刀に宿ったものに魅入られた者たちの物語

妖に村を襲われる。
兄を失った椿は、妖斬妃に身を捧げ、難を逃れる。代わりに、揺り籠刀を探す旅に出ることに。
序盤から、【妖斬妃】の目覚めと盛り上がるシーンがあります。

和風の雰囲気いいです。

専門用語もかっこいいのばかりです。

妖刀使い。
揺り籠刀。
【妖喰らい】の異名を持つ【妖斬妃】。

タイトルのセンス。

椿の、
弱い自分に対してのいらだち。
単に見つけることが出来ないもどかしさ。
偽の情報に踊らされたりもします。
などの葛藤もいいです。

血しぶき飛ぶ戦闘シーン。

刀の持ち主の弱い心に寄生し、その心が弱く妬みや嫉み、憎しみが強いほどに強さを増す妖。

後半の妖は特にホラーです。

一対多数のどう考えても不利な状況での戦い。
スリリングです。

妖を斬るたびに赤く輝きを増していく《妖斬妃》。

それらを乗り越えたラストは、感無量ですね。