ボトルネック

　久間善治は蒸発した父親と自殺した母親に多額の借金を押し付けられており、高校には通わず、アルバイトをしながら借金を返済する日々を送っていた。
　ある日、不良に絡まれているところを見ず知らずの少女に助けられる。少女が大金を捨て、身の危険を顧みずに久間を助けたのは、お金には人を救える力があると信じていたからだった。
　家に帰ると、ロバ耳を生やしたハスラー風の謎の少女、ミダスが待ち構えていた。
　ミダスは久間の借金を全て肩代わりし、その代わりに違法経済特区で繰り広げられるマネーゲームへと参加を強制する。