概要
全ては《揺り籠刀》を取り戻すため、少女は戦い少年は生まれ変わる
その夜。《火炎》の名を有する村は、数多の妖によって襲われた。そんな中、椿は兄を失い《揺り籠刀》である《妖斬妃》を手に入れた。妖斬妃に体を貸し与えることで村を蹂躙する妖たちを一掃し、その見返りに妖たちに盗まれた《揺り籠刀》を取り戻すための旅に出る。
それから六年の月日が流れたある場所で、網目衆である柊は仲間と共に妖と対峙していた。六年前、突如妖たちに村が襲われ、無力感を味会わされたことを思い出した柊を救ったのは、かつて村で自分を救ってくれた妖斬妃と名乗る一人の少女。それが昔、想いを寄せていた椿だと知った柊は、兄の形見である《揺り籠刀》を取り戻すために偶然やって来た椿の手伝いをしたいと申し出る。
これは、《揺り籠刀》を巡る復讐と報復に巻き込まれた者たちの物語
それから六年の月日が流れたある場所で、網目衆である柊は仲間と共に妖と対峙していた。六年前、突如妖たちに村が襲われ、無力感を味会わされたことを思い出した柊を救ったのは、かつて村で自分を救ってくれた妖斬妃と名乗る一人の少女。それが昔、想いを寄せていた椿だと知った柊は、兄の形見である《揺り籠刀》を取り戻すために偶然やって来た椿の手伝いをしたいと申し出る。
これは、《揺り籠刀》を巡る復讐と報復に巻き込まれた者たちの物語
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!貫ケザル刃ハ脆シト云ハバ、一思イニ砕ケ散レ。刺サルモノコソ有リヤ無シヤ
妖を退治する【白刀】という特殊な刀を作る鍛冶の村が何者かに襲われた夜。
幼気な少女・椿は家の言いつけを破り、一振りの御神刀【妖斬妃】との邂逅を果たします。
同じ日の、同じ場所で、同じく。
赤く爛れた惨たらしい姿に変わり果てた故郷を脳裏に焼き付けながら、幼気な少年・柊は、【妖斬妃】を握りしめて一人戦う椿との邂逅を果たします。
圧巻の筆致で、美しく、生々しく描写される心裡と戦闘に
こちらも息を潜めて読み進めて参りますと
強く在るために人らしい心を棄てて藻掻く椿の姿にも
疑わぬこと、無知であること、強き者への嫉妬心に苛まれる柊の姿にも
強く心動かされるものがあります。
そうそう、
目には見え…続きを読む - ★★★ Excellent!!!刀に宿ったものに魅入られた者たちの物語
妖に村を襲われる。
兄を失った椿は、妖斬妃に身を捧げ、難を逃れる。代わりに、揺り籠刀を探す旅に出ることに。
序盤から、【妖斬妃】の目覚めと盛り上がるシーンがあります。
和風の雰囲気いいです。
専門用語もかっこいいのばかりです。
妖刀使い。
揺り籠刀。
【妖喰らい】の異名を持つ【妖斬妃】。
タイトルのセンス。
椿の、
弱い自分に対してのいらだち。
単に見つけることが出来ないもどかしさ。
偽の情報に踊らされたりもします。
などの葛藤もいいです。
血しぶき飛ぶ戦闘シーン。
刀の持ち主の弱い心に寄生し、その心が弱く妬みや嫉み、憎しみが強いほどに強さを増す妖。
後半の妖は特にホラーです…続きを読む