第9話ダンジョン

そして、次の日。



「今日は何のクエストをやりましょうかね」



シヲンは少し悩んだ表情でそういった。



「それなら新しく追加されたクエストをやってみましょうよ」



たまにはいつもと違うクエストもやってみたいしな。



大輝は心の中でそう思いながら、そういった。



「そうですねたまにはいつもと違うクエストを受けるのもいいかもしれませんね」



2人は納得して、新しいクエストがないか、クエストボードを見た。



「あ!これなんていいんじゃない?」



ミイシャはそう言いながらクエストボードに貼ってある紙を取った。



「今日は何のクエストをやりましょうかね」


今日は何のクエストをやりましょうかね」


「このパーティーで初めてのダンジョン、チャレンジしてみましょうよ大輝さん、シヲン」



「いいですね初めてのダンジョン探検っていうのも少し興味があります」



大輝はミイシャに笑顔でそういった。



大輝達はそのクエストを受けてギルドを出た。





「地図の通りなら、もうすぐ着くはずなんですけど」



シヲンは地図をじっと見ながらそう言った。



「もしかして、あれじゃない?」



ミイシャはそういって少し遠くの方を指差した。



大輝達がそっちの方を向いてみるとそこには大きな洞窟のような穴があった。



「とりあえず中に入ってみましょうか」



大輝はそう言って、洞窟の方へと足を進めた。



シヲン達は大輝の後について中に入っていった。






(ぺちゃ!)




「なんだろう、水溜り?」



ミイシャは少し驚いた表情で、自分の足の方を見る。



「このダンジョンにいる、モンスターの力かもしれません、どうやらこの先にも数箇所水たまりがあるみたいですし」



「とりあえず前に進みましょう」



大輝はそう言って再び歩き始めた。



「ううう!」



「モンスターの声2人とも武器を構えてください!」



「はい!」

「はい!」



2人は大輝にそう言って武器を構えた。



目の前から唸り声を上げて近づいてきたのは、2頭のゴブリンだった。



ゴブリンは手に持っているいびつな形の棍棒こんぼうで大輝に攻撃をしてきた。



もう1頭のゴブリンは弓でシヲンに攻撃をした。



(キリリ…シュ!)



大輝とミイシャはそのゴブリンからの攻撃を避けて。



武器を構え直し、攻撃をした。



(すぱ!)



(キリリ…シュ!)



「とりあえず次に行こうシヲン」



「うん、そうだねミイシャ」



大輝達は再び洞窟の中を歩き始めた。





「はぁ、さっきからずっと歩いてるけど一体ボス部屋ってどこにあるんだろうね?」



ミイシャがため息をつきながら、そう言った。



「まぁ、そんな簡単に見つかったら苦労しないって」


シヲンはミイシャをなぐさめるように言った。



「あれは何ですか?」



大輝はそこの地面だけ色が違うことが気になり2人にそう聞いた。



「なんでしょうね、これ?」



シヲンはそういいながらその地面を手探りで触った。



(コン!)



「うーん?何にあたったんだろう?」



シヲンはそこの場所をもう一度触ってみた。



調べてみると隠し扉があった。



「大輝さん開けてもらっていいですか?」



「はい」



大輝はそう言って重そうな扉を開けた。



「どうやら下に階段で繋がってるみたいですね」



「とりあえず下に降りてみましょうか」



「ええそうですね大輝さん」




2人はそう言って大輝の後ろについて歩いていった。






下に降りると右の方に大きな扉があった。



明らかにこの部屋の中にこのダンジョンのボスがいそうだな。



「2人とも中に入りましょう」



「はい!」



2人は緊張しながらもそう頷いた。



大輝達はその扉を開けて中に入った。





すると中には200メートルぐらいのでかいモンスターがいた。




そしてそのモンスターの体は水で覆われていた。




大輝達は警戒しながら武器を構えて攻撃をした。



(ギリギリ…シュ!)



ミイシャは矢をモンスターに向かって放った!



その矢はモンスターに勢いよく飲み込まれてしまった。



「どうしよう私の攻撃が効かない!」



「次は私が!」



シヲンがそう言ってミイシャの1歩前に出た。



「スキルトライデント!」



シヲンがそう言ってスキルを発動させると。



シヲンが持っている魔法の杖がやりの形へと変わっていった。



「おりゃあーーー!!!」



シヲンは武器を構え直し、モンスターに向かっていった。



「うおおおおぉーーー!!!」



モンスターはそう叫び声を上げながらシヲンに向かって殴りかかった。



シヲンはその攻撃を避けてモンスターの腕に乗り額に向かって槍を突き刺した。



「うおおおおぉーーー!!!」



モンスターはそう叫び声を上げながらシヲンを強い力でつかみ天井に向かって投げ飛ばした。



(ゴコゴン!!!)



「シヲンさん大丈夫ですか!」



大輝はそう言いながらシヲンに駆け寄った。



「いま直しますね!」



「スキルヒール!」



「すごいさっき受けた傷がなくなってる!」



「今回は連携プレーで行きましょう」



「分かりました大輝さん」



2人はそう返事をして武器を構え直した。



「まず最初に俺がおとりになりますから2人はその間に攻撃をしてください」



「はい、分かりました」



大輝はモンスターにまっすぐ斬りかかっていった。



モンスターはそれと同時に大輝に向かって殴りかかってきた。



「今、です。2人とも!」



「おりやぁ!」



シヲンは槍をモンスターの首の部分に向かって飛ばした。



(ギリギリ…シュ!)



ミイシャはそのモンスターの首に向かって矢を放った。



「うぉぉおおーーー!!!」



二人の攻撃はモンスターの首に直撃した。



「これで終わりだスキル雷鳴石火らいめいせっか!」



(すぱすぱすぱ!)



2人の攻撃に続くように大輝もモンスターの首を切った。



「うぉぉおおーーー!!!」



すると再びモンスターは大きな叫び声をあげながら倒れた。



「やりましたね、大輝さん」



2人はそう言いながら、大輝に駆け寄ってきた。



「ええ、まあなんとか」



2人は大輝にほっとした表情でそう言った。



「さて、それじゃあダンジョンをでましょうか」



「そうですねシヲンさん」



大輝達がダンジョンの入口に行くと、そこに2人の男が待ち伏せしているのが見えた。



「お前が噂のSSSランクの新人ルーキーだよな」



「さあ、それはどうでしょう僕達は急ぎの用事があるので、これで失礼します」



「おい、ちょっと待て、俺達と遊んでくれよ」



「俺たちがお前を殺したら賞金がもらえるんだよだから死ねーーー!!!」



2人の男はそう言いながら大輝の肩を掴んだと同時に切りかかってきた。



シヲンとミイシャにはその男達の未来が見えた。



(すぱすぱすぱ!)



そうやられるという未来が!



「こいつは化け物の強さだ!」



シヲン達はその2人の、あっけなくやられた姿を見て思わず呆れてしまった。



「それじゃあ、行きましょうかシヲンさんミイシャさん」



「はい」



2人はそう言って大輝についていった。




「面白かった!」



「続きが気になる、 読みたい!」



「今後どうなるの?」


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