第29話混沌

リカがお風呂から出て

怪我の手当てをしようとしたけど、

リカは嫌がり

自分のタオルで指を押さえていた、

いつもなら部屋着を着るのに、着なかった、


リカは下を向いて

「アキラは、私の事を好きじゃない」と


アキラが

「なんでそうなるんだよ?」と

悲しそうに言った、

リカは

ティファニーのネックレスを外してテーブルに置いた


そして泣きながら

「アキラは初めから私の事なんて好きじゃない、ただ、1人で、掃除して転んでも、

誰も気がつかない私が、珍しかっただけ

綺麗で、女の人らしい人ばかり回りにいるから

たまたま私が珍しかったんだよ。

だから好きじゃない。

私が、自傷したり、薬飲んだりするから

アキラ優しいから

助けなくちゃ、守らなくちゃって

好きだと勘違いしただけ、

だんだん、それに気がつく、

リカは頭がおかしいって。」


オレは

「リカ?アキラなにも変わってないだろ?

なんで、そうなのか?」


すると

「アコに言われたの。

アキラと付き合ってるのに、ライトと仲良くて、二股じゃん?って



嫌がらせされても、平気で笑ってて

普通なら凹むのに。

嫌がらせなんて気にしてなくて


私達の事下に見てるんでしょう?って

モデルのアキラさんと付き合って

ライトと浮気して

人気の2人振り回して


高級車乗って、

貢いでもらって、

リカはレベルが違う、私達はたかが、高校生って馬鹿にしてるんでしょ?

リカといると、アコはレベル低いって

思われてるんだって、思って嫌になる


アコだけじゃない!みんなそう思ってる

だからリカと関わりたくない」


そう言われたの。


「私って性格悪いんだよ。

無意識に皆んなをバカにしてたんだよ?

馬鹿でしょ?

だからアキラだって本気で私を好きになるわけない。義務感でいっしょにいるんだよ」


オレは黙ってた、


アキラ

「本当だよ!友だちの言う事なんて本気にするなよ、オレとライトがいるから」


リカは

「居ないじゃん、留学するじゃん」と


アキラは

「でも、好きなのは変わらないから」と

リカは

見たことも無いような、苦しそうな顔をしながらアキラに向かって

「ウソつき、、、アキラはリカを抱かない

彼女なら抱くんじゃないの?

付き合った日に一度抱いただけ?


なんか違ったんでしょ?

もう抱きたいと思えなかったんでしょ?

それは彼女じゃないよ、」


オレは

正直驚いた、一回やって、その後やってない?

それは、不安になるわ



アキラは

「違う、抱かなかったのは、、」


リカはクイ気味に

「いいの、理由なんていらない

彼氏に抱かれてない、

それが事実だから」


「友だちにも嫌われてる

彼氏には抱かれない、

なんで?

私何かした?

私、わからないの、なんでか

だから私の存在自体が、人を不快にさせるんだろうって


だからもういいの、一人で


バイバイ色々してくれてありがとう

同情でも、私は楽しかった。

お返しできる力がなくてごめんなさい。

唯一出来る事は居なくなる事」


そう言うと、リカは走って出て行った


アキラは追いかけた、オレも追いかけた

見つからない


アキラは

「今のリカ何するか分からない

どうしよう。

川、川にまた行って見よう」


オレ達は川に行った

リカはベンチに座ってた、


オレはアキラに

「近づが無いほうがよくないか?

また、同じになるよ」


オレ達は少し離れて

リカを見てた、

薬をたくさん飲んだら

歌を歌いだした、

なんの歌かわからない、

アキラが

「この歌知ってる。聞いた事ある

確か、詩が今のリカみたいで、

最後、最後の歌詞

・血に塗れた腕で踊ってた!だ


やばいかも」


リカは歌ってた、泣きながら


エクステをハサミで切った、

オレは心臓が張り裂けそうだった。

リカの歌声は大くなり


アキラが言ってた歌詞の部分を歌いだした


アキラは

リカの方にゆっくり歩きだした


リカの歌はさらに大きく

最後の歌詞を歌い

アキラが、


「リカー!」と


リカはハサミで腕を切った

そして歌いながら回った、

アキラはリカを抱きしめて

「ごめん、ごめん、」と繰り返して

アキラがもう、ボロボロなのがオレはわかった

リカはまだ歌ってる。


オレがしっかりしないと、

オレが、何をしてあげたらいいんだ。


アキラはリカが好きだ、リカが怖れても

突き放したりしない。

自分を攻めるだろう。


リカが切ったのは手クビじゃない

死にたい訳じゃない

だけどギリギリの所にいるんだ、

少しあと少しで、消えたいと思ってしまう

唯一信頼していた、アコちゃんの言葉は

ギリギリにいた、リカにとどめを刺しただろう。

アキラに抱かれてない。

リカの中で、それはどんな不安だっただろう

初めての人で、

毎日のように一緒に眠るのに、抱かれない

女として見られていないと

思ってたんだろう。

お金の心配、おばあちゃんの心配

いつも笑って、子供みたいで、だけど、

その裏に、抱え込んでたんだ、


オレは初めてアキラに苛立ち、それが

抑えられなかった、


「抱いてないって?なんで?どうゆう事だよ

彼女だろ?抱くだろ普通なんで?

家族みたいだからか?

リカにはそうゆう気にならないって言うのか?」


「黙ってろ!!」

バン!!


アキラに、、殴られた、、、

「ライトにはオレの気持ちはわからない、

絶対にな」


リカは河原の石の上にバタンと倒れた


アキラはリカを抱え


「ライト!もリカを抱えろ!オレだけじゃ

家まで持たない、早くしろよ!」


オレリカを抱えた、

「何飲んだんだよ、、」

アキラが呟いた


リカのキズは浅かった、キズだらけだけど、

救急で診てもらうほどじゃない。

リカをベッドに寝かせて

オレはアキラに問い詰めた

「抱いてないってなんだよ?」



アキラは

「ライトだったら欲のまま、他の子達みたいにいつもリカを抱いたか?想像してみろよ」


オレは、もし自分が彼氏だったら、とそうぞした、

欲のままか、、、


アキラは

「リカとは付き合ったその日にやったんだ、

後悔してる、初めての彼氏、しかも初めて話した日に、強引に彼女にした。

掃除が一緒になった時から見てて、素朴で、

天然で、1人で、見てて可愛いと思ってた、

リカからしたら初めて会って、付き合って、

その日にやったんだ、

リカは泣いたんだ笑いながら、初めてで、

痛がって、オレの欲だけ満たされて

リカは痛いのを泣きながら我慢してした。

初めてだから、そうゆうもんだけど、

大事に思う気持ちが大きくなると、

痛いのを我慢させてまで、自分の欲を満たさなくてもいいって思ったんだよ!!」


オレはなんだかすごく悔しかった


「リカはそれでも、アキラに抱かれたかったんだろ?」


アキラは苛立ちながら

「そんな、簡単な事じゃねーよ!!

お前、リカが好きだろ?なあ、自分を犠牲にしても構わない位リカが大事だろ?

知ってて、簡単に抱けるわけないだろ?

オレがリカを汚したくないんだよ!!」


オレは本当によく考えて、考えて

アキラに話した

「もし、俺が彼氏だったら、毎日キスをして

だけど、すぐにやらないと思う、勝手だけど

リカには綺麗なままでいてほしい

天使みたいでいてほしいと、思うかもしれない」


アキラは

「オレの勝手な理想をリカに押しつけたんだ

それが、リカを不安にさせたんだ、

リカは普通の女子高生だ、彼氏が出来たら

よくも、悪くも期待するよな、、、

リカが抱かれてないなんて、気にすると思ってなかったんだ、リカはそんな事考え無いと

思い込んでた、」


「抱かないから好きじゃないか、、

抱かれたいと思ってくれてたなんて、

思わなかった、それがリカを傷つけてる事も」


オレはアキラに

「少し出かけるから、リカにちゃんと話せよ」と言って家を出た、


私は、アキラに起こされた。

記憶が飛び飛びだったけど、自分の腕を見て

やらかした、と思った、

テーブルに、ネックレスが置いてある

自分ではずしたのか?


アキラは

「リカ?痛い?」と

私は首を振った

アキラは

「痛いだろ?キズだらけじゃないか?」

私は

「痛くない、もうイヤだ、わかんない

ちゃんと覚えてないものやと言った


アキラは

「聞いて、リカ、リカが大事で、ずっと側に居たい、少しも離れたくない。

いっそ、食べてしまいたいくらい。

ずっとずっと我慢してるんだ

リカを抱きたい、繋がったままでいたい

リカを連れ去りたい。閉じ込めておきたい

オレだけのリカでいてほしい。

ライトにずっと嫉妬してきた。

自信もなかった、リカは本当はライトが

いいんじゃないかと、、

留学、、卒業してすぐじゃ無くてもよかったんだ、だけどね、

オレ、このままだと、リカを自分だけの物にしたい気持ちが大きすぎて、リカが居なくなる気がしたんだ。

勝手な、オレの気持ちで、リカを苦しめ出たんだね?ごめん」


私はアキラに何を言ったんだろう、、


「リカ、、オレリカを抱きたいよ」

私は自分が言った事がわかった


私はアキラに

「私はアキラに抱かれたい、いつだって」


アキラは私を抱きしめると。

「付き合った日抱いた日痛かっただろ?」と


私は

「それでも良いの、、アキラに抱かれるなら」と言った


アキラは苦しそうな顔をして

「俺はリカに痛い思いをさせてまで

オレの欲を満たしたくない。だから

たくさんキスをしたいんだ」


私は

「アキラの欲は私で満たして欲しい、他の何でもなく」


アキラは泣きそうな顔で

「リカはオレがスキ?」と

私は頷いた

アキラは言いにくそうに

「リカはオレを愛してる?」と

私は泣いた

「当たり前でしょ、アキラをあいしてる

誰よりも」

するとアキラは

「ライトより?」と


私は涙が止まらなかった、

「アキラの彼女は私じゃないの?」と

アキラは

「リカ、愛してるリカにふさわしいのは

オレだと思ってる。負けたくないライトに」


私は素直に答えた

「ライトは大事、凄く凄く大事守りたい

ライトの為ならなんでもする、

だけどね、恋をしてるのはアキラなの

手を繋いでいてほしいのも

デートをするのも

たくさんキスがしたいのも、アキラだよ」


アキラは私に抱きついたまま黙った

私はアキラの背中に手を振って回して

出来るだけ強くだきついた。


「アキラに抱かれないのが不安だった

アキラが留学するのが嫌だった

だけど、言えなかった」


アキラは

「ごめん、リカを追い詰めてごめん」と

そして、

「ねえ、リカ?誰もいなくてもいい?

アコちゃんや、友だち、

その代わり、オレとライトがいるから

ダメかな?」


私はアコに言われた事を思いだした。

ショックだった、全てが信じられなくなった

もう、誰も信じない、1人でいいって

思ったんだった、だけど辛くて、


私はアキラに

「誰も信じられないと思って辛くて

悲しくて、苦しくて、忘れてしまいたかったの」と話すと


「リカ、あのね、ライトもリカを愛してる

たぶん、ライトはリカの為ならなんでもする

死んでもかまないほど、リカを愛してる」


私は凛として答えた

「わかってる。ライトの気持ちちゃんと

だから、私ライトを守るよ

二股って言われちゃうのかもしれないけど

ライトは、大事なの、守りたいの

アキラ分かってくれる?」


アキラは

「わかってる」と言った


「ただいま」ライトが帰ってきた

ライトは

「早いと思ったけど、オレやっぱり蚊帳の外に入られない、ごめん、アキラ」


アキラはライトに

「いいんだよ、ライト」と言った


ライトは私に

「リカ!死のうとしたんだからな?

今度死のうとしたら、オレも死ぬからな

分かったか?」


私は

「わかった」と言った


ライトは

「この手!なんなんだよ、こうなる前に

オレに言えなかったのか?

オレは、そうゆう役目だろ?!

オレは!!お前を追いかけて死んだんだ

もう一度リカに会うために、

なのに、リカが自ら死ぬかなんて、

許されないからな、

オレ、あの城の裏庭で、わかったんだ、

オレは庭師だったって、

運命なんだって、だから彼氏じゃなくても

リカを守る、死んでもかわまない、

リカを守る為なら!!!

二度と、死のうてするなよ、わかったか?

いくら壊れても構わないから

オレを利用するだけでも構わないから

頼むから、、、」



私は自分の左手を見た、そして手を出して


「アキラ、ライト、私を助けて

私を守って、お願い」と言った


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