしちゃいけないよ」


おばあちゃんはたまに、霊感でもあるのかな?と思う位私にピッタリの助言をくれる

早くに両親を亡くしておばあちゃんも悲しかったはず、その分私を大切に育ててくれた

だからなんでもお見通しなのかな?


私はおばあちゃんに

「うん、わかった」とゆうと

またおばあちゃんが

「あんたは、じいさんに似ている所がある

軍人だったからね

梨花は頭に来ることがあると負けない強くて一人でも向かってく、よく小さな時男の子と喧嘩して、怪我して、それでも泣かずに帰ってきては、まだ文句を言ってたよ」


私は笑った、懐かしいやんちゃだったからな良くおばあちゃん学校に呼ばれてて

迷惑かけたくなくて今は少し静かになったかな?

翌日

学校に行った自転車を漕ぐと膝がまだ痛い

包帯がじゃま


雨が降りそうだ私はコンビニに寄ってお昼を買った、パンとミルクティー

いつもより少し遅れたな


教室に入ると、私の机で椅子が無かった

アコがすぐに来て


「リカごめん、何にも出来なかった

数人の女の子が来てリカの机を持って行っちゃてなんか不良ッポイ感じで」


「アコが謝る事ないよありがとう

大丈夫!!私弱くは無いのよ?」


先生が入って来た


「田中さん、机はどうしたの?」


「数人の女子が持って行きました」


先生は、困った顔をして余っている机と椅子を持ってきてくれた


机の中にはプリントしか入ってないから

別にいいやトイレの子達だろうな

エスカレートしそうだな?またいい

悔しがればいい、そして陰険な事をしても

なんのいい事なんてないんだから


それは表面の私で私の中の小さな私は震えていた私はバックにいつも入れているポーチから薬を一錠出して飲んだ

私の中の小さな私はホッとして私の中で眠った


掃除の時間になったアキラがいるそれが嬉しいそれだけでよかった



オレは、教室の女子達がいつもよりソワソワ話しをしているのが気になった(リカ)と言う声が聞こえててきたから


「ねえねえ、美鈴ちゃんたちー!さっきから何はなしてるの?オレも仲間に入れてにゃ」


美鈴ちゃんたちは、言いにくいそうな顔で話してくれた


オレとリカはどんな関係なのか?

オレの元カノの麗華がリカの机を裏にに捨てたらしいと

オレは普通に、リカは兄貴の彼女だよ

だから俺はリカの弟みたいな感じかな?と

リカと兄貴が付き合っている事を聞いて

女子達が騒ぎだした

アキラの彼女はモデルの誰じゃないの?とか

グラビアの誰じゃないの?とか

ネットで拾える噂だ、確かにモデルの子は兄貴の元カノだけどすぐに兄貴が好きになれない、とか言って別れたな

一般の同じ高校の一年のリカが彼女なんて

そりゃざわつくな、今夜はインスタもTwitterも、上がるかな?

オレはアキラのゴシップの話しを聞き流しながら元カノの麗華がムカついて仕方なかった

元カノってたった2ヶ月付き合っただけだ

スケボーの練習に毎回差し入れして俺が写ってる雑誌は切り抜いて健気な子だったから、可愛い思ったのに束縛が半端なくて別れたまして、キスしかしてない

リカがアキラの彼女だと知ったらどうなるんだろう?

アキラはモテない普通の高校生が告白するレベルにいない、ゴシップも多いがみんなモデルやグラビアやアイドルだ麗華はオレがプロだから必死になってたんだろう兄貴には手が届かないから、兄貴に行けるなら麗華は兄貴に行ってただろうな?アキラの彼女はリカ、麗華がキレそうだ



「ねえ、ライト?アキラさん何でリカなの?

リカが告白した?」


「あ?え、いや、アキラがリカを気に入ってて

兄貴がリカに告った」


「えーなんで?周りに美人ばかりなのに普通の高校生のリカってなんでそうなる?」


「あ?アキラチャラくないからな、性格だろ

リカのフワッとした所が好きなんだろな」


「なんで性格?リカっ気が強いし性格悪いじゃん男好きって有名だしパパ活してるでしょ?ライトもしつこくされてたんじゃないの?」


「噂だろ?お前たちリカと仲いいの?

俺はリカと仲良いけどそんな子じゃないし俺はしつこくされてないし、まあ、リカをそう思うなら別にそれでいいんじゃん知らないんだから」


オレは珍しく冷たい言い方をした

女子達がサワサワした


そしてもちろん、リカが心配だった

リカの教室に行ったけど居なかった


私はウキウキしながら掃除の場所に向かった

アキラが女子に囲まれていた

とゆうより何か詰めよられてる?


「あ、リカ?」


アキラが私を呼んで手を引っ張ると

みんなの前で私にキスをした

長めのキスを、、


アキラは

「ってゆう事でリカはオレの彼女なの

分かってくれた?」


ポカンとしている女の子達、泣いて走って行く子もいた熱烈ファンなのかな?


私はまるで、価値もしらないのに高級な物をプレゼントされて知らないで平気で使ってるそんな気分になった

豚に真珠?


「ごめんな、なんかリカが彼女なのか?ってやたら今日聞かれて」


私は黙ってしまったすると、アキラが

「はい、これ合鍵ライトに了承もらってるから」


見ていた女の子たちがサワサワしだした


私は

「あ、ありがとう」

そうゆうとボーと床を拭き始めた

遠くから

「リカ、クソ女じゃん」

そう叫んでるのが聞こえた


「リカ?大丈夫?」アキラが言ったけど

心の底から溢れ出す疑問があって、そのまま口に出た


「アキラの彼女が私って、それで本当に合ってるの?」


アキラは少し焦ったように

「リカ?リカ?思い出して俺だよ?モデルとか関係なくてアキラだよ俺の部屋、リカの写真が飾ってあってリカ用のメットがあって、ほら、リカ」


私はおばあちゃんの朝の言葉を思い出した

自分の中の小さな自分がまた震えてた

いや、私自身が小さく震えてたアキラはそれに気がついてた


「リカ?」

アキラは私の両手を強く握った

私は遠くを見ていた


チャイムがなり私は掃除道具を片付けると

アキラを置き去りにして急いで教室に戻った

薬を早く飲みたかった怖くて震えていた

涙目になっていたけど涙がこぼれないように必死で我慢した



あの後ろ姿、リカだ震えてる?

オレは廊下を歩くリカを後ろから見つけて

走って追いかけた

「リカ?」

振り向いたリカの目から涙がこぼれた

「ライト?」


私はライトの呼ぶ声に張り詰めていた糸がきれた


「合鍵もらったの、いいの?」

私はいきなり話した

ライトは混乱した様子で

「合鍵はいいんだけど、泣いてるのは?」


「ライトー、、」

私は泣き出してしまった薬を早く飲めばよかったまたライトに


ライトは私を階段下に連れて行って

何も言わず頭を撫でた

私は声を出さずポロポロ涙だけ流した


「薬、飲みたいの」

私がそう言うとライトは


「大丈夫、薬のまなくてオレ落ち着くまで側にいるから」

ライトが手をさすってくれた

キズだらけの手の事は何も聞かなかった


私は目を閉じて深呼吸した


オレは抱き締めたかった

目を閉じたリカにキスをしたかった

だけど、震えるリカの手をさすることしか出来ない

リカは目を開けると急に


「大丈夫!!」

と言って走って教室に行ってしまった


私はそれ以上ライトに甘えてしまいそうで

しっかりしないと、と思ったそして走った


帰りアキラが迎えに来た

いつものように裏庭のバイクの所に行くと

私の机と椅子が倒れていた昼間少し降った雨に乱雑に散らばったプリントが濡れていた

田中 梨花と書いてあるプリント


アキラは

「コレどうゆう事だよ」


私は黙っていた

アキラは小さな声で「ごめん」と言って私を後ろから抱きしめた私は固まったままだった


少し痛む膝でバイクに乗りアキラの家にかえったライトも帰って来ていた

ライトとアキラはコンビニ行って来るから待っててと出ていた

私は震えが止まらない

小さなポーチから薬を出して6錠飲んだ

震えも怖さも消えた気にしない

本気でそう思えたライトとアキラが帰ってきた

「おかえり」立ち上がり二、三歩、歩いたら体の力が入らなかったそして私はゆっくり自分が倒れて行く感覚があった



俺たちはコンビニで甘い物やリカが好きな物を買って帰った、部屋のドアを開けると

明るいリカの声で「おかえり」と聞こえて

少しホッとしたそしてリカが立ち上がり俺達の方へ歩き出したと思ったら

倒れた、リカは呼んでも返事がない

オレはうろたえて

「救急車を呼ぶか?」アキラに聞いたアキラに「リカの薬のゴミいくつある?」

と聞かれゴミ箱をみた

「6錠」

アキラはリカをベッドに連れて行った

アキラはリカが飲んでた薬の事を事前にに調べていた

寝ているだけだと

オレはアキラには敵わないと思った


倒れた勢いで膝をついたようで、包帯に血が滲んでいた、アキラはリカの包帯の替えも準備して持っていた新しい包帯に変えた

そしてアキラが言った


「オレ達のせいだよなリカの嫌がらせ」


オレはアキラに言った

「オレ達が守ってやらないと」


俺たちは親父が金を送ってくるだけで

両親ともいなくなった、2人きり

だからこそ惨めになりたくなくて

誰よりもカッコよくいたかった

だからアキラはモデルに簡単になったわけじゃない俺も必死にプロになった

憧れてられる兄弟になりたかった

可哀想だと思われたくなかった

派手な子と付き合って、飾りみたいに目立つ子がよかった


普通の高校生のリカ

早くに両親を亡くしておばあちゃんに愛情をたっぷり注がれたリカは、強がりで素直ドシで天然でとても弱い


オレはリカのおばあちゃんに

リカをお願いしますと言われた事を思い出した

アキラは何を考えてるんだろう?


オレはリカの生徒手帳に自宅の番号が記載されてるか確認した


アキラにリカを今日は泊まらせようと話した薬をまた飲むかもしれない

オレはリカの家に電話した


「すいません先日、怪我した日に送って行ったライトと言います

リカさん家でねちゃいまして

今日は泊まらせようと思うのですが?よろしいですか?」


おばあちゃんは

「あー、あなたねあなたなら安心だわ

リカをお願いしますって言ったでしょ?

だからお願いね」



オレはおばあちゃんの言葉にやっぱりオレが守らないととゆう使命感が湧いた、彼女じゃなくていい抱きしめられなくていい

でもオレがリカを守るんだ!って



オレは元カノの麗華に電話した泣かれて

話しにならない


「アキラ、オレちょっと出かけるわ」


オレは麗華に会って話す事ににした


麗華にリカとはなんでも無いと説明した

麗華はそれを聞くとリカの悪口を散々

オレに話したオレは思わず


「テメーふざけんなよ!被害者ぶりやがって

アキラの彼女なんだ次なんかしたら

許さないからな?」


予想通りのリアクションが返ってきた


「え?リカ、アキラさんの彼女なの?

アキラさんてモデルの彼女いなかった?

なんで?リカ?普通の高校生じゃん」


「モデルの女とはとっくに別れたよ

リカは今アキラの部屋で寝てる

アキラだって高校生だからな」


すると


「違うじゃん!アキラさんはモデル

ライトはプロスケーター普通の高校生じゃ無いよ、だけどリカは読者モデルでも、なんでも無いただの高校生、麗華は読モだよ!」


「は?別に読モとかどうでもいいんだよリカはリカしかいないから」

すると麗華が


「え?アキラさんの彼女でしょ?

ライト自分の彼女みたいな言い方じゃない?

まさか2人ともリカが好きなの?

え?共有彼女?!

2人がやる為に囲ってる女?幾ら払ってんの?

リカ親いないじゃん」


殴りたかったふざけんなと怒鳴りたかった

だけどオレはそのまま黙って帰った


麗華が泣きながら

「ごめをなさい

言い過ぎたライトが好きなの

だからとられたくないの

ごめんなさい戻ってきて」

そうゆう事を繰り返してさけでいたけでど

オレはスケボーでさっさと帰った



家にはかえらなかった

友達の家に泊まった

アキラとリカを見たくなかった

オレはこれでいい今頃リカが笑っていてくれるなら



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る