第22話彼女か

ん、、、朝?

私は自分の部屋で目が覚めた。

あれ?カラオケに行ったまでは覚えてるけど、その後、、、

思い出せない、お酒を少し飲んだかな、、



「おはよう、おばあちゃん、私昨日どうやって帰ってきた?


「アキラくんが、送ってくれて。そうだなね、11時頃かな、梨花はとても眠そうだったよ、覚えてないのかい?」


「うーん、、」


「お酒でも飲んだんだろ?ウチはみんなお酒が弱いからね」


そうか、カラオケどうだったのかな?

LINEが来たマユちゃんからだった


…昨日はありがとう。予想以上にライトと

いい感じなれたよ!リカ感謝


チューしてもらえて幸せー!

彼女になれそう


ライトとマユちゃんチューしたのか?

じゃあ付き合うよね。

私はLINEを返した



…よかった!ラブラブだね!



私はアキラに電話した


「おはよう、昨日は色々ありがとう、

私さ、カラオケ行ったまでは覚えてるんだけど、その後覚えてなくて。」

アキラは


「カラオケのどのあたりまで覚えてるの?」


「お酒を頼んで少し飲んだ位かな?」


アキラは

「じゃあカラオケの記憶無しか?

リカ少し歌って、寝ちゃったよ!

帰りは起きてちゃんで送って帰ったよ」


「マユちゃんは?」


「ライトにベッタリで、送ったけど、帰りたくなさそうだったよ」


「そうか。ありがとう」



たぶんカラオケ楽しかったんだな?

ライトチューしたのか?

マユちゃん、積極的だしな。



「電話、リカ?」


オレはアキラに聞いた

昨日のカラオケのマユちゃんとの濃厚感

リカがジッと見てた事

リカがアキラに甘えてた事

色々どう思われているのか?気になってしまう

アキラは


「リカ、カラオケで少しお酒を飲んだまで

しか覚えてないんだって!」


「え?後は全部記憶なし?」


「ああ、そうらしい。珍しく甘えてきたのに、覚えてないのかよ?

ライトとマユちゃんの濃厚キスもな」


オレはホッとした、でもアキラが


「デモ、マユちゃんから、きくだろうな?

きっと細かく」


そうだ、オレは思った女子は恋バナが好きだ

もちろん話すよな。


「アキラ?マユちゃんどうしよう」


「どうしようってライトはどう思ってんだよ?」


「なんか、失礼な事平気で話すなって

思ったけど、悪気はなさそうだなって

あと、胸が大きい」


アキラは

「まあ、告られるよな?で、あんなキスして振ったら、まあ予想はつくよな、」


んん、オレはこの流れはマユちゃんと付き合うしか無いなと、思った、もうすぐクリスマスだし、さすがに3人は無いよな、一人も寂しいし。まあ、いいか、、

リカは友達、アキラね彼女、オレも彼女作るかなと思った


マユちゃんからLINE

…昨日はありがとう。今日の夜少し会えないかな?

展開早い子だな?


…夜大丈夫だよ、5時に駅前でいいかな?


…うん、わかった!待ってる。


「アキラ、今日バイク貸して!さっそく

マユちゃんからお誘いだよ」


「早いな、良いよ、何時?」


「五時」


「なら部屋連れて来いよ、オレ出かけるから」


「リカと?


「いや、リカは今日はゆっくり休ませるよ

薬飲ませたく無いし、記憶無くなるなんて、ちょっと心配になって」


オレは前アキラが話して事を考えていた。

忘れっぽくなる、とか、

昨日は短い間にたくさん飲んでたしな

記憶ないなんて、お酒はほんの少し飲んだだけ、だけど、薬とお酒はよくないか?



私はポーチの中の薬のゴミをみて

え?飲み過ぎだよ。だから記憶ないのかな?

私変な事言ったりしてないかな?

不安になった


アキラからLINEだ


…今日は家でゆっくり過ごしなさい!

記憶なくなるまで薬飲まないようにしようね?

リカがあんなにオレに甘えてくれたのに、

覚えてないなんて残念



私はドキっとして

…私、何した?

と返した。


すると

…チューしてくれた


と返信が来た、やだ皆んなの前で?恥ずかしい


今日は気にしないでゆっくり過ごそう。

私は家でゆっくりすごした。

愛犬とおばあちゃん、穏やかに

薬を飲まなくで済む、昨日飲み過ぎでるからな。気をつけよう。



オレはバイクで駅前に向かった

アキラは歩いて出て行った!酒かな?


「おまたせ!」

マユちゃんは、黄色い声で

「バイク!かっこいい」と言った


思えばリカに会うまではこんな感じだった

黄色の声なんか、久々聴いたな


「オレん家でいい?」


マユちゃんは、

「アキラさんと、リカが居るんじゃ無いの?」と

「ああ、今日誰も居ないよ、いても部屋違うから関係ないけど、」


オレはマユちゃんを部屋に連れてきた


「2人暮らしだよね?シェアハウスみたい、

広ーい、オシャレ」


「コッチオレの部屋、誰もいないから

リビングにでいいか?」

すると


「マユ、ライトの部屋がいい」


あ、なんか、忘れてた感覚、皆んな、こんな感じだったな。


リカが違うんだ、3人でリビングで家族みたいで、


「ベッド大っきい、オシャレな部屋ー!」


「アキラの部屋の方が綺麗だし、オシャレだけどな」


マユちゃんは

「アキラさんモデルだもんねー

部屋見たい!見たら怒られちゃう?」


あーそうそうこんな感じ、モデルの部屋気になるよな?普通


「たぶん、平気見てみる?」


「見たーい!」


オレはアキラの部屋を開けた


マユちゃんはアキラの洋服のラックや小物に

「オシャレーブランド品ばっかり」

と良く見ていた、


オレは気がついた、

ん?壁にポラロイド写真

アキラが壁に飾るなんて珍しい

近づいてみると、リカの写真だった


薔薇の花びらの中で寝てるリカ

ディズニーで、景色を見てるリカ

海で砂で遊ぶリカ

浴衣のリカ

どれも、カメラ目線じゃない。

アキラがただ、とったんだ、

一枚だけ、

2人で浴衣を着てカメラ目線の写真があった


「なになに?リカの写真?」

マユちゃんが寄ってきた


そうか、夏休みの写真だ、オレがアメリカにいた時だ、



マユちゃんが薔薇の写真を指さして

「コレ、どうゆう状況?」と、

そりゃそうだ


キングベッドいっぱいの薔薇の花弁

リカは花弁の布団をかけてるみたあだ、

普通の量の薔薇じゃない、しかもリカは

寝てる

マユちゃんが、

「白雪姫みたい」と言った


オレは

「アキラの愛情分の薔薇だよ」

と、いうと

マユちゃんは、

「アキラさんて、なんかすごいね?」と

確かに、

オレもこの時驚いた。


オレは冷蔵庫からペットボトルを持って

自分の部屋に戻った。

マユちゃんが

「ライトはマユの事好き?キスしたじゃん」


ストレートに聞いてくる子だ、、


「マユはライトが好き!彼女にして」


直球だよ。。


オレは

「うん、わかった」と言った

なんとなく、

リカの夏休みの写真を見て投げやりになってた。


オレはマユちゃんを押し倒した。

今までしてきた事と同じ


手を出さず、ただ、リカを抱いて寝た夜を思い出す、




「こんばんはー!」


「あら、アキラじゃない久々」


「マスターまた、筋肉増えてない?」


「あら、わかる?やだあ、さすがアキラ」


「はい、いつものね!しかしよ、久々じゃない?何してたのよ?」


「恋してた、、、」


「あら、まあ、なのに、浮かない顔して

ゲイは、なんでも、お、み、と、お、し!」


「はじめて本気で好きになって参ってるんだ」


「あら?聞いて欲しくてきたんでしょ?

夜は長いわ、全部話しなさいよ」


「長くなるよ?いい?」


「いいわよ、、ちょっとー、ボトル2本持って来て、ほら何でも聞いちゃうから、」


「オルさ、今、、、、、、」


「あら、天然で素直そうじゃない!」


「ライトが占いに行ったら、、、」


「やだあ、生まれ変わり?なによ」


「多分、いや絶対ライトも好きなんだ、だけど渡したくない」


「弟だもんね。辛いわ」


「学校の女子に髪と、腕をさ、、、、」


「いゃ〜!だから、女は怖いわ、かわいそうに、アキラも辛いわよね」


「お金が、、、で彼女指を、、、」


「イヤ!私が泣けてきちゃうじゃない。不憫だわ」


「占いなんて、、だけど、オレ彼女ね親父らしく、、、」


「まるで絵本じゃない?信じないのが一番よ」


「だけど彼女のおじいちゃんの実家がさ、、、薔薇の城」


「ウソ?しかも彼女が行方不明の娘に似てるの?ヤダ、ウソでしょー」


「オレ達3人で行ったんだよ、城に、そしたら

庭師がライトに似てて、エレナは彼女に、、

それで、向こうで、、、、」


「やだ、泣けて来ちゃう、おとぎ話しよ、もう、ライトも辛いわね、アキラも、でも

守ってあげたいのね。側にいてあげたいのよね、薬なんて、飲んで欲しくないのよね。

愛してるのね。でも、ライトも、、やだ、泣いちゃうじゃない」


「母親の愛なんて、俺達しらないけど、

たまに、母親みたいで、3人で家族みたいで」


「家族ねえ、、3人でか。」


「愛おしいんだ、初めて感じたんだ」


「やだもう。飲みなさいよーもう」


「だけどライトに勝てない気がして、、」


「なんで夜看護師の事?」


「それもあるけどさ、今日ライトはさ、、、」



「ライトは自分より彼女の幸せを優先してるのね?それは辛いはね、、どうしましょ」


「オレ卒業したら、留学するんだ、、」


「親父さんの会社、、継がないとだからなんでしょ?」


「離れたくないんだ。ライトみたいに出来ないんだよ」


「彼女は、2人が大事なんでしょうね?

どんな形でも、2人に愛情をそそいでいるのね

彼女が一番、自分より、2人を大事にしてるんじゃ無いの?

2人を守りたいのよ。」


「オレもライトも多分そうなんだって気がついてる、だから辛いんだ」



「守りたい、幸せにしたい、だけど、自分の物にしたいわけよね。恋愛だもの。当たり前よ

自分はいいから、なんて、カッコつけてもよ

辛いだけじゃない?

だけど、あんた達、そうしようとしてるでしょ


彼女は?彼女の本当の幸せは?なによ」


「わからないんだ、、オレなのか?ライトなのか?」


「バカねえ、兄弟して、同じ子を愛してるなんて、バカよ、もう、彼女も辛いはずよ

2人に愛されて、、、」


「マスターありがとう、聞いてくれて、少し楽になったよ」


「何言ってんだか、彼女連れて3人でいらっしゃいよ!あたしが、見守ってあげるから」


「ご馳走様、また来るわ」




カタカタ、


「ねえ、ライト?アキラさん帰ってきたんじゃあ無い?」


「ああ、平気防音だから、オレ達サックスやってたから」



アキラどこに、いたんだろう?



マユちゃんは

明日学校だからって帰って行った、

正直やっと帰ってくれたと思った

ああ、オレ彼女でにたのか?



「アキラ?どこ行ってきたんだよ?」


「マスターん所」


「あー、マママスターか。」


「ライトは?」


「マユちゃんと、付き合った」


「そっか、、」


アキラはなんか元気なくて、オレも元気はなかった、リカがいれば雰囲気変わるのにな


「あ、アキラ夏休みリカと色々出かけたんだな?部屋のポラみたぞ!!」

 

「ああ、ディズニーと、海と祭りにな」


「どうだった?」

オレは普通に楽しそうに聞いた。

聞きたいような、聞きたく無いような

だけど、やっぱりききたい。


「嫉妬するなよー?聞くか?」

アキラは笑いながら言った


「大丈夫、やりまくったばかりだからな」

アキラは声を出して笑った


そして話してくれた。

ミッキーの耳を買ってやろうとしたけど

耳の被りものを知らなかったと


子供を連れてったみたいだったと。

小さい子三人連れた家族が皆んなで被りものをしていて、

リカは幸せっそうで感動して泣いたと

それ見てアキラが泣きそうになったと


海でナンパ海の家におつかいさせたら

ナンパされまくっててて、焦ったと

海に飛び込むから泳げるんだと思ったら


泳げないと騒いだと


祭りにお母さんの浴衣を着てきたと

綺麗だったと

わたあめに見惚れてたと

どこに連れて行ってても、初めて連れてきた子供みたいで、

他の女の子と違うって

カフェも服屋も、はじめてばかりで

どこに行っても連れてきて良かったと

思わせてくれたと。


想像ができた。リカは世間をしらない。

流行りも、

アキラが今度タピオカの店つれていこうよ!と


ほら、アキラはまた3人でって言い方をする

オレもそれを否定しない。

3人で居るのはとても幸せだから

アキラは来年留学する。

3人でいられなくなる。

だから、3人で過ごそう。

まだ、いいじゃないか?先の事は考えなくても



月曜日、学校にいくと

マユちゃんがライトの彼女になったと教えてくれた。そして、アキラさんの部屋覗いちゃって、リカのポラが貼ってあって!

薔薇の花弁の写真が素敵だったよ!って

愛されてるね?と、


私は嬉しかった。思った事を口にする

マユちゃんからの言葉にウソはないから


私は放課後あたりまえに

アキラの家に行った。

ライトの靴とマユちゃんの靴があったけど、

リビングにはアキラだけだった。


「リカ、おいで」

アキラに呼ばれリビングに行った


アキラは

「たまには、こうゆうのもいいんじゃない?」

アキラは私を抱き寄せ膝の上に乗せてキスをした。

私もアキラにキスをした。


マユちゃんが、部屋から出てきた


「リカおかえり!」


マユちゃんはニコニコしながら

「私は料理が趣味だから夕飯つくるね?」と言って

つくり始めたハンバーグだった。

私は、おばあちゃんが待ってるからと

帰った、


ライトがハンバーグ好きって言ったからな。

3人どうしたかな?と家で考えていた。




「ただいま、マユ送って来た」


俺たちはしばらく沈黙してた。

多分考えてる事は同じだろうと思い

オレは口を開いた


「なんか、、リカのご飯が母の味になっちゃって、マユのハンバーグは、なんかちがうなって、思ってさ。」


アキラは

「彼女のハンバーグだろ?」と言った


オレは思わず、

「アキラの彼女はリカだもんな?関係ない話しだよな!!」と声を荒げた


アキラは悲しそうな顔をして

「あと、数ヶ月でお別れだけどな、」と言った


そして、

「ワガママなお願いだけど、ライトに彼女がいても、リカの事守ってくれよ、側にいてやってくれ、オレの代わりに」


オレは力が抜けた、

俺たちは馬鹿だ、

なんで、2人してリカなんだよ。


2人しかいない俺たちなんでも、分け合い、

助け合い、生きてきた、


リカは分け合えない。。

でも、リカを大切にしてる気持ちは同じだ

アキラは留学する。

オレは彼女を作った、

それでも、リカへの思いはかわらない

愛おしい、

どうしても、

愛おしい

やり場のない気持ちだった。

アキラ、リカを連れていきたいだろうな。

でも、リカはきっと行かない


おばあちゃんを一人にするなんてリカはしない。

だから、さらに

愛おしい。


もうすぐクリスマス、オレはマユと過ごすだろう

アキラはリカと、羨ましいかった。

きっと幸せな日になるから。

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