第17話準備

夏休みが終わり、そうそう

オレたち3人は一週間休む事にした。


先生達は

ライトくんは残念でしたよね、と


リカは嫌がらせが続いたからしかたないと


アキラは仕事じゃしかたないと


オレ達は3人とも、休んでも仕方ない理由があった。



私は一週間も学校を休む事になった

おばあちゃんな話した


「若い時しか出来ない事があるよ。

若いときしか感じられない気持ちもあるさ

おじいちゃんの御先祖様は日本におじいちゃんを引き留めたままの私を許してくれるのかね?」


そう言った

私は

「許してくれるよ、おじいちゃんは幸せだったもの、おばあちゃんと、ずっと一緒で」

おばあちゃんは穏やかに笑った。

 


オレ達はまずリカのパスポートを作った

まるでリカの保護者だ、

リカは知らない事だらけだ。

スーツケースを買い


機内用のバックも買った

機内用の楽な服とスリッパ

アイマスク、まるで海外に修学旅行に行く

準備をする親だ

リカは、

「しおりがないと不安!!!」

と言い出した。


その真面目な顔にオレ達は爆笑した


アキラが

「リカ、髪少し伸びたな?伸ばす?ショートにする?」と聞くと


「サラサラロングヘアーがイイー!!」

と言った、

もともと方位しかなかったリカ

伸ばしていたのだろう。

アキラは美容室を予約した。

髪型の注文はアキラがした。


リカは美容師に、なりたいと言っていた分

美容室に行くのを、とても喜んだ、


オレ達は近くのカフェで時間を潰した


「アキラ?リカの髪の注文どうしたの?」


オレが聞くと

「エクステで、腰までロング!!」

と言った


「ええ、リカ驚くだろ?」


「そう、リカの驚く顔みたいだろ?

それにロングのリカも見たいしな、」


アキラはイタズラそうに笑った


アキラは本当に変わった、

素直にオレに話してくれる。


オレ達は、リカを迎えに行った


「なあ、この子ウチの店でヘアモデルさせていい?」

オーナーがそうアキラに話すと

リカが出てきた。

髪をゆるく巻いてもらい

片方だけ耳にかけて


天使みたいだった

リカは、恥ずかしいそうにオレ達の方を見た


アキラは黙ってた。きっとオレと似たような事を思っただろう。


薄茶色の瞳にブラウンの髪、白い肌


「どうかな?」


オレ達は

「あ、えっと、な?」とか言って言葉が出なかった。


オーナーが

「可愛くて、びっくりだろー!!」


と言った


リカは嬉しいそうにして、頬が少し赤くなった


店から出るとアキラが


「リカさ、ヒール持ってないだろ?女の子なんだからヒール一足くらい持てよ、あと気の利いたワンピース、旅行でドレスコードの店があった時の為に用意しよう」


アキラは

知り合いの店に連れて行った。


「夏休みにきがついたんだ、リカ私服ほとんどない、ましてオシャレ着なんて無いんだ」


指を切ろうとした位だ服なんて買わないか、


アキラは

店員と少し話をすると、リカのコーディネートを任せた

オレ達はまた、店の椅子に座りコーヒーを出してもらい時間を潰した。

アキラが


「親父が金持ちじゃなかったらオレ達の生活はこんなじゃないよな?高校生がされるあ使いじゃないしな」

オレは

「あと、アキラがモデルじゃなかったらな」

すると

「ライトがプロじゃなかったらな、」

と言った

アキラは

「親父だけじゃないな、オレ達の努力だな」

そう笑った


「アキラくんー!?こんな感じでどう?」

店員さんが呼んだ


オレ達は、振り返った


ベージュのレースタイトで裾が少し広がる

ロングのワンピースに、

ベージュのカーディガン


同じくベージュのピンヒールのパンプス


正直、白雪姫かよと思った。


「あと、上着にライダースジャケット、これ裏がボアで暖かいの、寒くても平気よ」


ライダースを羽織るとまるでモデルみたいだった、


リカは


「ねえ、高いんじゃない?」

まず、その言葉が出た。普通の事だ、

アキラは、また、イタズラそうな笑顔で


「ロールキャベツたくさん作る事ね」

と言った


リカは鏡の前で少し歩いたり、回ったりすると


「2人に会って、私シンデレラになったみたい」

と言った

その言葉が、たまらなく愛おしい感じた。


車に荷物を乗せるとアキラが

「あと、必要な物あったか?」と言った


リカは、なんだか申し訳なさそうな顔をして

「薬を取りにいきたいんだけど」

と、


アキラはリカに言われた通りの道を行き

病院についた、小さな

心療内科だった。

リカの家から自転車で来たら40分はかかるだろう。

オレ達はついて行った、

アキラがなにやら看護師と話して

オレ達も診療室に入れてもらった


先生が

「胃の調子はどうだい?安定してるかい?


リカは

「お陰様で、安定してます、」


「安定剤は、一日6錠までだよ。飲み過ぎないように、平気な時は飲まなくていいんだよ?


リカは

「はい、わかりました。」

と言った。

オレは、ん?

1日トータルしたら6錠を超えてないか?

オレはアキラの顔を見た


アキラもオレの顔をみた、

オレ達は多分同じことを思った。


病院から出るとリカが


「あー、喉が乾いちゃった!自販機ー、、」


オレは腹も減った

アキラが

「カフェにしよう!」

と言った。


オレとアキラは適当に注文した。


リカはカフェの雰囲気が素敵とキョロキョロしていた。

「お待たせしました」


リカの前に、飲み物が届いた

アイスカフェモカだ、

生クリームが、上に乗り、チョコシロップがかかり、ナッツが少し乗っている。


リカは


「パフェ?」と言った

オレは飲んでたアイスコーヒーを吹き出しそうになった


「カフェモカだよ」

そう説明すると、


「飲み物?」と

オレはつくづく思った


学校へ行き家に帰る

おばあちゃんとTVを見る

雑誌など見ない、

おばあちゃんと料理をする。


世間の事はほとんど知らない


アキラがオレの顔を見た。

アキラがオレに話そうとしてる事が分かった


「美味しいー!」

リカはまるで歳の離れた小さな妹を買い物に連れて来たみたいだ。


ガトーショコラが来た

リカは

「コレは知ってる。おばあちゃんとよくつくるもん」


と言った


オレ達は自然と顔がゆるんだ、松葉杖の足

まだ、吹っ切れ切れてはいない、

だけど、リカといると、なんかどうでもよくなる。


リカは、嬉しいそうに飲んだり食べたりした

そして、窓の外をじっと見ると

カバンから小さなポーチを出して

薬を一錠飲んだ、

わからない、さっきまであんなに嬉しそうにしていたのに、何が不安なんだ?いつ不安になった、


私は家に帰って

おばあちゃんにワンピースを着せて見せた

おばあちゃんは手を叩いて

「あれ、お姫様みたいだよー」

と言った。


私は部屋に戻り、パンプスを見た。

シンデレラのガラスの靴みたい


いつか、魔法がとけてしまう。

だけど。シンデレラは王子様と幸せに暮らした。


きっと私はアキラとゆう魔法の中にいる

いつか魔法が消えてしまうかもしれない。


【愛と勇気で幸せにくらしました】


私が持ってるシンデレラの最後の文


私も魔法がとけても、愛と勇気で幸せを見つけよう

私は初めてのピンヒールで、上手に歩けるよう練習した。

グニャっと足首が崩れてころんでしまう。

私は部屋を行ったり来たりした。


女の子って大変、可愛いくしてるのて大変

とつくづく思った。皆んな努力しているんだな、、、


いつも笑顔でかわいく。

私はふと

部屋の柱の凹みに目をやった。

何度この柱を殴っただろう、

手は腫れ、アザが出来る、時には拳が切れて血が出る。

汚い言葉を心で叫びながら。

私の右手の拳の骨は触ると少し歪んでいる

強く握ると少し痛い、

理由もない不安と苛立ち

当たる相手などいない、この柱だけだった

皮膚か剥けるまで、手の甲を引っ掻いた

爪に皮膚と血が入った。

胃が痛くなり胃薬をたくさん飲んだ事もあった。あまりの痛さに救急車呼んだ、3回あった、ストレス性ですといわれた


何がストレスなのかわからない、自分で何枚もストレスの原因を見ないように、布を被せできた気がする、だからわからない、

ストレス性と言われても、何がストレスなのか、ただ、不安になり、ただ、イライラする

時に過剰に、

今日も薬を飲んで寝る、良く寝れるように

じゃ無いと、叫んだりするし。歯軋りをして

歯が欠けるから、リラックスして眠りたいのだ、柱はすべてを黙って受け止めてくれた。

大丈夫?と、心配もしない、ただ、そこにいてくれた

今も、私はおかしいのか?

普通ってなんだろう、

ほらまた、考え始める、だからまた、薬を飲む

飲まない方がまだいいのはわかる

でも、逃げたい、この不安や苛立ち

少しの頭痛と、胃の痛みから。

薬を飲むととても喉が乾く

トマトジュースを飲む

幸せな一日だったのに。私は薬を飲む

理由はわからないまま


薬を飲むが遅かった。

胃は痛いし、頭も痛い、おばあちゃんの事

お金の事、悪口を言われている事、友達はほぼいない事、この時だけ、タバコをすう

ふざけんな、見返してやる。お金だって稼いでやる、友達なんていらない、

車に酔った様な気持ち悪さがくる

寒い、

インスタってなに?フォロワー数がその人の価値なんだって、

そんなのいらない、自分でも、二面性があるのはわかる、タバコ片手に無駄に薬を呑んで

頭の中で色々な人を恨む

アキラとライトが美味しいって聞いてくれたり、食べたいとか、喉かわいたとか?

重い荷物を持ってくれたり、笑いかけてくれる。それを頭の片隅で思い出す


どんな、私を見ても側に居てくれるの?


オペラ座のファントムみたいにこの壊れている私はかくれるべき?

笑顔の仮面をつけて

アキラとライトは1日何回もLINEがなる。

私は鳴らない。

電話もならない、

たまにくるメールは詐欺メールだけ

たまにかかる電話はしらない0120からの番号

中2位まではたくさん友達がいた、

理由はわからないけど嫌われて

みんな居なくなった、

親友だと思っていた子も、陰で私の悪口ばかり言っていた事にきがついた。

携帯番号は変えた、誰にも教えない。

教えるのは市役所や病院だけ、

愛犬だけがどんな時も私にくっついている。

愚痴を聞いてくれる。

買い物に行く時は伊達メガネをして帽子を深く被る。アコだけがたまに、気にかけてくれる。

私は1人だけど、それはどうでもいい。

私のストレス、なんだろう?


アキラとライト居る今、まるで長い夢を見てるんじゃ無いかと思う。

ほらこうして色々考える、頭も痛い、

眠れない、早く薬が効いてきてくれたらいいのに、、


【良いよねーリカは、、、】

何度か言われたセリフ


何を見て良いと思って言ってくるんだろう?

良いことなんて特にない。


ただ、今は

【いいよねー、?】


と言われても納得できる、私の唯一の自慢と特権、アキラとライトだ、

薬が多分効いてきた。


アキラが夏に連れて行ってくれた色々なところ、アキラとライトが心配してくれてる事


それだけが私の持っている物


アキラとライトを心配させない為

もう救急車なんてよびたくない。

不安にさせたくない。

おかしくならないために薬を飲む


だけど、薬を飲んでる事自体いつかやめられたらいいのに。

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