第12話平穏

朝起きて洗濯をして

シャケを焼く

おばあちゃんが卵焼きを作ってくれる

インスタントコーヒーに砂糖をたっぷり


顔を洗い、シートパックをしながら

着替える。

軽くメイクをして

最後に、足首に少しCHANELの5番をつける


母が使っていた香水だ、

私はオリジナルじゃなくて、

現代盤の5番、少し香りが違う


ブルーン、バイクの音

アキラだ

おばあちゃんが庭を見て

「今日は兵隊さんが忙しいね」と言った


ん?


今日は一学期最後の日、

アキラは3年だから学校にいるのは

あと、二学期か、、


「おばあちゃん行ってきます。」


「はいはい、気をつけてね」


「アキラおはよう」


「おはよう、ちゅ。」

アキラはキスをした、


最近アキラはスキンシップが増えた

ライトがいないからかな?


普通のカップルらしい

一つをのぞけば、、、、

初めて付き合った日にやっていらいやっていない。


ライトに気を遣ってかな?


ライトの事は心配だったけど、ライトの事は口に出さないようにしていた。


「指大丈夫?捕まれる?」

「うん大丈夫」


ブルン、

アキラはゆっくり走る


同じ学校の子とすれ違う。


「本当だったの?アキラさん」

そんな話しが聞こえる

アキラは教室まで送ってくれる。

「勉強がんばれよ。ちゅ」

頭をポンポンとした。


クラスの子や廊下にいた子たちの視線がささる


『リカ?怪我大丈夫?左手でよかったね」

「アコ、おはよう。うん、ありがとう」


よし、アキラは仕事もあるのに勉強もできるんだ。私も頑張ろう


「リカ?おはよう」


ん?聞きなれない声。


「リカってアキラさんと付き合ってるんだよね?」

ゆみちゃん達グループだ、

ゆみちゃん達は

ギャルとかじゃなく、品のいい感じの穏やかなグループだ、


「アキラさんの事きいてもいい?私達

アキラさん推しなの」


そうかアキラのファンでも攻撃的な子ばかりじゃないか。


「コレ、今月のアキラさんが表紙のやつ、

中にショーの様子も載ってて。

YouTubeも見たけど本当カッコいいよね?

彼女だなんて羨ましいよ。

アキラさんて普段どんななの?」


「え、そうだな、凛としてて冷静でお兄ちゃんって感じライトのお兄ちゃんしてるーって感じかな、綺麗好きだし。でも、料理は出来ないな」


「えー!!リカ、アキラさんと付き合う事になって驚かなかった?アキラさんに告白されたんでしょ?」


「あー、三年ってゆう、緊張しかなかったの

私アキラがモデルって知らなかったし、

ライトが弟な事もプロな事も、今アメリカだけど、、、」


「ねえ、ねえアキラさんからなんかプレゼントとかもらった事ある?あったら見せてー

お願い」


『あ、このネックレスアキラとお揃いでくれたの?」


「あ、本当だ、雑誌でしてるのと同じ

ティファニーでしょ?いいなー?」


「ねえアキラさんの家行くと

ライトくんと3人?」


「うん、3人だよ。あ、でも、ライトとアキラの部屋は別だから、リビングいる時は3人」


「えー、お家広いんだやっぱり、アキラさんちお金持ちだもんねー」


『リカってシンデレラストーリーだよね?

掃除の時転んで足くじいたのアキラさんに助けてもらったんでしょ?

アキラさんはモデルでお金持ち

リカ、羨ましいすぎるよ」


こんなクラスの子とアキラの話しするなんて思わなかった。


「リカ、彼氏さんなのに。こんな事頼むの

悪いんだけど、

推しだから、一緒に写真撮ったりサイン欲しくて、お願いできないかな?」


アキラってそうゆう存在なんだ。


「放課後教室に来るから、頼んでみるよ」


「ありがとうー!」


アキラが大阪でしたショーってそんなにすごいのかな?


私は掃除の時にアキラに聞いてみた、

アキラは、え?彼氏の事なのに、知らなかったの?

ショック!参加した有名なモデルは、誰とか誰とあとー、

ショーはブランドのヤツで。もう、

アキラはYouTubeを見せてくれた。

オレのランウェイ!!

ブランドの名前はわからなかったけど、有名人の名前は数人分かった。


「アキラってすごいんだね」


「えー、ドンキに夜下着買いに行かされてますけどね、、」


『あ、ごめんなさい。」

「嘘だよ、だけど見て、この雑誌の表紙オレ

ソレこのリカの彼氏、しかもリカの為ならなんでもするよ!ちゅ!リカ?リカはだから

もっと自信持ってせっかく可愛いのに。

ゆるキャラみたいで」


「ゆるキャラじゃない!!もうー!」


「膨れた!その顔好き」


『んー!!

あ。、放課後お願いがあるんだけど」

私は説明した。アキラはリカの頼ならって言った。

ちょっと嬉しいかった


放課後

アキラが教室に入っただけでざわつき

アキラの周りに女の子が集まった

みんな雑誌持ってる、他のクラスの子や二年生三年生もいる。


アキラは人だかりをグングン進み私の所まできた、

オデコにキスをすると、


「来たよ!」と言った


人だかりかは黄色やピンクの声がヒソヒソ聞こえる


「アキラさん、写真とサインいいですか?」

クラスはサイン会場みたいになった。


私は少し離れた所から動画を撮っていた。

不思議な気分だ。半日だからお腹空いたな


私はウトウトして寝てしまった。


「リカ?お前授業中も寝てるだろ?」


私は口を尖らせた。


アキラは

「お腹減った、行くよー』


私はアキラのバイクに乗った


うしから女の子達の視線を感じる


どこ行くんだろ?アキラの家は通りすぎた


「ハイ、ついた!」


「何ここすごいオシャレなカフェ

高校生はいれるの?」


「俺は入れるのー」


テラス席にとおされた。


(あれ、アキラじゃない?)とゆう声がヒソヒソ聞こえる。


「リカ何食べる?」

「オシャレ過ぎてわかんない」

アキラが適当にたのんでくれた、

あまりに可愛くて写真を撮った。

するとアキラが私の携帯を取り

ハイ一緒に撮るよお2人で撮った

アキラは私の携帯の待ち受けに設定した。

アキラは

「リカ?」

と呼ぶから振り向くと私の写真を撮った

それをアキラの待ち受けにした。


「あのー写真いいですか?」

女の人3人

私が写真を撮った。

「アキラさんの彼女さんですか?」

アキラは

「そうですよー」と言った


「えー、可愛い、顔ちっちゃい。ショートなんだねー可愛ー」と言われて


恥ずかしいなった

アキラは笑ってた。

「リカは可愛いよ自慢の彼女だけど

自慢して連れまわしたい!

とゆう事で、夏を楽しく過ごすためのリカの服や靴を買い来ます!夕方ネイルサロン予約してあるから」


「私包帯だよ?」

「残りの指があるじゃん」


服を見に行くと可愛いけど自分じゃ買わないなってゆう服を試着した。

アキラが首を傾げながら服を幾つも選んだ

店に入るたび、

【アキラじゃ?本人?!】とソワソワ聞こえた

アキラのポスターが貼ってある店もあった。

水着も買った

海に行くからな!って言ってた。

私はアキラなペースに戸惑ったけど、

だんだん楽しくなってきた、

だけど、こんなに沢山

私がアキラ

「お金、、」とゆうと

お金の話は無し!と言われた。


「リカ!!遊園行った事ある?」

「え、無いけど」


『じゃあ、車持ってくるかな」


「オレ4月生まれだから免許あるの

ちなみに4月10日ね、ついでに


ライトは9月10日同じなの

ライト帰ってきたらすぐ

誕生日だな

その前に遊園地」


「車あるの?」


「あ、親父に支給された感じだな」


「車が必要な時はいつでも言ってね!

リカの為ならどこでも行くよ」



「なんかこんなに買ってもらったら悪いよ」

アキラは真面目な顔で


「リカ?

リカがいつも作ってくれるご飯すごい美味しいの。

愛情たっぷり栄養満点

あのご飯とリカの召し上がれってゆう笑顔

お金に変えられない。

そのお返しだよ、だから足りないくらいだよ」


『オレリカのロールキャベツ大好き』

「知ってたでしょ?ロールキャベツ好きなの

アキラは優しく笑いながら嬉しそうに話した


私達は沢山の袋を抱え帰った


「リカ?着てみてよ。遊園地行く服きめよう。靴はスニーカーがいいよな!あと、

これに、バックはこれで、

ハイ!これ来てみて」


わあ、鏡の前に立った私は自分でもキラキラしていると思った、高校に流行りに敏感な子はいるけど、こんな垢抜けてる子はいない、

自画自賛だけど、ショートにピッタリ


「オレも着替えよー」


「じゃーん!どう?俺たちお似合いじゃない?これ着て遊園地ー!



天気確認してみて。

混雑予報見て、

あ。明後日行こう!うーん

朝7時半にリカんち迎えに行く!

車でね。」


私はポカンとしてうなずいた。


家に帰ると何だか、すごくワクワクしてきた

遠足を楽しみだと思った事ないけど。

すごい楽しみ。


おばあちゃんに話した。

おばあちゃんはデートだね。いいね。

16歳か私はもうお嫁に行くころだ。


「おばあちゃん早いもんね」

おばあちゃんは、おじいちゃんがどれだけカッコよかったか、自慢げにはなした、

それと、とても優しかった事、小煩悩で

お父さんをすごく可愛がった事。

お父さんが連れてきた彼女たちのお母さんが

美人で、穏やかでおじいちゃんはそれは喜んだって。私が生まれた時にはおじいちゃんはいつも私を抱いて散歩していたって、自慢する為だよ!って


つくづく私は幸せな家族に愛情を沢山モラたったな。と思った。

おばあちゃんが


「旅行楽しんできなさいね。気をつけてね」と言ってくれた。


アキラが揃えた服に着替えて。

少しメイクをした。

鏡に映る自分はまるで別人みたいで。

恥ずかしいのと嬉しいのとで、

胸が一杯になった。


もうすぐ七時半ドキドキしてきた。


「おはようございます。」

アキラだ、


おばあちゃんが玄関で

「宜しくお願いしますねー」と言っていた

私はアキラが買ってくれたスニーカーをはいた。


「姫、どうぞ」

アキラは助手席のドアを開けてくれた。


私はアキラが開けてくれた車を見て目を丸くした。車なんてちっとも詳しくないけど

すごい高級車だって言うのはわかった


「外車?」


「あー、親父がな、育児放棄してるからな、

金はあるから、こうゆうのはくれるワケよ

、、

まあ、いいから、ほら、乗って」


私は外のいつもの景色を見ながら思った

廊下で転んで以来私の世界は180℃変わった

教室の隅にいた、女の子が、素敵な服をきて

ピカピカの車に乗ってる。


「私、まるでシンデレラみたい」


アキラは

「シンデレラはそんなに、傷だらけじゃないぞ?」


ディズニーはTVでしか見た事がない。

みんなあたり前に行った事がある話しを

子供の時から聞いてきた、行って見たかった


アキラは

「人気のアトラクションは

何時間待ちとかあるからな、またゆっくり楽しもう。全部わすれて夢の国なんだから」


私はパークの中に入って驚いた

本当に夢の国だ、


私は周りを見渡してポーとしていた。



「あっち行こう」アキラについて行った

私はあまりに綺麗な景色に途中立ち止まり

じっと見ていた。

アキラが後ろから抱きついてきた。

「思った通り、初めてきたんだもんね。リカのキラキラの目が可愛い」

アキラはまたキスをした。


「夢の国カップルだらけ、キスしてても誰もきにしないよ?」

周りを見るとラブラブなカップルや、幸せそうな家族ばかり。


「あれ乗ろう30分待ちだ!行こ」

アキラは並ぶ前にアイスを買ってくれた


並んでいると後ろからヒソヒソ聞こえた


(やばい、ちょーかっこよくない?モデルじゃない?なんか見た事あるもん。

彼女かな?)

アキラは確かに目立つ、女の子達が振り返る

私が彼女だなんて恥ずかしい、


「リカ、進んだよ!行くよ」


(可愛いー。顔ちっちゃい、めちゃくちゃ

お似合い、ショートとか、顔小さくないと無理ー羨ましい)


アキラは私の顔を見ると両手で押さえてキスをした。


(やばい、ちょー、絵になるんだけどー、

きゃー!)

アキラは小さな声で


「な?リカは可愛いの!わかった」


私は何を乗っても、キャーキャー騒いだ


楽しくて、楽しくて仕方なかった

その度


アキラはキスをした。


夕方になり

パークはロマンティクになった、

ベンチに座り景色を見ていた。


アキラが

「オレって幸せー!

こんなにいちいちリアクションしてくれたら

かなり、連れてきたかいがある。いちいち可愛いしな、子どもみたいで」


私は笑った

小さな子がよちよち歩いてきて、私に僻みついた。


「ごめんなさいねー」と綺麗なママがその子を抱き上げた。

後ろからイケメンのパパと、まだ小さい子が2人

家族皆んな被りものをしている。

パパとママはお揃いのスニーカーだった


幸せそうな家族。

子ども三人いて、まだラブラブなんだ、

幸せそうな子ども達。


私はなんだか、胸がいっぱいで涙がでた。


「ん?さっきの家族?幸せそうだったよな

見てるこっちも幸せな気持ちなる。

だけど、

それ見て感動して泣いちゃう彼女を見てるオレはもっと胸が一杯になる」


アキラはゆっくりキスをした。

そして。

「ありがとう」と言った。

私もアキラにキスをした。

アキラの顔を見てもう一度キスをした。

また、アキラの顔を覗き込むと

私は3度目のキスをした長い長いキスを


そして

「アキラ、ありがとう」と言った


アキラは少し恥ずかしそうにした。


景色の綺麗なレストランで夕食を食べた


私はいちいち、コレ美味しい!!と何度も言った、

アキラは穏やか顔で私を見てた、


ショーがあり花火が上がった私は

釘付けでみていた。アキラは私の顔ばかりみていた。

綺麗ー!と私が言う度にアキラはキスをした

何回キスをしただろう。

ほとんどの時間ずっと手を繋いでいた


アキラと手を繋いでいると、何も怖く無い気がした。この手を離したくない。

ずっとこうして握っていたい。


私達は近くのホテルに泊まった

見たこともないようなホテルだった


「映画みたい」


アキラは私の頭をポンと叩いた


部屋に入るとアキラは

疲れたーとベッドに倒れこんだ、


私は部屋の豪華さにボーとしていた


窓を見ると夜景が綺麗だった。

アキラは暗い方が綺麗だよ!と、部屋の電気を消した


遠くまで見える

アキラは私の真後ろから

私を腕でそっと抱いて景色を見てた。


アキラは

「リカ大好き」と言った

私も

「アキラだーい好き」と明るく言った


アキラは私を強く抱きしめて

「オレのリカで居て、、、

側にいて、

オレを好きでいて、、、」

そう小さな声で言った


私は振り向きアキラにだきつくと

「側にいるよ」と言って

アキラの頭を撫でた

アキラは小さい子どもの様な表情をした。


アキラはシャワーを浴びて

私はまだ外の景色を見ていた


アキラがシャワーから出たので私もシャワーを浴びた。

ショートは髪がすぐ乾いて楽だ!


ベッドに戻るとアキラは寝ていた。

私は

おやすみッとキスをした。

そしてアキラの隣で横になった


頭の中でこの旅行代

家の生活費の何日分だろう?と考えた、

まだ、キズだらけの指。


私はアキラの寝顔を見て今日だけはお金の事を忘れようと思った。

アキラの髪をかき上げてアキラの寝顔を見た。

子どもみたい。

私は寝た。カタコト音がして目が覚めると、窓側の椅子にアキラが座ってた。


「アキラ?」


アキラは


「あと何回こうやってリカと過ごせるかな?」と

言った、

寂しそうな顔をしていた。

なんでだろう、、

私は

「ずーとがいいな」と言った

アキラは少し笑った

まだ夏休みは始まったばかり




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