第27話大晦日2
オレは2人より先に目が覚めた
アキラはオレにリカの何を見せたいのか
少しわかってきた気がした、
子供みたいなところも
優しいところ
お節介な所
天然な所
感情的になるところ
色んなリカがみつかる
フィンランドに行った時とは、少し違う
何も考えていないただ、剥き出しのリカだ、
「起きたー!」
リカはまるで1番下の妹を連れてきたみたいだ
「おはよう」
また皆んなでパークに出たら
アキラが色々なサングラスを三人分買ってきた。
「ライトも夏の大会で、名前を知られてるし
オレもたまに気付かれるから、
コレなら、回りを気にしないでいいだろ?」
と
アキラはリカの手を繋ぎ人混みの中歩く
リカはオレの服の裾を反対のでで掴む
「ライト?居る?」と何度も聞いてくる
「ハイハイ、居ますよー」
「アレ乗りたい」リカが指を刺す
40分待ち長いー、、
仕方ない
リカはポップコーンを食べる
オレ達も食べた。
リカは弾けきってない、硬いコーンを
噛んでる。
なんだか必死だ、
オレは黙って見てた、アキラも見てた、
どうやら硬いコーンを噛めたらしく
モグモグ食べた、また、硬いコーンを口に入れて、難しいそうな顔で噛みだした。
何してんだか?
「痛い!!」とリカが言って
「あー口噛んだー」と
オレはリカに
「バカだなー?」と言うと
リカはいつものように膨れた、
アキラは笑ってた、リカは
「私!歯強いんだから!!」と
真顔で言い切った!
アキラが
「ハイハイ、だけど、弾けてるコーンだけを
食べようねー」と
子供だ、リカはパークのパンフレットを開いた。なんだか悩んでる。
反対向きににしてみたり。斜めにしたり。
オレは
「リカ?どうした?」と聞くと
「ねえ今どこ??」と
アキラが
「ここだよ」と指を指すと
「コレ?怖い?!」と
アキラが「さっきより少し怖いかな?」と
話すと。
リカは真顔になって黙った
オレは
「リカ?どうした?」と聞いた
リカは
「気合入れてるの」と
オレは思わず吹き出した、
「気合入れてどうするんだよ?」
リカは
「もう!怖くならないようにしてるのに〜」と、怒った
アキラが
リカの手を握り
「大丈夫だよ」て、言うと
「はい!」と返事をした、
オレはまたウケて
「はい!って、なんだよ」と
小学生だって並んでる列でメチャクチャ緊張してる
見てて飽きない。
気がつくと、もう、順番が来た、
アキラがオレに
「な?40分並んだ感ないだろ?」と
確かに無かった、待ってるとゆうより
リカの面倒を見ていた感じだ。
乗り終わると、リカははしゃぎ
ふわふわしたよ。暗かったからビックリした。飛んでるみたいで。それで、それでと
話しが止まらない。
アキラが言いたい事がわかる気がした、
こんなに喜ぶなら、並んでやるか!とゆう気になる
リカはキャラクターを見つけると
「写真撮るのー」と走って行った
オレ達はランチに座って待った
アキラは
「なあ、初めて遊園地に来た子供だろ?
なんでも、驚いたり、怖がったり、
連れて来て良かったって思う、親の気持ちみたいにならないか?」と
確かに、彼女を連れてきた感じとぜんぜん違う、
気がつくと、リカはボーと、何処かを見てる
オレ達はリカの所まで行った
「綺麗」
リカが呟いた
夕日だ、
「夢の国に、夕日が沈むよ」と
さっきまで、まるで子供だったのに、
夕日を見るリカは綺麗で、大人っぽく感じた
リカはオレとアキラの、頬にキスをすると
「2人とも大好き、2人の事守るからね」と
言った
アキラはオレの顔を見た。
参ったなると言ってるような顔だった
リカは本気で言ってるんだけど
それはオレ達を一番困らせる言葉だ、
アキラが
「ホテルのレストラン予約してあるから
行くぞ!」と
リカは小走りでアキラに着いて行った
「可愛いー」
レストランに入ると、リカはまたとても嬉しいそうにした。
「ねえ、ねえ?ライト?お腹減った?」
「ねえ?アキラは減った?」
「私、お腹ペコペコだよー」と
キョロキョロして、またリカは子供に戻った
アキラが、
「リカ?薬は?」と聞いた
リカは少し考えてからニコニコして
「飲んでない!」と
オレは
「マジか?」と聞くと、
本当に子供みたいな顔で
「うん!」と答えた、
安心しきってる、その時は子供っぽくて、
薬入らないだ。
リカはいちいち、何だろ?これとか
美味しい!とか、すごーいとか、
リアクションしながら食べた、
オレ達はまるで、保護者だ、
部屋に戻り
部屋の電気を消して3人で花火を見た
リカは
「私ね、私が知ってる限りの愛情を2人に
注ぎたいの、好きとか恋とかの話しじゃなくて、2人が壊れないように、頑張り過ぎないように」と、
急に話した、
アキラも、オレも黙ったままだった
リカの気持ちの大きさは分からないけど。
それはとても大きい気がした、
あんなに子供みたいなのに、
いざとゆう時はオレ達より強い気がした。
もうすぐカウントダウンが始まる
「5.4.3.2.1.ハッピーニューイヤー」
オレはシャンパンを開けた、
3人だけで乾杯した。
リカは
「また、3人でカウントダウンできるよね?」と
オレは
「当たり前だろ」と言ったけど
アキラは黙ったままだった。
リカもたぶん思ってる、
オレも思ってる事、
アキラはいなくなっちゃうんじゃ無いか?って
なんでかはわからない、聞けない、
だけど、そんな気がしたんだ、
リカが薬を飲んだ、
なんで飲んだのかは分かった
笑っていたいから、アキラが居なくなるかもって考えたくないから、
アキラは
「10代最後の、カウントダウン、
3人で過ごせて、幸せ一杯」と言った
リカは笑った、
作り笑いなのが分かった、
リカはしばらくすると先に寝てしまった
アキラが
「なあ、ライト、俺が飲んだ睡眠導入剤は
薬局で買える物
だけど、リカは本当の睡眠薬だよ。
ゴミを確認したんだ、
睡眠薬をいつも飲むようにならない様にしないと」
オレはアキラに
「アキラ、少しづつ、リカをオレに託してないか?
リカの事置いていけるのか?
アキラが本気でリカを置いてくなら
オレ、リカをアキラから奪う」
アキラは
「置いて行きたくないよ、連れて行きたいに
きまっさるだろ、でも、ライト?
リカの事頼む」
オレはなさも言い返せなかった、
アキラは
「最後まで、3人で、笑っていたいんだ
ワガママ聞いてくれよ」と
オレはアキラと離れた事はない、
「なあ、アキラ、オレ達ずっと2人でいただろ?離れるの初めてだよな、、
離れていても大丈夫だよな?」
アキラは
「いずれ戻ってくるから、大丈夫」
と、
いずれか、、、
いつ、じゃあ無いんだな、と
オレは奪えないと思った、リカを奪えるものなら奪いたい、だけど相手がアキラじゃダメだと、アキラの代わりに守るよ
「アキラ、残りの時間3人で過ごそうな、
リカがずっと笑っててくれるように」
アキラは頷いた、
新しい年が始まる桜が咲くまで、笑っていよう。明日も、
「おはよう」
リカはご機嫌だ、
「おはよう、今日はゆっくり楽しもう」
アキラが言った
オレは
「何か食べようよ」と
景色の良く見えるレストランで
遅めの朝食を取った
「夢の国から出たくないな、、
このままずっとこの景色の中で暮らしたい」
アキラが
「それは、幸せだろうな」と
リカは
「何にも考えず、ただ、綺麗な景色、
幸せそうな人達を見て、嫌な事なんてなんにも無い。ずっとそうなら良いのに」
オレは
景色を見ながら、
3人で、どこか誰も知らない所で、
綺麗な景色の、
そんなところで暮らせたらいいのに、と
思った
オレ達はワゴンでチュロスやらなにか食べ物を食べながらゆっくり散歩する様に過ごした。
私は、もう3人で来れない気がしていて時間が経つのが怖かった、だけど考えないようにしていた。
アキラはなにを考えているのかな?
笑ったりはしゃいだりしてるうちに
あっとゆうまに日が暮れた、
夜が来てライトアップされ
水上のパレードを見ていた。
すごく綺麗、たぶんこの景色を忘れない
だけど、私は言葉数が減っていた。
ライトもアキラも
3人黙ったまま、パレードを見た
終わりが近づく、
私は、すごく寂しくなって。
暗い中こっそり薬を飲んだ、
オレはパレードを黙って見ているリカを見ていた、はしゃぐはずのタイミング、
でも黙っている、
パレードも終わりが近づくと
リカが、薬を飲んだのが分かった。
今日は最後まで笑っていたいんだろう
オレも笑っていたかった、だけど、なんだか
とても寂しかったんだ、
アキラが、オレに見せたかったリカ
夏の間、リカと旅行して、普段見ない様なリカを見たんだろう。
それをオレにも見せたかったんだ、
普通ならアキラだけの思い出にするのに、
オレは遠回しにリカを頼まれている感じがした。リカを独り占め出来ても、兄貴がいないと嫌だよ。
俺には、アキラは兄で父だ、2つしか離れて居ないのに。両親に育児放棄された、オレ達は同じなのに、アキラは俺を守ってくれた
アキラが居なくなったら、オレやって行ける自信ないよ。
アキラはリカを見ている、愛おしそうに
オレは、いいんだ、リカが笑っててくれて
相手がアキラなら、それで十分だよ
アキラがオレに
「なあ、リカが前にライトは弱く無いって
言い切った事がある。
お前は強くなったよ。
オレは正直、自分は強く無いって思うんだ
だって、今だってリカを連れて行きたくて仕方ない、1人になりたくないんだ
だけど、強くなりたい、ライトやリカみたいに」
オレは黙っていた
強いか、、
強さとは、たぶんたくさんある、
我慢強い
気が強い、
意志が強い
それぞれ違うんだ、
だから、強くても、自分は弱いと思う
弱くても、強かったりもする。
ただ、オレがアキラとリカと居て
感じる事は
強く無いと、優しく出来ないって事
弱いと、どんなに心が優しくても行動出来ない
アキラは十分完璧だと思うのに。
パレードが終わり、ロマンティックな音楽が流れた
リカが、
「私、2人より強くなる。
この先2人を守る、本気だよ!
たくさんの愛情を2人に注ぐから
何処にいても、私を忘れてしまっても」
忘れてしまっても?
リカは分かってないな、
アキラとオレがリカを忘れる訳ない、
男2人で、冷めた心で、カッコだけ付けて
愛情なんて、温もりなんて、いらねーと
思ってたオレ達に、フワッと迷い込んだ
キズだらけの天使
手の甲の傷はいつもあって、悔しかったり我慢した、証拠、羽がちぎれた天使だよ
残りの時間舟など、景色が見える物ばかり選んで乗った、
リカはずっと景色を見ていた。
アキラが
「たまにさ、思うんだ、リカの自信と強さは何か楽るんだろう?ってキズだらけで負けず嫌いで、泣き虫なのに」
オレは
「母が、子供を守るみたいだなって、思うんだ、母親の愛情は知らないけど、きっと
こんな感じなのかな?って」
アキラは
「子供は無条件に、母親を愛してるって聞いた事がある。オレ達はいつしか、無条件に
リカを愛したのかな?」
オレは思った
3人自然と欠落してる部分をそれぞれ補い
居心地がよかった、家族のように、
だけど、複雑にさせるのは
恋だ、嫉妬やヤキモチを感じる
コレはリカはには分からないだろうな、
「なあ、アキラ、リカが知らない物見つけた
オレとアキラがお互いに思う、
嫉妬とヤキモチ、リカはそれを知らない
オレ達に、嫉妬したりヤキモチ焼いたり
するのかな?いつか」
アキラは
「オレ達がリカを超えれたらな」
運命があって、もしオレがリカの運命の人なら、リカの為なら死んでもいいやと本気で思った、
「アキラ?オレ、リカの為ならいつ
死んでもいいや」
アキラは
「不思議だな。
オレはリカの為ならどんな辛くても側にいて守りたいよ」
オレは
「役割分担みたいだな?」と笑ってた
アキラはリカを見て
「運命かもな?」と言った
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