第30話前へ、、

オレとアキラはリカの出した手を握った

疲れた、アキラも疲れてるだろう。

肉体的にじゃない、精神的につかれたんだ、

心の中で強く縛っていたロープが解けるようなそんな感じがした。

リカの手を離せ無かった、離したらまた何処かに行ってしまいそうで

リカは横になり寝てしまった

オレとアキラはベッドの横に座り込み

リカの手を繋いだままだった、

アキラが

「リカを違う医者に連れて行こう」と

オレは

「それがいいかもな」と

アキラはリカの手は離さないまま

持ち片方の手で、携帯をいじり出した。

「病院調べてみる」と


オレは黙ってリカを見ていた。

アキラが

「早い方がいいよな」と

翌朝に予約を取れたと、


オレは思った、アキラはしっかりしてる

だけど、まだ高3、オレなんてまだ高1で

なんでも出来るようで、まだ子供だなと


気がつくと、オレ達は寝ていた



病院で、3人、


アキラが大まかに話しをした。

3人の生い立ち

3人が知り合ってからの事

リカの事


優しそうなおじさんの先生は

オレとアキラも、生活環境が、心に影響してると、

特にアキラは人を信用出来ない冷めた人になっただろうと、

オレ達2人は女の子を好きになる事ができなくなったまま、大人になっていたかもしれないと、

リカと知り合った事で、女の人の強さや

暖かさを知って、空いていた穴が埋まったんじゃなかな?と


リカは心の痛みを体の痛みで蓋をして

なかった事にして来たんだと、

だけど、それは続ければ、いずれ自殺につながってしまう。

君達2人に助けてと言えた事は、良かったんだと


占いに振り回されてしまったね?と

君達は歳相応に恋愛をしたんだと

そして、まだ、純粋だから恋愛も、

一生懸命になったんだと

リカには、違う薬が出された。

今は飲み過ぎているから

少しづつ減らして、1日1錠眠れてない時に

飲むを目標にゆっくり減らして行こうと


リカの自傷は

些細な事でもいいから嫌な事心配な事を

話す事と、

もし、誰かに話せなかったら

病院へ、話しに来なさいと、


それと、

アキラに、完璧じゃ無くて良いと

わがままをしなさいと。


オレ達は周りの子が親に甘えてたり、反抗したりしてる時、無理矢理自分を大人にした。

わがままや、反抗をしなさいと、


オレ達は3人が無理をしない事

お互いわがままを言おうと

反抗もしようと、話した。


前へ進もう3人で、お互いを補い、自分を

大切にして。


オレは少し先の事を考えていた

このままずっと3人かでいる訳じゃない

アキラは留学する。

オレとリカはどうなる?

振り出しに戻ろう、リカの友人として



リカを守りたいよ

それは変わらない、

2月もあと少しで終わる

アキラがいるのはあと2ヶ月位か、、


私はホッとしてる反面

自分がすごく嫌だった、自分で自分を傷つけて、アキラ達に心配かけて、

一人で勝手にやってらばよかった事

自傷したり、不安になったり

アキラ達を巻き込み、助けてもらうなんて

そんな自分が嫌だった、

何事もなく、不安や悩みなど無いとゆう

仮面をかぶっていた時の方が楽だった

素直になるのは怖かった

マガママなんて、どうしたらいいかわからない、検討ちがいな事を言ったり、したり

しそうで、嫌だった、

だけど、私の記憶は最近飛び飛びで、

何かしようとして、動き出して、何をしようとしてたのか?わからない事が増えていた

病院で薬を飲みたくなったら

一錠だけ飲んで無理せず寝ていなさい

と言われた。

寝てる時は幸せだ、夢をよく見るから

夜は眠れない、

寝るのが怖い

1日が無事終わり何もない時間が好きだから

明日が来るのが怖くて

明日、私はまたちゃんとできないんじゃないか?と、考えたり、嫌な出来事を思い出して

眠れない、

そんな私を見た

アキラとライトにまた余計な心配をさせる

私はやっぱりダメなんだと、


病院から帰り

オレ達3人はあまり話しをしなかった

それぞれが、色々と考えているようだ


オレはリカはそれでも無理をするんじゃなかかと、思った、そしてまた、自傷をするんじゃないかと


オレは黙ってコンビニに行った

適当にお菓子やチーズジュースを買って

部屋に戻った


「食べようよ!」


アキラは

「そうだな!」と手を出した


だけど、リカは手を出さなかった

オレはチーズを小さく割り


リカに

「ほら」と言った

けど、リカは反応しなかった


アキラが

「リカ、口開けて、あーん」と

チーズを口に持って行くと

リカは手でチーズを取って食べた

アキラは

「どう?」とリカに聞いた


リカは

「塩っぱい」と言った


しばらく食べてないんだ、だから

味が濃く感じるんだ


オレはサイダーをグラスに入れて

リカに渡した、

リカは飲んだ、

アキラはすぐ

「コレ、美味しいから食べて」と

スナック菓子を渡した、


そう言えば、リカがお菓子を食べてる事って

今まで無かったな、

リカはスナック菓子を食べた

またすぐ、

オレが、違うお菓子をリカに渡した

リカは食べた、

リカは自分から手を伸ばし

自分で食べ始めた、


たかが、お菓子を食べただけ

なのに、すごくホッとした。


リカの指からはまだ、血が出る

腕も、大きな絆創膏に血が滲む


オレは思い出していた

リカが

余計な事を喋らないように口を安全ピンで

止めたと言っていたこと


元々静かだったリカ

たくさん話しをするようになったのは

オレと話すようになってからだ

余計な事か、、


何かを話してどう思われてるのか?


アコちゃんに言われて

話すのが嫌になったのかな?


縫わなくてよかった、と思った


リカはゆっくり前に進めばいい。


学校行くの嫌かな?

2年になってクラスが変われば少し変わるかな?


リカは自分で自分の首を締めているように

感じた、子供みたいにしてるリカ

その裏で、心配しすぎなほど、色々考えていたんだろう。


アキラはどうだろう?

オレを守って来た、だから、無理矢理大人になった、

オレはそれに嫉妬してた。

大人になりたかった、

アキラは子どもで居たかったのかな?

リカはアキラを子供にしてくれて

アキラに愛情を注いだ

固く強くなったアキラを自然と柔らかくした


そしたら、簡単に抱けないよな、

アキラの天使なんだよな


オレは手の届かない姫って感じかな

ほら、姫が悩んでる、何か忘れてたんだ


「私、さっき何かしようと思って

何をしようとしたのか、わからなくなって

大切な事だったらどうしよう」


アキラが

「ケガした手を見てたから、絆創膏を張り替えたいんじゃない?」と


リカは、「そうかな?」と

天然でかわいいと思ってた、

リカは本当にわからなくなってたんだ、

友達からしたら

アザとく見えただろうな。

リカは本当に困ってただけなのに、


アキラが

「オレさ、過保護かなってくらい、ライトを

守らないとってずっと思ってて

もし、好きな子が同じだったらって考えた事があったんだ、

だけど、好きな子てライト天秤にかけたら

ライトが大事で、そうずっとなるんだと

思ってたんだ、

だけど、

リカとライトを天秤に乗せたら

グラグラして止まらなくて

ライトを苦しめたくない

リカを離したくないって、選べなくて

結局2人をキズ付けたな」と


リカが

「違うよ、、、

私がアキラとライト天秤にかけて

彼氏なのに、」と


オレは

「リカがアキラの彼女だって知ったのに。

リカと居るのが幸せで」


アキラが

「3人で居る時が一番ホッとした」と


リカは頷いた

オレも、、


オレは

「誰かを大切に思うって、苦しいな

大切な人がキズついているの見るのは

自分がキズつくより痛いよ」


アキラが

「わかるよ、その痛さ」


リカは

「私は痛い思いさせた方が多いね」と

アキラが

「キズだらけのリカがな」と言った


オレは

「リカの心が痛くなるとリカは体を痛くする

リカの痛い体を見てオレ達は心が痛くなる」


リカは

「痛いばかりだね」と

アキラがすぐに

「でも、それ以上に幸せだった

楽しかった、痛いよりも」と

オレもすぐに

「オレも痛いより幸せだった、楽しかったよ」と


リカは

泣いた、、

そして

「苦しいよ」と言ったんだ

アキラは

リカの頭を撫で

「大丈夫」と

オレは

「苦しくなったら、ぐずぐず言えよ」と

すると

リカは

子供みたいに泣きだした、

我慢した分の涙だ

リカは泣き虫なんだ、よく泣く

それでも我慢してたんだ、


俺達は頑張りすぎた、

負けないよう

惨めだと思われないよう

不憫だと思われないように

必死に強く

我慢して

頑張りつづけた。


恋をして、わがままになり

頑張る糸が緩んだ

緩んでだオレ達は、とても弱かったんだ、


それでもいいよ!と言ってくれる人を探したんだと思う、

そして見つけて、

我慢してた弱さが出たんだ、

弱くても、側に居てくれる人

だから今度はその人の為に頑張った

側にいて欲しいから

いつも、頑張り続けた。

疲れたよな、辞めたいよ

でも、やめないだ、大事な人だから

いつまで、続くんだろう。

いつも、誰かが無理をして

誰かが弱って

誰かが、頑張る。

アキラが

「リカは守られるだけでいて下さい」と

言った、


リカはしばらく黙っていたけど、

「そうするようにする。

甘えさせてもらう」と



そうだな、

リカは笑って歌いながら

ご飯を作ってくれたら

オレ達にはそれが一番幸せだなと

思った

前に進もう、いい方向に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る