死ぬほど好きって言って

雪見 白雪

第1話 お月様

ライトはお月様みたいだった、


いつもそこにいて、優しく私を照らす、時には大きく強くて、でも、時には見えなくて、でもね、そこに居るのはわかるの。


いつも私を笑顔に変えてくれる、だから幸せだっただから悲しまないでね

いつも側にいるから



リカはお月様みたいだった、


朧げに、時に見失う、雲に隠れて見えないでも、いつだって綺麗だ、どれだけ欠けても美しいのは変わらない。


俺をいつも泣かせる、欠けては満ちる不安、リカは最後まで俺を泣かせたね。


だけど、幸せだった


生まれ変わったらまた一緒になろう、


だから

俺は冷たくなったリカと出来るだけ沢山の赤い薔薇を抱えて


お月様に向かって飛ぶよ、、


俺達は舞い散る薔薇の花びらと共に飛んだ、


結婚記念日に用意した、たくさんの薔薇と、


リカの

お腹の赤ちゃん、


・女の子だよ・

LINEが来たのはまだ数時間前

小さな手袋編んでたんだね、出来上がってたね。


2人を守れ無くてごめんね。

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