第10話魔王の子供を言って抜けていました

「俺が大輝に あんなにあっさり負けるなんて 信じられねーーー!!!」



ベルフは 復讐するという気持ちで 胸が いっぱいだった。



「 絶対に 復讐してやるぞ大輝!!!」



今日も無事にクエストクリアできましたね」



シヲンはほっとした表情でそう言った。



「そういえば、大輝さんの使い魔っているんですか?」 



受付の人はそう言いながら大輝に駆け寄ってきた。



「いいえただ、別にどっちでもいいかなーと思って」



「そうですか、でも使い魔がいたら、今までの仕事が楽になりますよ」



「いいと思いますよ、大樹さん」



シヲンが笑顔でそう言った。



「でもそういうミイシャさん達も使い魔いませんよね」



「私たちは上手く手懐けられる自信がなくてやめたんです」



シヲン達は苦笑いをしながら、そういった。


でも、大輝さんならきっとできますよ」



「分かりました使い魔頑張って手懐けてみます」



大輝は少し考えたあとそう言った。



そして大輝達はギルドを出て広い草原へと向かった。





「ここなら広いし大丈夫そうですね」



シヲンは周りを見渡しながらそういった。



「それでは、やりますね」



大輝は剣を空に向けて、こう叫んだ。



「我に選ばれし使い魔よ今こそ、その姿を見せよ!!!」  



大輝がそういった瞬間地面が白く強い光を放ち地面に魔法陣が描かれていった。



大輝達はその強い光に耐えられず目を閉じてしまった。



それと同時にシヲンが首につけているペンダントの宝石の部分が割れる音が聞こえた。



(パリン!)



大輝達が目を開けると、目の前には10歳ぐらいの女の子が立っていた。



「えーと君は」



「わらはの名はカルムだ」



「あ!私のペンダントの宝石が割れてる!」


「っていうことは、君はもしかして、あのペンダントの中から出てきたの?」


「ああ、そうだ」


「君はじゃあ魔王の子供ってこと?」



「ああそういうことになるな」



カルムの髪は白髪色の髪で目は赤色で、黒い角をはやしていた。




「お前がわらわに勝ったらわらはがお前の使い魔になってやる!」



「それじゃあいくぞ!」



カルムはいきなりそう言って殴りかかった。



大輝はその一瞬、剣で攻撃をガードしたが!



勢いよく吹っ飛ばされてしまい、がれきに突っ込んだ。



(ガガガ!!!)



あぶねー、剣でガードしてなかったら直撃してたな。



本気でやらないと無理そうだな。



「ほうーわらわの攻撃を受けて立てるとはなぁ」



カルムは余裕の表情を浮かべながら、そういった。



「久しぶりに楽しめそうだ」



カルムは余裕の表情を浮かべながら、そういった。



思っていた以上だな。




大輝はそう言いながらカルムに切りかかった。



(シュンシュンシュン!!!)



「2人の動きが早すぎて全く見えない!」



ミイシャは2人の異次元の強さに唖然としていた。



「大輝さんが強いのは知ってるつもりだったけど、あの強さは規格外とかそんな言葉じゃ言い表せない別次元の強さだ!」



シヲンも大輝の強さに驚きを隠せなかった。



「なかなかやるな少しわらわの、本気を見せてやろう」



「スキル大炎帝だいほのうみかど



カルムはそう言って、スキルを発動させると 黒い炎で大玉を作り出した。



「お前はこれで終わりだ!」



カルムはそう言ってその大玉を大輝の方に飛ばしてきた。



(ゴゴゴン!)



その大玉は大輝に直撃した。



「さすがにあいつもこの攻撃を喰らえばひとたまりもないだろう」



カルムは確信の笑みを浮かべながら、そう言った。



だが、煙の中から出てきたのは大輝だった。



「何!あの攻撃を喰らって無傷だと!」




「まさかここまでとは思わなかったよ!」



「無傷だったことは褒めてやろうだが、お前はわらわには勝てない!」



カルムはそう言いながら大輝に殴りかかったが!

 


(シュン!)




大輝はいつの間にかカルムの目の前からいなくなっていた。



「あいつはどこに行った!」



「後ですよ!」



大輝はそう言いながらカルムの首に向かって剣を向けた。



「参ったわらわの負けだ」



カルムは両手を上げて大輝にそういった。



カルムがそういうと大輝は剣を下に下ろした。

 


「これからよろしくな、主様あるじ



カルムは大輝の方を向いて、笑顔でそう言った。



「大輝さんーーーすごいですね!!!」



シヲン達はそう言いながら大輝に駆け寄ってきた。



「主様、この2人は?」



「ああ!紹介するよ」



「黒髪の女の子がシヲンその隣にいる女の子がミイシャ」 



「よろしくねカルムちゃん」



ミイシャは腰を落としてカルムと目線を合わせて笑顔でそう言った。



「よろしくお願いしますカルムちゃん」



「なんでこの2人わらわの名前を知ってるんだ?」

 


「カルムが俺をなぐり飛ばす前に2人に自分で自己紹介してたじゃないか」



「あっ!そうだったそうだった」



「そいえば!大輝さんカルムちゃんに奴隷の首輪つけないんですか?」



「使い魔の首輪つけないんですか?」



ミイシャは疑問に思いそう聞いた。



「それを付けると主の命令に背いた瞬間使い魔の体に痛みが走るらしくて可哀想だからやめたんです」



「とりあえず1回家に戻りましょうか」



「そうですね大輝さん」



シヲンはそう言って家に向かって歩いた。



「それにしても大輝さんが強すぎるのは知っているつもりでしたけど魔王の子どもを手懐てなづけるなんて思っていませんでした」



シヲンとミイシャは驚いた表情で大輝にそういった。



「たまたまですよ、たまたま」

そして、大輝達は家に戻った。





「ここが今日から私達と一緒に住む家だよカルムちゃん」



ミイシャは笑顔でカルムにそういった。



「ほう、なかなか広い家だなそれにわらわの見たことないものがいっぱい置いてあるぞー!」



カルムは初めて見る物に興味深々だった。



「なぁなぁミイシャこれは何に使うもだ?」



「え?それ、ただの食器棚だけど?」



「食器棚?」



「お皿とかコップをしまっておく場所だよ。見たことないの?」



「うんわらわわ、長年の間シヲンがつけているペンダントの中にいたからな。こんなものを見たのは初めてだ」



「やっぱり魔王の子供というからには、世界征服とか企んでたりするんですか?」

 


シヲンはカルムに恐る恐るそう聞いた。



「わらわわ、そういったものには全く興味がない」



「ただ、お父様の方がどうかは分からんがな」



大輝達はカルムが世界征服に興味がないことがわかって、ほっとしていた。



「それじゃあ、そろそろ夜ご飯作っちゃいますね」



「お願いします」



大輝とカルムは一緒に座って待つことにした。



「ミイシャ、それじゃあ、私も手伝うよ」



「うん、それじゃあ、お願い」



2人はエプロンをして調理を始めた。



数分後、いきなりキッチンの方から爆発音が聞こえてきた。





(ボン!!!)




大輝達は慌てて立ち上がり、キッチンの方へ向かった。



「大丈夫ですか2人とも!」

「いったいどうしたんだ!」



すると周りに黒い煙が充満していた。



「すいません大輝さんお肉を焦がしてしまって」



「そんなことより怪我は!」



大輝はそう言いながらシヲンに駆け寄った。



「怪我はしてないので心配しなくて大丈夫ですよ」



「いいから見せてください!」



そして、大輝はシヲンの右手首が少し赤くなっていることに気づいた。



「ほら、少し赤くなってるじゃないですか」



「今、治しますから、動かないでくださいね?」



「はい!」



「ヒール!」



「どうですか痛くはありませんか?」



「はい、完璧に治っています、ありがとうございます大輝さん」



そして、しばらくするとテーブルに料理が運ばれてきた。





「それじゃあいただきます!」



「カルムは食べないのか?」



「わらわはお腹空いてないからいらない」



大輝はそう聞いたあとご飯を食べ始めた。



しばらくすると大輝達はご飯を食べ終え寝る準備をした。





「わらわはもう疲れたから寝るぞ」



カルムは眠そうに目を擦りながら、そういうと、カルムの足元に魔法陣が現れカルムはその中へと入っていった。



「さて、俺たちも寝ましょうか」



「そうですね、大輝さん」




面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。


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