第3話 ライト
教室で筆箱の中身を見せ合いながら
あのペンがいいとか、この消しゴムがかわいいとか話していた
廊下がやけにざわざわしていた楽しそうな声が聞こえてきた
複数の他のクラスの子達が入ってきた
友達の所に来たようだった
私はその中の1人の男の子と目が合った
目があった瞬間周り景色がぼやけた様に感じた、時がゆっくりで、吸い込まれそうだった
私は名前も知らない彼の事が頭から離れなかった
友人に
「さっき来た子達って何組みかな?」と聞いてみた
友人は
「わからないなーチャラそうだったけど」
チャラそうだったのか?1人しかみてないから
わからなかった。
次の休み時間は彼だけが来た
また目が合った、
何故かどこかで会った様な、昔から知っているような身長は175センチ位かな?細いし白いな
俺はたまたま遊びに行った隣のクラスで女の子を見かけた
160センチ位かな?細くて白い
何処かで見たような不思議な感じがしてまた、見に来てしまった目が合った
静かそうな子だな古ぼけた教室になんとなく馴染んでいない
コレは俺がリカを始め見つけた時の印象だ
私はその男の子としばらく目が合っていた。
不思議な感覚だった。
「あ、ポテト、、」
購買には揚げたてのポテトが売っている紙コップに入って100円私の休み時間の楽しみだ
私はその男の子を横目でチラチラ見ながら購買に急いだ
チャイムが鳴る、急がないと私は一本ポテトを口にくわえながら急ぎ足で教室に向かった
廊下を曲がると誰かにぶつかり紙コップのポテトはバラバラに廊下に散乱した
急いでポテトを拾い集めようとすると
「ごめん、全部こぼした?」
顔を上げるとさっきの男の子だった
「あ、大丈夫です。」
「いやだけど、食べ物無駄にしたし後で、、、買って、、、」
彼は私の顔を見ると言葉をつまらせた
オレは頭が真っ白になった何を言ってるんだ?オレは
さっきの女の子だ
「あのー?授業遅れちゃうから、行きますね?」
私はポテトを集め逃げる様に教室に戻り
仕方なくポテトをゴミ箱に捨てた
もったいなかったな、、
アキラと付き合い出したばかりなのに私はあの男の子の事ばかり考えていた
懐かしいような、どこかで会ったような
オレは数本残ったポテトを拾い、ボーとしていた
声も、まるで昔から知ってたような
懐かしいような、、勿体無いなと思いながらポテトを捨てた
授業中あの女の子の事ばかり考えていた
あ、そうだ、ポテトを買って持って行こう
オレは休み時間のチャイムが鳴り終わる前に教室を飛び出し、ポテトを買った、
今まで経験した事のない緊張とドキドキでいっぱいだった
オレチャラいのに、、
なにしてんだろ?
そんな事を考えながら3組の教室に入った
あの子はすぐ見つかった、机に座りボーとしている
私はポテトをまた買いに行こう悩んでいた
あの男の子の顔が浮かんで買いに行けなかった
机に座りボーとしていた
カタンと音がして、机の上にポテトが乗った
驚いて顔を上げると、さっきの男の子だった
「あの、さっき、ポテトごめん、これ代わりのポテト、揚げたての、、えっと、、あの
ごめん、無駄にして、あの、えー、
オレは、四組で名前はライト
えっと、、君の名前は?」
あー、オレはダラダラ何を言ってるんだ、いつもなら、もっと簡単な事じゃないか?
「ライト、、?」
「え?ライト、君は?」
私の頭の中に聞き覚えがあった
(弟が一年に、、)
(ライト、、)
「ガタン」
私は思わず椅子から落ちた
「え??大丈夫??」
なぜオレはそんなに驚かれたんだ?
なんか変か?チャラい?怖い?
え?なに!?
「ごめんなさい、ポテトわざわざありがとう
あの、私は梨花、リカ!!」
うわ、私、いまムダに声大きかったな、やだ
変な子だと思われてるかな?
ってアキラの弟?聞く?いや、やめとく?
ライトなんてそう居ない名前間違えないよね!?
って似てるし
「あの?オレ。変な事聞くようだけど、、?
オレと何処で会った事ある?」
え??私が聞きたかった事!
「あの、逆に私に何処で会ったことは?」
「え?オレ?あ、なんかどっかで会った事あるような気がして、だけど会った記憶なくて
忘れてたら申し訳無いなって」
「あの、私も何処で会った気がしててだけど、多分会ってなくて、なんか不思議な感じで考えてて、なんか?知ってる人の様なだけど
しらないから」
「オレも!!同じ!
あーあのさ、気になるから話しとかしたらなんかどっかで、子どもの時とか?会ったかな?とか
話したいなって」
私は早くこのモヤと不思議な感覚を解決したくて
「ライトくん?次の授業サボりませんか?」
思わずすごい大胆な提案をしてしまった
オレは初めての感覚を早くしりたくて、意外すぎる提案に了承して
2人で屋上に行った。
子供の頃住んでた場所、よく行った所習い事
親戚、何を話しても共通点は無かった
だけど居心地が良くて話しやすくて
笑顔が見てるだけでこっちまで嬉しくなる
私は結局どこでも会ってない事を知って
だけど、気を使わなくて緊張しなくて
笑顔が素直そうで、話してるのが楽しかった
もっと話したいなって色んな事
何を見て何を感じて何を思うのか?
私達は連絡先を交換した話がまだしたかったから、今夜話しの続きをしようとゆう事になった気がつくと、空は雨が降りそうに暗くだけどそれに気がつかないほどライトは明るかった
雨が降りそうだった空を見るのが好きなのにリカばかり見ていて気が付かなかった
気取らなくて、自然でだけどなんかほっとけない、そんなリカから目が離せなかった
アキラから、
{日曜日は?}
そうLINEが入って来た
{日曜日、今の所空いてます}
と返信した
なんだか変な気持ちだった
おばあちゃんと夕食を食べた
おばあちゃんはいつも9時頃寝ちゃう
ライトから
{時間空いたらLINEして}
と連絡が来てた
お風呂から出て、ライトにLINEした
ライトから電話が来た
オレは何を聞こうかたくさん考えていた
なんでこんなに自然なんだろう?
前から知ってたみたいだから。
いい事も悲し事も聞こう
オレは電話した
ライトは、私にはたくさん自分の事を話してくれた
好きな映画は同じだった
ギルバートグレープ
古い映画なのに切ないんだ
ライトの両親は離婚していて、お父さんがお金持ちな事、もちろん利口な兄が居る事
母親の記憶は無い事
兄が身長が高くイケメンで頭も良くてって、、
ライトはチャラいって、確かに女の子たくさん付き合ったってだけど、なんか恋愛は楽しくなかったって悲しかったって
犬が飼いたいなって将来は普通の家庭を作りたいって、両親が仲良くて、子供が、2、3人、家族で遊園地に行くんだって
あと、嫁さん美人だなって言われて見たいって、なんか切ない話しなのに笑って聞いた、ライトがそんな風に笑い話しにしたから
リカは4歳の時両親を事故で亡くしたって
おじいちゃんも亡くなり、今はおばあちゃんと、愛犬だけだって、将来は美容師さんになりたいって
結婚はしない様な気がするって
あと、リカは長生きしない気がするって、
30歳位な気がするって
だけど赤ちゃん産みたいなって
大好きな人の子供産むって幸せだろうなって
料理が嫌いだって、だけど、毎日作るんだって
毎日作ってるから、嫌いなのかな?って
ロミオとジュリエット
人魚姫が好きだって
両方とも、結ばれない話しじゃんとオレは思った
話しが尽きない知りたいことがありすぎる悲しい話しをサラッと話す、泣かないのかな?なんて考えたりした笑って話して、悲しい話しがどうして好きなの?って聞いたら、悲しい話しじゃなくて
死ぬほど好きって思われたい願望かも?って
死ぬほど好きか?
死を知ってるんだもんなそれなのに
オレは自分で気がついていた
この不思議な気持ちに
ただ、俺はリカが好きになったんだ
お互い何処で会った気がする
それが引っかかってた解決はしなかった
馬鹿みたいにだけど、良く当たるって言う占い師に見てもらおうか?って事になった
お互い占いは信じないって
だけどなんか聞きにいきたくなった
そして結果が気になった
私達は何処であったのに思い出せないのかな?って馬鹿みたいだけど、占ってもらおうって事になった占いは信じないけど、なんだか楽しみ
アキラの事は言えなかった、何故か知られたく無かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます