第20話最後の日

今日で最後、不思議なで事や気持ちはこの景色や薔薇のせいだ、絵本の中に入ったような

現実から離れだけだ、オレはそう言い聞かせた


アキラは何を思ったのかな?

明日の朝にはこの町をを出る



「今日は何をする?」


オレは2人に聞いた

アキラは窓の外を見ながら、

「ゆっくりすごそうか?」

そう言うと

リカも頷いた


「この街らしい観光っぽく無い、お店で

この街らしい物が食べたいな」


アキラは穏やかに笑った、


オレ達は城の近くの小さな街に行った。

地元のお店とゆう感じの、小さな古い

レストランに入った、


年季の入ったティーカップに紅茶


「おばあちゃんのティーカップに似てる」

リカは嬉しいそうに言う


リカはたくさん写真を撮っていた。


レストランのオススメの料理をたのんだ。

リカが作るご飯になんとなく似ていた、

きっとおばあちゃんが、おじいちゃんの好みに合わせて料理していたのだろう。

それを食べて育ったリカ

自然とこの街の味なっていたのかな?


お城が近くに見える、その周りは、農家が多い、オレ達は何も無い

田舎道を散歩した、リカはたくさん写真を撮った

おばあちゃんに見せたいのだろう。


不思議なくらいリカはその景色に馴染んでいた。花や木、山や小さな家


リカは小走りで色々見て回っていた。


オレは、聞いた

「アキラ?ここに来てどう、思った?ほら占いの事やリカの事」



アキラは

「そうだな、正直お城に行った時は占いが当たってる気がしたし、複雑な気持ちになったよ。だけど、占いとか、関係なく、オレとライト、リカは運命なのかな?って、出会って、なんか変わって、必要な出会いだったんじゃないかな?この旅行はさ、なんか、ご褒美みたいなさ、3人でこんな所までくるなんてさ、

なんか、、、前より素直になれたってゆうか、嫌な事も忘れられたってゆうか」


そうか、アキラは決してマイナスにはかんがえてないんだ、旅行して楽しかった。少し価値観が良いように変わったと考えてるのか、


「ただ、ライトに少し嫉妬したかな?

庭師に似てたから、だけど、俺は当主!オレのほうが偉いんだぞ!」

アキラは笑いながら話したそして


「リカはどう思ったのかな?」とアキラは呟いてた


オレも思ってる。リカがどうかんじたのか?

だけど、なんだかリカに聞けなかった


とても良い天気で雲もほとんどない。

学校であったリカに対する嫌がらせなんて

小さな世界の中のくだらい事

だけど、リカのキズ、日本に戻ればまた、現実に戻る、ここはリカをキズつけたりしない

帰りたくなかった、

この田舎街でずっと暮らせたら幸せかもしれない


リカの嬉しいそうな顔を見ると、時が止まればいいのに、と思った


小さな洋品店。


リカはジッと眺めていた。

「アキラー服買ってー!!」


たまにおねだりするリカキット、とても安い店だろう。


リカは履きやすいそうな柔らかい靴と

柔らかいフワッとした、薄いピンク色の

ワンピースを買ってとねだった。

カジュアルで、この街らしいワンピース

リカは不思議なくらい似合った、


一日中ゆっくり街をプラプラした

時間はゆっくり流れて3人ともとても穏やかな顔をしていた、

日が暮れその景色もとても綺麗だった、

アキラはいつも凛として気を張ってる感じだけど、そんな感じは一切無く、、穏やかだ


「ライト?ライトはいつも明るくて、わざとふざけてさ、チャラくて、でも、本当は落ち着いてて、大人っぽいくせに、でも、この旅行中は、本来のライトらしかったな」

アキラに言われた。


アキラはつづけて

「ライトはさ、冷静で落ち着いていて、しっかりしてる、チャラいのも明るくいのにああるけどな」


アキラの言う通り、オレ達は自分で自分のキャラをつくり、ソレを盾にしついた。

だけど、この旅行で、なんだな、肩の荷が降りた気がした


「リカはさもちろん弱い所もある、だけど意志が強く負けず嫌い、人が好きだし、冷めてるように見えるけど、愛情深い、オレ達はリカに甘えたいのかもな?」


アキラが甘えたいなんて、言うなんて、

本当に来てよかった。

無理して壊れてかけていた3人を優しく治してくれた気がした。


街の普通のレストランで夕食を取る事にした

最後のディナーだ


最後のディナーは優しい家庭料理で、

柔らかい照明に、暖かい料理、デザートも

家庭的な優しいシンプルな物だった


リカはなんだかとても嬉しそうに。

旅の話しをたくさんしていた。

リカってこんなにも話しをするんだ、と思った、少しでも聞いていないと、

「ねえ?聞いてる?」

と言う、話しが上手くて、聞き心地がいい

オレは、

あ、リカはキャバ嬢なるって言ってたんだ

こんなに話しが上手ければ、やっていけるじゃんと思った。


ホテルに戻り部屋で最後の夜をそれぞれが

色んな事を思い出したりしているようで、

静かだった。


「寝るのがもったいないな、明日が来ちゃうもん」


リカが言う、


多分みんな同じ事を思っていた。


アキラが


「どうせ、飛行機でねるんだ、夜更かししようか?」


リカは嬉しそうに飛び起きた


オレとアキラワインを飲んだ

リカも少し飲んだけど、コーヒーに変えた

リカが

「おばあちゃんがさ、いつも紅茶だから紅茶ばかり飲むけど、本当はコーヒーの方が好き」

と言った

オレとアキラは何故か大笑いした。

たぶん、無理していたリカが自分らしくなったからだリカは


「私、オシャレもメイクも好き、洋服選ぶの楽しいもん。」


と、そうだ、リカは元々美容師ににりたかったんだ、ふと、思い出した、リカが好きな映画は、ギルバートグレープと言っていた事

古い映画で、ジョニーディップが主役でまだ

10代位

自閉症の弟役はディカプリオでまだ子供だ


「リカ、ギルバートグレープ好きって言ってたよね?なんで、」

アキラもオレも、なぜか好きな映画だった

リカは話した


「ギルバートはさ、お父さんが亡くなり

立ち直れ無いお母さんと他の兄弟、障害のある弟、全て1人で抱え込んで、自分の事より家族の事ばかり、だけど、恋をして、彼女はまた戻るって言って居なくなったでしょ。でも、特別な言葉を交わしたわけじゃないのに。彼女が戻るのを疑う言葉なく待って、彼女も当たり前のように戻った、沢山の事抱えてたギルバートを側にいないのに、支えてだ彼女、疑いや、ヤキモチなんてなくて、素直で

少し痛々しくて、なんとなく共感したんだ」



オレ達も同じだったギルバートに共感した。

大変な生活の中なのに、ギルバートはしっかりしていて、カッコよくて、そうなりたかった


自分はかわいそうだと、人に話し慰めてもらう方法を選ぶ人もいる、


だけど、オレとアキラは親に捨てられ

かわいそうなんていわれたくなかった。

カッコいいと言われる方が良かった

だから寂しい時も笑って過ごしたんだ


リカも寂しいと思う事はあっただろう。

だけど、おばあちゃんのためにも強く

して来たんだ、


お互い、どこかに皺寄せが来て少し苦しかったんだと思う


理解してくれる人、3人ここで素直に笑ってる。


オレは何か詰まっていた胸の支えているものが、ずっと、通ったきがした、


たぶんどうしても、

オレ達はこの先も人より無理をして強がる

壊れそうな時きっと支えて会える離れていても、そう思った。


朝日が見てるまでオレ達は話した

気取らず、作らず、素直に、


タクシーで空港に向かった

空港の売店で飲み物をリカは買っていた


薬を飲んだ、何錠のんだのだろう?

いつか、あの薬も、必要無くなればいいのに。

飛行機の中三人とも良く寝た


また学校が始まる、アキラは今年でそつぎょうだ。


しばらく旅行気分が抜けなかった、

時々お城の事と占いのをおもいだした。


学校へ行くと女の子達にスケボーやめちゃうの?と何人かにも聞かれた。

とゆうか、以前よりチヤホヤされる。

自慢じゃないが、オレはかなりモテる


アキラとリカが付き合っているのが

当たり前になり、

さらにモテるようになった


麗華は

オレを取り戻そうと必死だった。

とにかく尽くしてくれる。


オレは尽くしてくれる子より

尽くしてあげたいと思う子の方がいいんだな

と、つくづく思った、

毎日手作りのお菓子やお弁当が届く


リカの嫌がらせも落ち着き、

ごく普通に高校生をしていた。

だけど、


リカはおばあちゃんが毎日おじいちゃんと話しをしていて。幽霊がみえてるならいいけど

ボケてきてるんじゃ無いかと心配していた。


オレは本当に本当に愛する人の故郷をしらなくて、それをたくさん知ったら

まして、その人が亡くなっていたら

オレは一人で話しをする気がした。


だから、リカにあんまり心配しないで、

生活に問題がないなら、

おばあちゃんの好きにして赤毛たらいいよと話した。


夜アキラが、

「なあ、リカのおばあちゃん、まだ心配するほどじゃないけど、少しボケできてるかもしれない。生活がちゃんとしてるからまだ、大丈夫だと思うけど、性格に支障が出てきたら心配だよ、リカは面倒をみるだろうし。リカの負担も考えると、なんだか」



ボケか、、

オレはなんとなく、テレビとかで、少しボケだ事を言うおばあちゃんやおじいちゃんが

面白かったし、可愛かった、

だけど、本当に痴呆となったら。色々大変か?と思った。でも今はまだ、可愛いレベルだ

先の心配をしてもしかたない。

その時がきたらどうにかなる。どうにかするよ!

オレはそう思った、看護師なる。きっと人の役に立てる、リカの役にも、、

だから大丈夫。

オレは強くなった、オレなら解決出来る

オレなら助けられる

オレなら守れる。

だから大丈夫なんだ、

リカに話した


「リカ?もし、おばあちゃんが本当にボケちゃって、生活に支障がでても大丈夫だよ、

リカが一人で抱える事もない。オレがいるから、アキラもだから心配しすぎないで」


リカはホッとしたように笑った

そして、


「そうだよね?私一人じゃないよね?

ライト側にいてくれるし、」


オレはその時アキラの名前が出ないのが

少し気になった、この時は少し気になるだけだったんだ


学校が終わるとリカが夕食を作って少し話しをすると帰る、


アキラは

定期的に日用品や食品をリカに買って預けた


オレ達が欲しかった、愛情のこもった、

暖かい手料理


生活費が厳しいリカには日用品


どちらもとても嬉しい子だった。


無いものを補う

リカがオレ達にくれる物はお金では買えない

価値のあるものだった。


「リカって料理嫌いなんだよな?だけど、手の込んだ料理を作ってくれる。夜小腹が空いても、冷蔵庫をあけると何か作り置きがあって、家政婦じゃないからちゃんと愛情あるご飯では、いくら日用品を買っても、このご飯の方が価値があるよ!」


アキラが話した。

母親の味なんて知らないオレ達はリカのご飯が母の味だった、

苦手な物も、ちゃんと食べてと、栄養あるんだからって、

みんな母親に言われるんだろうな?

オレは苦手なヒジキが食べれるようになったし、アキラも嫌いな茄子が食べれるようになった、

とゆいうか、せっかく作ってくれたのに。

残せ無いのが本音だ、

母親にも、そう思うものなのかな?


彼女が作ってくれるってゆうのとはなんか違うんだ、

料理は嫌いといつも言って、

だけど作ってくれる。母親みたいだった。

嫌いだけど手慣れてて。

ささっと作る、リカの子供は幸せな子だろうな。ちょい天然で可愛いくて。料理上手

掃除は下手だけど、あと忘れッポイ、そこも可愛い、メモを書いてメモをなくしちゃうんだから、

オレがそんな事を考えていたらアキラが


「リカ、忘れッポイだろ?話しの途中でなんだっけ?っていったり。忘れない様にメモばかり、、可愛いんだけどさ、

たぶん、薬の副作用なんだよ。」


「え?」

オレは普通に驚いた


アキラは

「医者が、1日6錠までって言ってただろ?

飲みすぎると記憶が曖昧になるんだよ、リカはおばあちゃんがボケちゃうって心配してたけど、オレは今のリカが心配だよ。薬を1日何錠飲んだか、忘れてまたのんじゃう。それで他の事もわすれちゃう。人前であまり飲まないし、パッと、気づくと飲んでるから、このまま、量が増えたら、今より忘れてっぽくなる」


オレはそれを聞いて看護師免許を絶対取ると

強く思った、


「オレ、来年留学する事リカに話したんだ夏に、なんか、心配になって、だけど、、、

ライト?ライトはリカの側にいるだろ?リカを守れるよな?」


オレは

留学したらリカとの関係どうするつもりでいるんだろうと思っていたから、

ますます、わからなくなった


だけどアキラに聞けなかった、アキラまだ答えが出てない気がしたから

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