第16話無

ライトの大会の日がきた


2回やるとアキラが教えてくれた

ルールも、技も何もわからない。


アキラの部屋で


早い時間からテレビをつけて待っていた

アキラはずっそわそわしてた。


.水谷 ライト


ライトの番が来た、

よくわからないけど

乗るのも怖い反り立った壁をライトは滑る

高く高く飛んだ、なんだか回転したりして


空にライトが浮かんでいるみたいだった

私は見ていて怖かった


アキラはガッツポーズをした

きっと上手くできたんだ

私は早いスピードと、高さにドキドキしながら見た

初めて見た訳じゃない、


なんとなく見た事はある

だけど飛んでいるのがライトだと思うと

ドキドキして

やたら、飲みものをのんだ、

一回目が終わった

素人の私が見ても、ライトは誰よりも高く

くるくる回りスマートに滑った、

最高得点だった


久々に見るライトの笑顔、

アキラと同じガッツポーズ。


アキラはとても嬉しそうだった。

私は2本目のペットボトルを開けた喉が乾く


緊張する、

他の人の演技も見た、だけど、ライトが一番綺麗だった

一回目ライトが最高得点で終わった、


2回目が始まり、緊張が止まらなかった

他の人も高く飛ぶ、

転んでしまい悔しい顔をする人もいる


そんな人を見ると不安でいっぱいだった

アキラはも同じだろう、

いや、アキラはそれ以上だ、


急にアキラが

「リカッていつも、少し香水つけてるよね?

CHANELの五番でしょ?なんで」


いま聞く?

何か落ち着きたかったのかな?


「母親がつけていたから」


「母の匂いか、、、」



もうすぐライトの番だ、アキラははずっと立っている


ライトは行き良い良く滑った


高く高くとんだ、

綺麗にまた滑り

高く飛ぶ

手に汗をかいた、初めての経験だ

ライトは、空とライトしか見えなくなるくらいに

高く飛んだ、とても高くそして

バランスを崩してライトは落ちた、


私は

イカロスを思い出した、

蝋で固めた鳥の羽両手に持って飛び立った

雲より高く空遠く、、、


蝋で固めた鳥の羽みるみる溶けて舞い散った


アキラが、ガクンと座った、

ライトは担架ではこばれた、


私は何も言えなかった、

TVを消して、、

アキラは黙ってた。、


私も黙ってた、

数時間たち

アキラがライトに連絡したけどつながらなかった、


翌日、ライトじゃなく、関係者の人から

アキラに連絡が来た

足の骨を折ったと、

生活に支障はないけど、スケボーを続けるのは難しいと、

だけどまだライトは若いから手術をしてリハビリをすれば、また。戻れるだろうと、


アキラは何度もライトに連絡したけどライトは出なかった。

一回めに出したライトの得点は誰も抜かす

事は出来なかった。


ライトの帰国は予定より伸びた。


私は家でモンモンとしていた。


おばあちゃんに話しをした。

「あー、あのライトくんかい、

大丈夫彼はとても強い子だよ。

心配いらない、アキラくんは

心配だろう。彼は繊細だから」


おばあちゃんの話しをきいて

アキラが心配になった。



「ねえ、アキラはライトが心配だよね?

もちろん、

だけど、きっとライトはもう、アキラに守られ

るだけの、ライトじゃないよ。

ライトは強いよ。

アキラを守れる位

だから、見守ってあげよう

ライトの強さ信じてあげて」


私は余計な事を言った気もした。

言わなきゃよかった、とも思った


するとアキラが


「リカが、そう言うなら、きっと大丈夫だな、オレはライトに過保護過ぎるところがあるしな、ライトも、もう良い歳だ」


ライトはしばらくして帰国した。

アキラと空港まで迎えに行った


ライトは満面の笑みで松葉杖をつきながら


「見たか?オレの最高得点、オレは天才だぜ

天才は散り際もカッコイイんだ

アキラに負けない位オレってかっこいい」


その言葉は強がりや、気遣いだけじゃなく

ライトがもがき苦しみ乗り越えた、言葉に聴こえた、


「リカー!オレカッコいいだろ?」

私は涙目でなんどもうなずいた。


ライトは家に帰ってきた、

私はハンバーグを作った。


ライトは美味しい、美味しい久々と、言いながら食べた、

そして。

「リカ、お守りありがとうね」と言った


アキラはまだ心配そうにしていた。


ご飯を食べ終わるとライトが


「オレね、高校卒業したら看護学校いくわ」


アキラが

「スケボーは?」と聞いた


ライトは

「スケボーはもうおしまい!!」

アキラはは心配そうにライトを見た


ライトは

「高得点を取って、怪我して引退、

カッコイイまま、

終わりにしたいんだ

オレからスケボーを取っても、オレはアキラに負けないくらいカッコいいんだから

伝説になるんだ!」


私はライトの気持ちがわかるような気がした、

私もライトと同じ選択をしたと思う


アキラはやっと笑った


「看護師?ライト血とかダメだろ?」


ライトは、

「そう、ダメ!だからちゃんと勉強するの!」


「切り替え早いな、ぐずぐずしないで、前に進む、ライトらしいな」


アキラは

「そうだ!!」と言って

私のおじいちゃんの話しをした。

おとぎ話のような話しも、


そしてまだ、そのお城がある事も


「だから3人で旅行がてらに行こう!

リカのおじいちゃんの家、りかのルーツをみつけに、

そして、占い師の話しもなんか、モヤモヤするだろ?」


ライトは驚いた顔をした。

「本当なのか?」


「リカはパスポートとらないとな」


私は家で考えてた、あの二人の絆はすごい


もし、前世があるならあの二人は家族だったんじゃ無いかって、


前世本当にあるのかな?


行方不明の娘の肖像画に私が似てるって本当かな?


薔薇のお城おじいちゃんの家


見てみたいな、

ライト看護師か、

また新しい目標をみつけて前に進む

ライトはどんな困難な道でも前に前に進むんだろうな




「アキラ?リカの指って動くの?」


「いや、突っ張って動かないらしい

だけどファミレスのバイトに支障は無いみたいだ」


「嫌がらせは?」


「夏休みだったからなら、なにもなかったよ」


「薬は減らないのか?」


「薬はたくさんは、飲まなかったけど

毎日一錠は必ず飲むな、なにか不安な時にに」


「腕の傷は?」


「あまり残らなかたな、綺麗だよ」


「そっか」



「お前、まさか、看護師になるって、リカの為か?」


「何か資格があった方がいいなっておもうのと、やっぱリカの為かな?薬を飲まないように、無理したらすぐ助けられるように」


「アメリカで大会までは、リカをわすれたんだ、だけど怪我してる間

リカの事ばかり考えた、彼氏じゃなくていいんだ、タダ、リカを守りたいんだ、命にかえても、なぜかそうおもんだ、彼女でもないのにな」


「オレも思うよ、夏中一緒にいてなおさら離したくない、俺は卒業したら留学するけどな、まさか、こんな好きになる子に会うなんて、思ってなかったから、できれば連れていきたい」


「占いを信じる訳じゃないけど、フィンランドで、何か、わかるといいな。」


オレとアキラは、久々にたくさん話しをした、

綺麗好きなアキラ

玄関の靴棚には、2人の靴が綺麗に収納されてて

玄関を上がると右がオレ、左手はアキラの部屋だ

ベッドとサイドテーブル、服の棚それだけ

アキラの好みでベージュと紺のものばかりの部屋だ小さなキッチンと冷蔵庫、食器棚には

白の食器が二人分、少しだけならんでいた

キッチンは使わないので綺麗なままで

その先のリビングには

L字型の紺のソファに、ローテーブル、


向かいにはTV台があり。

TV台の中には、ゲームや、ブルーレイが綺麗にならべられていた。

カーテンも紺色

リビングで華やかなのは小さなテーブルに

飾る多肉植物のだけ。


お風呂場も余計な物はない。

シャンプーとトリートメント

アキラがメイクさんからもらってきたものだ


バスタオルは全て白いで手拭きタオルは紺

洗面台には

整髪料や化粧水が戸棚ちゃんと閉まってあった

今まで、女の子を呼ぶとこの部屋はかなり気に入られた。オシャレな部屋だ、

日当たりもよく、

狭いけどベランダがあり、布団も干せた、

沢山の女の子を呼んだけど、女の子が居る

雰囲気の全く感じないこの部屋は、

いくらオレがチャラくしていても、真面目な一面を見せるギャップになっていた。


アキラと話しをしながら部屋を見渡した


「この部屋変わったよな?」


アキラも部屋を見渡し


「そうだな、明るくなったな」

と言った。


緑だけの多肉植物のテーブルには、

リカが飾った花が咲いていて


部屋の角の大きな籠にはリカの部屋着や下着が入っていた。


TVの前にはリカが買ってきたよくわからない

カラフルな小さなクマのぬいぐるみが並んでいた


食器棚の食器は増えて、柄の入ったお皿が増えた。リカのは花柄のマグカップ、


ラップやアルミ、

ランチョンマットはカラフルで、

リカが使う調理器具は何かしら柄が入っていた


お風呂場にはピンクの丸い体を洗う物がぶらさがり

リカが使うカラフルな化粧水やらパックが

カゴに入っていた。


リカが寒がりなので。ソファには、薄い

ピンク色のブランケット。


「リカの色に染まっていくよな」

アキラはほほえんだ。


オレはアキラに言った

「リカの事、まだまだ、知らない事だらけなんだよな。知り合って一年もたたないのに

なんか、家族みたいで、愛おしくて、守ってやらなくちゃって、なんで思うんだろ?」


アキラは

「俺もそうだよ、特にリカがキレた時

元ヤンキーか?って思う様なキレ方するしな、アレ見たら、同じ女子だったら、一線おくよ。弱い所なんか、普段見せないからな

キツくて怖い、1匹オオカミみたいだもんな

でも、だから。逆に守りたくなるんだ、1人で、必死に戦ってるみたいで、

腕切られた時、痛いとか言わなかった、

血だらけで相手に向かって言った、痛いと泣き崩れてくれた方がまだいいよ」


オレもあの時のリカは、忘れられない

近づけなかった、気迫がすごくて目つきも

正直ビビった、別人に見えた


アキラは

「リカの事、守るとか言ってるけど、守られているのは、オレ達なんじゃ無いかと思う事があるんだ、温かいご飯、強い言葉、リカの笑顔

だから、たくさん無理をしてるんじゃ無いかと、心配になる、だけど、、、親の愛情をろくに知らないオレ達はリカからたくさんの愛情をもらってる気がするんだ、あの、膨れて怒る顔とか、ドジなな所とかな」


オレはアキラの言う意味が分かる気がした

いざとゆう時はきっとリカの方が強い

だから、せめて、自分の前では弱いリカでいてほしい、そして、それを守りたい。



「兄弟で、同じ女を大切にしたいって思うなんて、なんか、馬鹿みたいだよな?同じ女とやったとかなら、わかるけど、」


オレは楽観的に話した


アキラは

「本気で側にいてほしいとか、離したく無いとか、そんな事思った事無かった、この先も、そんな事思う事がないとも思ってたんだだけど、ごく普通の、高校生のリカにこんな気持ちを持つなんて、思わなかったよ。」


オレはアキラの顔が寂しそうに見えた。

彼女にしたじゃないか?なのに、なんで、

寂しそうな顔をするんだよ。


オレは雰囲気を変えたくて


「リカの事、俺たちみたいに、好きな奴いるのかな?最近可愛くなったし、中学の時とかさ、」


アキラはは真面目顔で、


「あの、腕のヤキ、、中学からそうだったんじゃないか?女の子を敵にしてきたんだろ」


オレ達からしたら、リカは素直で、優しくて

弱くて、だけど、女の子達からはどう見られてるんだろう?

生意気で強気で。男を誘う、そう思われてしまうのは、わかる気がした。

少し周りと違う雰囲気で、クールでまるで回りを小馬鹿にしてる様に感じるだろう。

結局モデルである、アキラの彼女になり

尚更、だけど、当たり前のようにして

騒がない。

リカは気がついていないんだろう。

ストーカーとかされなければいいけど。


オレはアキラと久々にたくさん話した

昔より、アキラが自分の気持ちをを言葉に出してくれる気がした。リカの影響だろう


「アキラ、丸くなったよな?前は近寄りがたいオーラ全開だったけど、」


「そうか?ああ、リカに言われたんだよ

ライトは大丈夫だって、オレが守らなくてもライトは自分でちゃんと出来るみたいな事なんかホッとしたかな?」


アキラはオレの兄であり父でもあった、

アキラはその荷物を背負ってた、

オレもアキラに負けない様にと頑張っていたつもりだった。

アキラのお荷物にならない様に


「リカって、母性を感じるよな?母性知らないけど、なんか、女の人の強さみたいな」


アキラは頷いた

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