第28話冬休み

「冬休みもあと少しで終わりか」

アキラが言った


「スノボーでも行きたいな、3人で」


アキラは最後の高校生活を満喫するつもりだ

リカにスノボの話をすると、滑れないよ!と

言われ無くても分かってます。


「よし、明日行こう!」

アキラはなんだか急いでるいるように感じた


リカは言われるがまま用意をして

オレも用意をした。


「雪ー!アイスみたい!」

リカは出かけると子供みたいだ、

薬のせいもあるのかな?

それとも、単純に、遠出した事がないのか?

旅行、行ってないよな。


オレはアキラと無駄にたくさん出かけた。

お金の心配が無かったのは大きいけど、

何より二人だったから


リカは素直に、子供が初めて旅行に連れて行ってもらう感覚なんだろうな。


「綺麗!木がキラキラしてる」

「息、白い!」

長いエクステをおさげにしてニット帽を被るリカは5歳児だ、

4歳で、両親亡くなったんだよな?

リカの両親はきっとリカを色んな所に連れて行ってやりたかったんだろうなぁ


レンタルショップで、リカの道具を揃えた

アキラは買おうとしてたけど、

リカが勿体無いと、頑なに拒んだ


板を履かせて立てないリカ

オレ達は交互にに滑り

交互に教えた!

教え方が上手いんだ、オレ

すぐ立てるようになった!

リカは運動神経は悪くないんだけどと!

ムキになっていた、

リフトに乗った、

もしかしてとは思ったけど、

リカは絵に書いたように、リフトから落ちた


えーーん、とか出来ないとか、

なるんだと思った、

アキラも、きっとそいなるよな?と話していた

今まで初めての女子を連れてくると、

手を繋いで滑って上げたり、立たせたり

テッパンだ、


リカは


一人でリフトに乗ると

1人で滑り出した、

オレは追いかけたけど見失って、

派手に転んでるリカを見つけたアキラが

手を貸しているけど、なんだか様子がおかしい


リカはまた、1人でリフトに乗っていた


「アキラ?リカ怒ってる?」とオレが聞いたら


アキラは爆笑して

「リカが、あそこまで負けず嫌いだとは

思わなかったよ」と

「できるまで、1人で練習するからほっといて」って言われたよ

「オレ彼氏だよ?デートできてたら

コレなりたたなくない?」と


オレはじゃあオレ達は好きに滑らせてもらうか?と

オレはもちろんスノボは得意だ、

キャーカッコイイの声が聞こえてくる。

アキラも好き勝手滑ってた。

上級者コースで、

オレはアキラに

「リカ、ナンパされて無いかな?」と、言うと

「あの気迫じゃ、誰も声かけられ無いとおもうけど」と、


アキラが

「お昼休憩する?もう、2時だけど、腹へった」と

「そうだな、もう二時か?」と話していると

上級者コースにリカが来た


「見つけたー」

「え?もう、そんなに滑れるの?」

と聞くとリカは、

「私運動神経いいんだから!!」と

アキラが

「リカって本当負けず嫌いな?」と

リカは

「だって負けたくないもんー」と


こんなに、負けず嫌いで、一生懸命な集中して頑張るこが、薬を飲まないと、やって行けないのが信じられなかった


レストランに入り、注文して、

ゴーグルやマフラーを取ったら

リカの顔にはほっぺとおでこに擦り傷があった

アキラは

「リカ、顔に、傷あるぞ?」と言うと


「知ってるよ!転んだもん」と

オレは笑った

「本当負けず嫌いだな?」

リカは

「そうだよ!負けたく無いもん

可愛く無くてごめんねー!!」と

怒ったように言った


それが可愛いかった、傷だらけで、一生懸命で

アキラが

「よく、半日であんなに滑れるようになったね!すごいね」て褒めると


「うん!!」と満面のの笑みでの答えた

リカは

「そろそろホテル行こう」と言っても

「もうすこし」とやめないから

オレが

「温泉が凄いんだよ」と言うと


「温泉行く行く」とニコニコした。

オレが、リカに

「スノボきて女の子があんな気合い入ってたら引くぞ、彼氏がアキラでよかったな?」と

言うと

「意地悪ライト!ベー!」と舌をだした、

「可愛いげないな!リカ」と返した

本当は、

ベー!が、可愛いかった、

ぶりっ子と言われても仕方ないぞ

アキラはそのやり取りをなんだか

嬉しいそうに見てた


リカはアキラに夏に連れて行ってもらい

今回で、温泉は2回目だと、

打たせ湯やバブル、薬草たくさんある温泉だった、

リカは長いこと温泉から帰ってこなかった


やっと帰って来たと思ったら、嘘みたいに

寝てた、相当疲れたたんだろう

アキラが

「リカて、真珠に憧れてるって言ってたよな?真珠の意味は、、無垢!

リカにピッタリじゃないか?」と

あと

「フィンランドに行った時、あの城は赤の薔薇ばかりだっただろ?

赤の薔薇の花言葉は

情熱、愛、真実の愛、究極の愛みたいな言葉ばかりでさ、

庭師の話しが本当なら

口に出せない、情熱を薔薇で伝えたのかな?て、

結婚式って白いイメージあるだろ?

白薔薇は

純粋、私はあなたにふさわしい、尊敬


と、同じ愛でも、少し違うんだ、

赤の方が後先考えない、情熱だな


あ、あと真珠には母性って意味もあったよ

リカにピッタリだろ」


「アキラ?最近そんな事調べてたのか?

占いしんじてるのか?」


「うーむ、半分信じてるかな?

だって

フィンランドの国章には沢山の薔薇が書かれているんだ」


「それにリカが自分へのご褒美に買った指輪

ムーンストーン、意味は恋人達

そしてライトのただ、シルバーのみの指輪には月の力があると言われてるんだ!

2人でたまたま選んだ指輪、偶然がすごくないか?


赤い薔薇も、エレナの肖像も、

リカと、ライトは、運命なんだろうって

思うんだ」


「アキラ、占いを信じたらリカは30位で亡くなることになるんだぞ」


「ああ、だから、守らないとな、、、」


「アキラ?リカは今アキラが好きで、

アキラが居なくなっちゃうんじゃないかって不安なんだぞ、なのに、リカから離れて行く様な感じで、話しするなよ」


「そうだな、笑って、春を迎えたいからな

まだ、ライトにリカは渡さないからな」


オレはアキラ言った

「オレまだ、高一なんだぜ?リカばっかで

高校生活終わらないからな、他の恋愛だってするんだ」


アキラは笑った、

「確かにな、オレは三年間しっかり遊んだし

最後にちゃんと好きな子が出来て充実!

三年間で、何人と寝たかな?」


オレはリカと寝たのか?と聞きたかったけど

聞けなかった、


翌日リカは

「リカもライトみたいにジャンプする」と

言い出した

アキラが、

「本当デートは無理だな?

合宿だな」と

またリカはムキになり一日中練習していた


帰り車に乗るなりすぐ寝た


アキラが

「なんで、こんなに負けず嫌いなんだろうな?」と


オレは

「俺たちと、同じ理由なんじゃない?

親が居ないからって、可哀想扱いされたく無い、バカにされたく無い」


「ああ、そうだな、勝手に負けず嫌いになっちゃだたんだろうな、、」


「オレは正直ライトがいるから、1人じゃないからな、強気でいれたな、だけどリカは1人なんだよな」


「そうだよな、強気な所と、脆く弱い所があまりに、かけ離れたて、だから、なおさら

心配になる」


「顔に、こんな傷作って、いつも、傷だらけだな?」


「こんな感じが続けばいいのにな」


そんな話しをしてた数日後、

リカは、左手は絆創膏が何箇所が貼ってあって

絆創膏は真っ赤でリカの指はパンパンに

腫れていた


アキラがどうした?と聞くと


「あー、ドアに挟まったの」と

ドアに挟まった様な怪我じゃない


オレは

「リカ?おかしいって思ったりしない、

バカだなあって思わないよ。

だから、本当の事を言ってごらん」と

話すと、

リカの目から光が消えた様に感じた、

リカは、アキラとも、オレとも目を合わせない

じっとどこかをみている。


「ドアに手を挟んでから、ドアを思いきり

蹴飛ばしたの何度も、」



アキラは

「どうして?」と聞いた


リカは「誰かに、心配されたいわけじゃない

だけど、すごく痛くて、たくさん血が出ると

なんだかスッキリするの」


わからなかった、アキラは調べるだろう、

「ちょっと見せて」

俺は絆創膏を剥がした、

切り口は、切れたとゆうより破裂した

指はパンパンで曲がらない、

指の上側には血が、内側は内出血が酷くて

紫色だった、

よく見るとくちびるがいつもより赤く腫れてる、小さな穴が何箇所か、、

「リカ?唇は、何したの?」


「安全ピンで止めた」


「なんで?」


「余計な事を喋る口、ふさいだの」



わからない、あんなに頑張る、負けず嫌いのリカ、


リカは

「皆んな私が嫌い、強く元気にしてると、

よく平気だよね?って


暗くしてたら、皆んなそれぞれ悩みはあって

自分だけじゃな〜いんだからって、


アキラが私を大切にしてくれると、

幸せ話しは聞きたくないって


何しても、皆んな私が嫌いだからいいの

誰も心配しないんだし。

心がモヤモヤしてるより、

痛いと、スッキリする。

治そうと頑張るってる自分の指を見ると、

自分が自分を応援してるから

頑張ろうって」


リカはそして黙った、


またキズがついたリカの手、


今まで誰にも気づかれず、誰にも心配されず

来たんだ、、、


これを繰り返しリセットしてたのかな?


なんて声をかけてあげたらいいんだろう


アキラは

絆創膏を剥がして血がまだ出るリカの手を握った

何にも言わなかった、ただ、握ってた、血がポタポタたれても、


リカは泣きもしない、

泣いてくれたらいいのに 


慰めるのに、愚痴ってくれたら良いのに、


でも、リカの目から光が消えてた、

何かは、あったんだ、、

でも、なにが、あったのか?なんて、きけなかった。

怖かった、

アキラは何を考えてるんだろう?


親指は、キズだらけで動かない

手の甲はキズだらけ

今度は、残りの4本がパンパンに腫れあがってゆびの根元は血が溜まって今にも噴き出しそうだ、


リカはアキラから手を離すと

バックからハサミををだして

血が張り裂けそうな部分を切った、

「リカ!!」

思わずオレは大きな声をだした、

ポタポタ血が垂れる

タオルで自分で血をおさえる。


アキラは、呆然としてる、

2センチは切った、どのくらい痛いのだろう?


リカは

オレ達を見て、

「私っ不気味でしょ?」と言って笑うと


「またね」と部屋を出て行った、


「アキラ?アキラ?追いかけないのか?」

アキラははなんだかショックが大きいみたいで


オレは

リカを追いかけ、わからないけど背後から抱きしめて、

「側にいるから」と言った


リカは座り込みなきながら

「こんな変な私嫌いでしょ?

もっと普通の子がいいでしょ?」と


オレは

「大丈夫心配しないで」と言った


リカは

「アキラはきっともう私についてけないって思ってるよ、頭がおかしいって」


「アキラもライトもこんな血だらけの子じゃなくて普通の子がいいに決まってる

だからもう良いの、私は1人でいいの

だからほっといて」と。


アキラが来た、

アキラは、「ごめん、ごめん、ごめん」と言いながらリカを抱き寄せた、

リカはアキラを突き放した、

そして、急に

「2人には可愛い、優しい普通の子いいよ

私なんかじゃなくて」と言い


走って行ってしまった。

追いかけたけどみつからなくて、


リカの家にも帰ってない。

おばあちゃんに心配させないように、うまく話しをして、


夜中になってもリカは見つからない

寒いのに、寒がりなねに。


オレ達は

俺たちの関係が始まった河原が浮かんだ、、

ベンチにリカのバッグが置いてあって

少し安心した、するとアキラが

「ライト!!」と叫ぶと、真っ暗な川にに入って行って


は?

よく見ると川の真ん中に、


リカの首だけ見える、

オレも必死で飛び込んだ

めちゃくちゃ冷たい、アキラがリカを抱えてできたリカの目は開いてる


部屋に戻り湯船にリカを入れた

湯船がリカの血で赤くなった、


リカは

「どうして?私なんて助けたの」と

大きな声で言った。

アキラは泣いてた、

オレはなんでリカが急にこうなったのかわからなかった。


アキラはリカに泣きながら

「愛してる、本気で、どんなリカも

壊れても、それでも愛してる、」と言った


ずっと一点を見つめていた様なリカの目が

閉じてワンワン泣き出した。

オレ達はおかしいけど、

2人でリカを抱きしめた。

オレは言った

「ごめん、俺も愛してる。だけど忘れて」と


アキラはオレの肩を叩いた、


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