第14話海

朝と言うより夜中に起きて支度をした。

まだ少し眠い、こんな時間にでかけるのは初めてだった


アキラの車にのり

写真立ての話しをした、

アキラは微笑んだ、

海が初めてで私はしばらくはしゃいでいた、

途中休憩に止まった。

アキラがサンドイッチとミルクティーを買ってくれた、

日が登り暑くなりだした。

私は初めての事に急に不安になった

薬を2錠飲んだ。

アキラは見ていたけど何も言わなかった、

気がついたら私は薬のせいもあり寝てしまった。


「リカ!もう海見えるよ!」

私はハッとして起きた


「ごめん、寝ちゃって、、」


「いいよ、それより海、ほら」


私は窓の方を向いた、アキラが窓を開けてくれた。


「海ー!!海だ、海ー、ねえ、アキラ海海」

アキラは優しそうに笑ってた、

私は嬉しくて嬉しくて




アキラが

「日帰りにしようと思ってたけど、

さすがに、眠い、泊まりでもいい」


私は、泊まりと言われて

アキラと一回しかやってない事が少し気になっていた。

今日かな?

そんな事かんがえていたら


「おばあちゃんに連絡しとけよ、オレホテル取るから、車どっか止めよう」


なんで、キスはするのに、それ以上しないのかな?付き合ってたらいつもするもんだと

思ってたけど、違うのかな?


「ビーチが目の前のホテル取れたー!

よかったー!テント運ぶの楽だわー」


アキラの事だからまた、高いホテルなのかな?

どれだけ、お父さんお金持ちなの?


「先にホテルに荷物あずけるよん」


ほら、やっぱり素敵なホテル!


ホテルの更衣室で水着に着替えて

浮き輪に空気を入れた。


アキラがテントやら色々運んでくれて

手慣れた様子で大きいテントを作った。


アキラは念入りにに日焼け止めを塗っていた

「一応モデルですからね。日焼け跡はつけたくないの」


私も必死に塗った。

背中はお互い塗り合った


「リカ、また、胸育った?」

私はふくれた。


ん?アキラの体って細いのに、筋肉がすごい


「アキラって胸筋あるんだね?お腹割れてるし」

アキラは

「海外のモデルは綺麗な筋肉してるからね。

オレだって努力してるわけ」


そっか、仕事なんだもんね。努力か、

アキラはラッシュガードを着てサングラスをした。

私は嬉しくて海に走って飛び込んだ


「え?リカー?泳げるのー?」


私は飛び込んで気がついた、泳げない、、、


「あー、どうしよー、泳げないんだったー」

アキラが浮き輪を持ってきた。


「さすが、リカ、子どもより手がかかる」


私は結局波打ち側で、アキラが用意した砂場セットでお城を作りだした。


「な?コレ必要だっただろ?」

私は頷いた、アキラは笑った、


テントの中でのんびりしてるアキラ

私はアキラの所に行って


「カキ氷食べたい」と言った


すると

「オレビール、はいおつかいね」

そうゆうとお金を渡された、


私は海の家まで行き注文すると

海のお兄さんが、

「可愛いー!サービスしちゃう」と言って

ただにしてくれた。

「必ずまた来てねー!」と言われた。

あら?ラッキーと思っていたら

数人の男の人に囲まれた。

「可愛ー!友達といっしょ?

俺たちと一緒に泳がない?」

ナ、ナンパ??初めての出来事に

「か、彼氏と、、」

私の小さな声は海の家の音楽にかき消された


「リカ?!!」

アキラだ、

「コレ、俺の」

アキラはラッシュガードのジッパーを開けていて、綺麗な筋肉が見えていた、

近くに居た女の子達が注目した。

アキラはサングラスを外して私の肩を抱いた


「あー!」海の家のお兄さんが大きな声を出した。

「コレ、コレ」

お兄さんは雑誌を持ってきた

表紙はアキラだった。


「ですよね?アキラさん?

あー!写メ、一緒に撮ってください」

アキラは

「いいですよー」と言った

周りがザワザワしだした、


「あの、インスタとか載せていいですか?」


「いいよ!彼女が写ってなければ、

彼女一般の人だから」

アキラは次々と写メをねだられ

綺麗なおねいさん達にも囲まれ写メを撮ってた、


カキ氷溶ける食べよ!ビールも緩くなる

飲んじゃえ、

え?ビール美味しい。私もちょっとは呑めるんだー。


「リカ〜?」

「あ?お前ビール飲んだな?大丈夫なのか」

私はVサインをした。


(彼女可愛いー!)

おねいさん達の声が聞こえた


めちゃくちゃ嬉しい


アキラは新しいビールと焼きそばを二つ持ってた。

「もらった」


テントに戻ると


「リカ、お釣りは?」

私はそのままのお金をアキラに渡した


「ん?」

アキラが首を傾げた


私はちょっとほろ酔いで

「海の家のお兄さんが可愛いー!ってタダにしてくれたー」

アキラは

「危なくておつかいダメだな」

と言った


私はなんだか嬉しくて。ニコニコした。

海の家のおにいさんがテントまでやって来た


そしてたこ焼きとかき氷と花火をくれた

店に人が集まり儲かったとか。


アキラはサングラスをして、私にもサングラスをさせて、ラッシュガードを着せた


「胸見せるの、禁止!」


私は嬉しかった、


アキラが浮き輪に私を座らせて

沖までおよいだ、


「やっと二人になった」アキラが言った

私めやっと落ち着いた


「水平線ー!」私が言うと


「リカはなんでもあ初めてだね?

初めてがオレで、オレは嬉しい」


私は笑った


アキラは

「そうやっていつもリカが笑ってるといいな」


海は広くって

アキラ見たいって思った

波がキラキラしてて

砂浜はずーと続いてる

沖まで来たけど、アキラがいるから怖くない

プカプカ気持ちいい。

幸せ。

アキラは水平線の方をじっと見てた。

私はアキラを見てた、

アキラの頬にキスをした。


アキラは驚いた顔をした。

そして私の顔を押さえると

長いキスをした。


私は浮き輪から落っこちた。

「キャー!!」と言って浮き輪にしがみついた

アキラは大爆笑してた。

声を出して大笑いするアキラなんて珍しいな

私も、アキラに笑っていてほしいと思った

テントに戻ってのんびりした。

もうすぐ日が暮れる。

私達はホテルに戻った。

ホテルでバイキングを食べた


初めてだった。私はケーキばかり持ってきた、アキラは飯もちゃんと食え!と言ってた

チョコレートホンデュがたのしくて

何回もたべた。

アキラが口を拭いてくれた。

「子どもみたいだぞ」


私達は大浴場に行った、

なんとなく、一人なのがさみしかった

だけど景色が綺麗で、浴衣は可愛くて


部屋に戻るとアキラにベッドに投げられた。

アキラが上に乗った


たくさんキスをされた。

身体中だけど、やらなかった。

なんだか、不安になった。

私は思い切って聞いてみた

「やったり、しないの?」


アキラはしばらく黙って

「ライトが頑張ってるからな」と言った


私はつくづく、アキラてライトは普通の兄弟とは違うと思った、

いつも、お互いを思って

「アキラ達っていつから2人暮らしなの?」


「あー、俺が中2でライトが小6かな」

思春期じゃん。


「まあ、その前からだいたい親父居なかったけどな

母親はとっくに出て行ってるし」


私は仮にもおばあちゃんが居て、大人がいた

保護者がいた。

アキラ達は子どもだけだったんだ、


「リカは、おばあちゃんと二人だけど、

愛情たっぷり注がれて育った感があるよな

素直だし


オレ達はお互いで助け合って来ただけだからな、ライトがこの海の向こうで必死に頑張ってるそれは、いつだって頭にあるよ」


なんとなく、わかった様な気がした。

色々あって、私を守るって、だから

私はなんで幸せ者なんだろう。


私がアキラとライトに出来る事

何をとかはわからないけど、

たくさん愛情を注ごう、私が知ってる限りの愛情を、

好きとか彼女とか関係なく

2人に、


私は薬を一錠飲んで、アキラにくっついて寝た。アキラがいつも笑顔でいれますように。


カタコト音がして目が覚めた


アキラは起きていた、

前もそうだった。

眠れないのかな?

ライトが心配なのかな?

私は起きてアキラの近くに行った

何も言わなかった。

アキラが

「夏休みなんて、別に楽しく無かった

なんとなく、弾けて

遊んで、暑いだけ、

だけど、高校生最後の夏休み。

初めて楽しくすごしてる。

ライトも一緒ならよかったのに、

リカの笑った顔ライトにも見せてやりたかったな」

アキラは私の事色々してくれて


でも、いつも、ライトを思ってるんだな

お兄さんなんだな。

私は兄妹がいないからわからないけど、

ライトもいつも、アキラを思ってるし信頼してる。

でも、

お兄さんでいないといけなくて、

しっかりしてないといけなくて、

私を守るって言ってるけど、


私がアキラを守ってあげなきゃ


アキラが安心していられる様に、


私迷惑かけてばかりだな、


私がしてあげられる事、ご飯を作るくらいしか今は見つからないや


アキラが気を張らなくて、凛としていなくてもいられれ場所になりたいな。


アキラは私がドジだと笑う、初めて話した時も、そうだった。素直だって言ってくれる。

アキラが笑うなら


私はドジなままでいよう、背伸びしたり

無理したりしないで、心配かけない程度に


「リカ?オレといて楽しい?

オレといて安心できる?」


「うん」


「そっか、、、

オレ、ライトには、敵わない気がするんだ、

リカの事、ライトはリカの心の中まで入る

オレは外からしか、何かできない。

ライトは、素直だから、

オレは捻くれてるからな、、、

それで別にいいと思ってたんだ、

だけど、人って欲がでるんだな?

今はリカの心の中に入れるようになりたいよ。オレはなんでもしてあげられるけど、

ライトみたいに、心の中に入って

守ってやれてない。

オレもライトみたいになれるかな?」


「あのね。

おばあちゃんが言ってたの

おじいちゃんの古い先祖、

白い薔薇の咲くお城に住んでたんだって

娘と庭師が行方不明になったんだって

娘と庭師は恋仲だったって


今もそのお城はあるらしいんだ

私そのお城行ってみたいんだ」


「娘と庭師、ライトとリカだろ?


オレね、リカの親父だったらしいよ、

占い師が言ってた、

オレも聞きにいったんだ。

リカの親父って言われて、しっくりきたよ

愛してる、失いたく無い、だけど失った

もう、失いたく無い、



いつか、そのお城探して三人で行こうか?

占い師に騙されたと思って

なにかわかるかもよ。


だって当たっててほしくないんだ、

娘と庭師は亡くなった、とか


リカは長くいきないとか、

だから、」



「そうだね。

私、早く死んじゃう気がしてたの、

だから占いで言われた時、やっぱりって思った、、だけど、アキラ達に会って

おばあちゃんにおじいちゃんの話し聞いて

アキラが連れてってくれた、ディズニーで

幸せそうな家族を見て、

私も子どもが産みたい、おばあちゃんになっても、可愛いって言ってくれる人の側に居たいよ」


「そっか、その相手が、オレだといいな」


私はなんだか、アキラの気持ちが切なくなった

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