第15話夏祭り
お盆の季節になった
日本の風習でお盆を行う
おばあちゃんが、
「おじいちゃんが帰ってくるよ」と言って」
なんだか、嬉しいそうだった。
夕食は、おじいちゃんの好きだった
おばあちゃんお手製ハンバーグ
おばあちゃんはおじいちゃんの分まで用意をした。亡くなって10年
それでもおばあちゃんはまるで毎日
おじいちゃんと一緒にいるように感じる
夜リビングへ行くとおばあちゃんが
紅茶を2人分テーブルに乗せて
何か楽しそうに話しをしている。
おじいちゃんが帰って来てるからたくさん話しを聞かせたいのかな?
朝、私はバイトに行くので支度をした。
朝ごはんは3人分
おばあちゃんは幸せそうな顔をしていた。
「梨花がね、バイトを始めたって
おじいちゃんに話したら、
心配ばかりしてるんだよ、
ねえ、ジョシュ?
今日も気をつけね」
私が恋をして、まるでおばあちゃんもタイムスッリップした様になった。
幸せそうだから何よりだなと私は思っていた
いつものようにバイトをして、アキラの家にに行く、
「おばあちゃんが最近まるで、少女に戻ったみたいなの」
「素敵じゃないか?
あ、そうそう、このティッシュ柔らかいだろ?肌に優しいんだ。
あとこのトイレっとペーパーめちゃくちゃいい匂いなの。」
アキラは今日も日用品を買ってきてくれた
「あとコレ」
アキラが渡してきたのは大量の色々な種類の生理用品だった、
「俺の家のトイレにもダストボックス置いたから
リカ今まで気を使ってただろ?」
「これ、アキラが全部買ってきたの?
恥ずかしくなかった?」
アキラは
「普通に彼女のって思うだろ?
それに、イケメン!何しても様になるから」
正直アキラの家では
ビニール袋に入れて毎回持ち帰り、
急に生理になると困っていた。
毎月使うし、いつも、できるだけギリギリまで我慢して、節約していた。
「アキラ、、、ありがとう」
「リカってさ、ありがとうって言うとき
首を少し傾けるって自分できがついてる?」
「やっぱり、気がついてないか、
自分の癖ってわからないもんだよな。
リカはちょっと怒るとほっぺを膨らませ
もっと怒る口を尖らせる
ありがとうは、首を傾けて
話しを考える時は唇をさわるの」
「そんなにたくさん?」
「そうだね。普通より癖が多いかな
だから、印象がつく、忘れない
リカのある意味特技だな」
知らなかった。
ウソついてもすぐばれちゃいそうだな。
「そうだ、河原でお祭りあるだろ?
オレ行った事ないんだ、行かない?」
私も小さい頃行ったきりだ、
「浴衣ある?」
「おばあちゃんが持ってるかも」
「せっかくだから2人で浴衣で行こう」
「うん!」
「じゃあ、帰ろうか」
アキラの部屋の扉が開いていた
ん?
私は何か気になって扉を開けた
「写真増えたでしょー」
1枚目と言って薔薇の花びらの中で寝ている私
ディズニーで、景色を見てる私
海で砂のお城を作っている私
「ええ、いつ、撮ったの?」
「隠しどり。でも、2人の写真はが無いんだ
お祭りは2人で撮ろうよ」
アキラはは最近子供ッポイ
凛として、大人っぽくてクールで、お兄さんって感じだったのに。
でも、そんなアキラの姿がうれしかった。
家に帰ると
おばあちゃんはまた、2人分の紅茶と、クッキーを出して、1人で話しをしていた。
私はおばあちゃんの好きな様にしてあげたかったから、何も言わなかった
「あ、おばあちゃん、家に浴衣っある?」
「ああ、お前のおかあさんのがまだ、とってあるよ」
おばあちゃんが出してきてくれた浴衣は
深い紺色で、朝顔の模様だった。
深い黄色の帯、
流行りの浴衣じゃないけど、
お母さんのなら着たいな、
おばあちゃんが羽織らせてくれた。
「着丈もピッタリよく似合ってるよ
お祭りかい?」
「うん、私大きくなって浴衣着るのはじめて
おばあちゃん着せてくれる?」
「勿論だよ。ねえジョシュ」
私もまるでおじいちゃんがそこに居るような気持ちになった。
おばあちゃんが、
「ジョシュに言われて思いだしたんだよ」
おばあちゃんは木で出来た箱を持ってきた
丁寧に模様が細工されていた。日本の模様じゃない、
その中にはおじいちゃんの遺品が入っていた。
おばあちゃんと2人野写真も
「ほら、コレがジョシュが育ったお城だよ
綺麗だろ?」
それは
田舎の風景の中にお城と広いお庭に薔薇が咲いていた写真だった、
「お城の中にはジョシュの肖像画もあるらしいんだよ
こんなお城に住んでいたのにね。
ジョシュったらミツの側が良いってね。
それからずっと日本だよ。」
私は
お城の写真や、おじいちゃんの若い頃の写真を
写メで撮った。
おばあちゃんはまた、ロッキングチェアに座ると、
1人話しを始めた。
私はベッドに入り携帯のお城の写メを見ていた。
なんだか不思議な気分だった、
私の先祖にどんな物語があるんだろう?
バイトの疲れもあり気がついたら寝ていた。
朝、また3人分朝食が、
だけど、おばあちゃんは穏やかで幸せそうだ
「行ってきます」
もう、外は暑い、
アメリカは暑いのかな?なんで考えた
汗をかきながら練習するライトの姿が浮かんだ、
お祭りの日はいつもより早く上がらせてもらう事にした。ほぼ毎日夕方までバイトに入っているおかげで、すんなり速く上がらせてもらえる事にになった。
おばあちゃんに頼んで浴衣を着せてもらった
「浴衣って苦しいのね?」
私が言うと
「昔の人はいつもこうさ、外国の人もコルセットをしていただろ?綺麗でいるのは大変なんだよ。」
金魚の刺繍のしてある巾着袋と
下駄をだしてくれた。
「楽しんでおいで」
おばあちゃんは見送ってくれた。
アキラがおばあちゃんに頭をさげた。
「浴衣、良く似合ってる、リカらしい」
アキラが言ってくれた。
アキラはまるで浴衣のパンフレットみたいだった
「アキラは何着ても似合うのね?」
アキラの家まで行き歩いて河原に行った
まだ、暑くて、浴衣は尚更暑い
下駄はお母さんが履いていた分柔らかくなっていて履き心地がよかった。
祭りの露店の明かりはオレンジ色で
人で賑わっていた、
アキラは手を繋いでいた、
アキラは背が高いからすぐわかる
「アキラって身長何センチ?」
「ええー、今更聞く?188だよ」
そりゃあ、みんなより頭一個分大きいわけだ
「リカは160位でしょ?ヒール履かないから
もっと小さく感じるよ。
靴のサイズ23だよね?じゃぁパンプスなら22.5位かな?」
パンプスか、ピンヒールとか憧れる
「あ、ビール」
アキラは美味しそうにのんだ、
「私も!」
アキラは
「大丈夫かよ?」と言った
半分くらいで顔が赤くなった
「ほら、もうやめときなさい。
薬ものんでるんだからよくないよ?」
アキラが残りは全部のんだ、
私はほろ酔いで、
周りがキラキラしていて。オレンジに
赤い文字、焼き物の香り
下駄の音、
アキラはは伊達メガネをかけた
ん??
「また、人が来てじゃまされたくないからな」
私は笑って
「メガネ意味ないよ!身長高いし!」
アキラがチョコバナナを買ってくれた
美味しくて可愛くて嬉しくて
アキラは私の顔を見ると笑って
「ほんっと!お子ちゃまだな」と
袖に入っていたハンカチで口を拭いてくれた
たこ焼きをたべたり、
イカ焼きを食べたり
クレープを食べたりした。
私は
アキラの手を握り迷子にならないようにした、
綿菓子のお店の前に来たら
甘い香りとふわふわの舞う綿
私はボー見とれてた、綺麗
きが着くと、アキラの姿がなかった。
私は急いであちこち回った
なんだか、すごく不安になって
自動販売機でお茶を買うと
薬を3錠飲んだ、だけど、ドキドキしついる
ビールを飲んだせいかな?
私は
自動販売機の前で座り込んだ。
アキラから電話がきた
「今どこ?」
「わたあめ屋さんと、お面屋さんの後ろの
自動販売機」
「わかった、そこから動くなよ!」
アキラは走って来た
アキラが
「ごめんな。女の子にバレて捕まった」
私は綿飴を見ていてきがつかなかった。
「リカ、立てる?大丈夫?」
私は
笑って
「うん!」と言った
「嘘つきー!大丈夫じゃなかったんだろ?」と言われた
私は小さく頷いた
アキラは私の手を握りゆっくり歩いた
人が少ないところまで来ると
芝生に座った、
アキラは袖から小さいポラロイドを出した
「撮ろう?」
アキラは近くにいたおじさんにお願いすると私達は2人で写真を撮った
「アキラってなんで、携帯じゃなくて
ポラなの?」
「ポラが好きだから?」
確かになんとなく雰囲気が良くとれる
加工もない。
いつもカメラに撮られてるんだもん。
こだわりがあるのか!
「リカは食べ物とか携帯でほとんどとらないよな?」
「私インスタとかしてないし」
「そっか、でもさ彼氏とは携帯で撮ったりしようよー」
アキラは私の携帯を取ると、二人の自撮りを何枚か撮った。
私は嬉しいかった。
夜なのにとても明るい。
浴衣の女の子達がたくさんたいる。
煙のせいでボヤッとオレンジが光る
綺麗だな
「綺麗だねー」
アキラは
「リカは綺麗だってよく言うよな。
リカの目が綺麗なんだろな」
私は
素直だとか、言われてて
ふと私の心はそんなに綺麗じゃないと
思った
「私、水かけられた時や、腕切られた時
汚い言葉で相手を追いかけなぐられたら
殴り返す、そんなに綺麗じゃないよ。」
アキラは
「知ってる、リカが腕切られた時、弱々しくなんてなかった。
リカを止めないと、相手をボコボコにしちゃうんじゃ無いかって思った
一人でも戦う強いリカ
些細な事で不安になるリカ
そのどちらも、好きだよ。
だって
ブレンダーに指突っ込むなんて、相当肝が座って無いと無理だよ
だから
弱いリカじゃなくて、強すぎるリカを見て
守りたいって思ったんだ。」
私はなんだか幸せな事を言われたのに、
自分が嫌になった。
弱いくせに、、、
強いくせに、、、
泣き虫なくせに、、、
「リカ?そのままでいいんだよ」
アキラの言葉に不安定な自分が
ゆっくり落ち着くのがわかった
「ライト、来週大会だ」
「ライトの大会って見れるの?」
「見れるよ。見たいような、見たく無いような、結局心配でさ」
そうゆう気持ちなんだ、
「そろそろもどろうか?」
私はアキラに言われまた人混みの中に
戻った。お祭りの匂い
コゲや甘い匂い人の匂い
たこ焼き屋さんで外国の人が、言葉が伝わらないようで困ってた。
アキラは私の手を引くと、たこ焼き屋さんへ向かった
英語かな?
アキラが外国の人に話しかけた
英語だった
外国の人は、安心した顔をした。
アキラはサラサラと通訳した。
外国の人は
嬉しいそうに頭を下げた。
「アキラ英語の成績TOPって言ってたけど
あんなに、話せるの?」
「いや、彼からしたらオレの言葉は通じるけど
カタコトだよ」
「充分通じてるようにみえたけど」
「いやあ、まだまだ、
あのさ。オレ高校卒業したら、語学留学するんだ」
「え?!」
私は頭がぐちゃぐちゃした
「どのくらいの期間?」
「一年から二年位かな、」
「それって会えなくなるって事?」
「そうなるね」
私は黙ってしまった
「帰ってくるし、また会える
だから、卒業まで忘れて、いつも通り
オレの彼女で居てね」
卒業したら別れるの?って思ったけど
聞けなかった。
応援しよう、それしかないから
アキラは部屋に帰ると壁にピンでポラを止めた
「留学の事言うつもりなかったんだ。
だけどなんか、言っちゃった、寂しくなっちゃったよ。
リカ、今日泊まれない?」
私は大丈夫だよ。と言って
おばあちゃんに連絡した。
アキラは何をめざしてるんだろう?
モデルの事なのかな?
今日はアキラと一緒にお風呂に入った
ぬるいお湯に長く、
多分アキラが帰ってくる頃私はキャバ嬢をしているだろう
ライトやアキラみたいに目標が無い
ただ、生活の為にキャバ嬢になる。
モデルのアキラの彼女がチンケなキャバ嬢か
私はまた、一気に落ち込んでしまった
「リカ?オレが留学する前に
リカのおじいちゃんの故郷にライトと3人で
行こう、必ず」
私はお城の写真がある事をアキラに話した
アキラは調べてくれた、
時間がかかったけど見つかった
今は薔薇園として、公園みたいになっていた
家族で薔薇を手入れして
入場料がかかる、お城の中にはいれるかわからなかったけど、
確かにあった
ココに三人で行ったら何か変わるかな?
占い師に振り回されてる気もしたけど、
おばあちゃんの話しが気にかかってた
アキラは
「占いで前世いたかもしれないばしょにいくなんて、バカらしいけど、
多分3人ともモヤモヤしてる。
だから、旅行を楽しむついでにって気持ちで行こう。
リカのおじいちゃんの実家なのは確かなんだから、おじいちゃんのリカのルーツを探しに行こう!!」
私は翌朝帰って
おばあちゃんに話した
アキラがプリントしてくれた今のお城の
写真も見せた。
おばあちゃんは、
「ジョシュの家なんだね。
孫がジョシュの家に帰るんだ
きっとお城も、薔薇も喜ぶよ」
私は少し怖い気持ちとワクワクする気持ち
天秤に乗ってグラグラしていた。
もうすぐライトの大会だ、あまり深く考えないようにしよう。
ライトが良い成績をとったら、
ライトも離れて行くきがした。
そして私はグラスにお酒を注ぎながら
たまに、アキラやライトを思い出す
キラキラした青春が全ての人にある訳じゃない。
私は。キラキラした思いでがあるだけ幸せで
きっとずっと忘れなくて、
たまに思い出しては
おばあちゃんみたいに、1人お茶でもするのかな、きっと静かな夜に、、
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