第23話 久しぶりの休日
大輝達はギルドに戻った。
大輝大輝はいつものようにアデルがいる部屋に向かった。
「大輝さんダンジョンはどうでしたか?」
大輝は椅子に座ったあとこう言った。
「いやダンジョンにモンスターがたくさんいること以外はとくにないです」
「じゃあ特に魔王復活の影響を受けているというわけではないんですね」
「はっきりとは言えませんが、その可能性は低いと思います」
「なんでそう思うんですか大輝さん?」
「前にクエストで村に病気を治しに行った時魔王復活の影響で生まれたモンスターと戦ったんですけど」
「その時、戦ったモンスターと今回ダンジョンにいたモンスター、どこか違うような気がするんですよね」
「それは単純にダンジョンにいたモンスターが弱いってことですか?」
「そういう意味じゃなくてなんかうまく言葉に出来ないんですけど動きが人っぽかったっていうかまるで人が作ったモンスターがダンジョンの中にいるみたいでした」
「それはまだ私にはよく分かりませんがとりあえず大輝さんありがとうございました」
アデルはそう言いながら大輝に深く頭を下げた。
「それでは、これが今回の報酬の金貨200枚です」
「袋の中にそれぞれ金貨200枚が入ってます」
アデルはそう言って大輝達にそれを手渡した。
「あと、皆さん明日から10日間ギルドに来なくても大丈夫ですよ」
え!もしかして、クビってことか?
大輝は心の中でそう思いながらアデルにこう聞いた。
「それって一体、どういうことですか?」
「いえ、今まで休み無しで働いてくれていたので、たまには休みを取っていただこうかと」
その話を大輝の隣で聞いていたシヲン達の表情はとても嬉しそうな表情に変わった。
「やったー、久しぶりの休みだー!」
「ありがとうございます」
「いいえお礼を言うのはこっちですよ大輝さんいつも上位のクエストを受けていただいてありがとうございます」
アデルはそう言いながら深く頭を下げた。
「それじゃあ、失礼しました」
大輝達はアデルにそう言いながら部屋を出た。
そして、大輝達は家に戻った。
「はぁなんか色々あって疲れました」
シヲンはため息をつきながら、そう言って地面に腰を下ろした。
「それじゃあシヲンと大輝さんは少し横になっててください。その間に私夜ご飯作っちゃいますから」
「あ!俺も手伝いましょうか?」
「すぐできるんで大丈夫ですよ」
「すいません」
大輝はそう言いながら、いすに座った。
しばらくして。
「夜ご飯できましたよ」
ミイシャはそう言いながら手に持っているご飯を机の上に置いた。
テーブルの上に置かれたのは温かいスープ料理と高級なお肉を使った、肉料理だった。
するとミイシャはキッチンの方に戻り、残りの料理をテーブルに置いた。
「あのミイシャさんいつもよりなんか料理多くないですか?」
「ええ、今までほとんど休まないで仕事をやってきたんで、たまにはご褒美にと思って」
ミイシャは笑顔で大輝にそう言った。
「わらわも久しぶりにミイシャの料理食べる!」
「うわ!だから俺の後にいきなり現れるなって言っただろうカルム!」
「そんなのわらわにはどうでもいいのです、主様!」
「まあいいんだけどさ」
大輝はため息混じりにそういった。
「それより早くご飯を食べましょう」
「そうですねシヲンさん」
「それじゃあいただきます」
大輝達はそう言ってご飯を食べ始めた。
「ミイシャの料理が美味しいのは知っていたが、この料理前食べたのよりもっと美味しいぞ!」
カルムはものすごい勢いでご飯を食べながら、そう言った。
「相変わらずすごい勢いで食べるね」
ミイシャは少し苦笑いでカルムにそういった。
「こうしてると、私達って家族みたいだよね」
ミイシャは少し目を細めて微笑ましく思いながらそう言った。
「それじゃあ、主様結婚相手が2人いることになりますね」
「結婚相手が2人ってどういうこと、カルムちゃん?」
ミイシャは疑問に思いながらそう聞いた。
「そんなの決まってるミイシャとシヲン」
「私達がですか!」
シヲンは顔真っ赤にして驚いた表情でそう言った。
「わーい私大輝さんのお嫁さんだ!」
ミイシャはそう言いながら大輝に抱きついてきた。
「ちょっとミイシャさん!」
「別にいいじゃないですか、主様何人と結婚したって」
「そういう問題じゃなくて!」
大輝は困った顔をしながら、カルムにそういった。
「私は別に良いですよ大輝さんそれとも、私じゃダメですか?」
ミイシャは大輝の顔を覗き込みながらそう言った。
ミイシャさんちゃんと意味わかって言ってんのかなぁ?
「とにかくカルムご飯食べてからにしてくれ!」
大輝は
「あ!主様、話逸らした」
大輝達はご飯を食べ終えてゆっくりと横になった。
「はぁ、食べた食べた」
ミイシャは満足げな表情でそういった。
しばらくして。
「大輝さん」
「どうしましたミイシャさん?」
「私達と出会う前の大輝さんてどんな感じだったんですか?」
「出会う前って俺がパーティーにいた時ですか?」
「はい」
「私も少し興味あります!」
シヲンは興味津々の顔をしながら、そう言った。
「わらわもとても興味がある!!!」
椅子に座っていた、カルムが興味津々の顔で大輝に近づいてきた。
「分かりましたよ。話しますよ。ただあまり期待しないでください普通の話なんで」
「別に私達面白い話を求めてるわけではありませんただ大輝さんの過去を少しでも知りたいだけです」
「そうですよ」
ミイシャに続くようにシヲンがそう言った。
「そうですか、それじゃあ」
「俺はあのパーティーに入った時から無能というレッテルを貼られて過ごしていました」
「モンスターとの戦いではサポートしかするなと言われて」
「それじゃあ大輝さんなんであんなに剣を使うの上手いんですか?」
シヲンは疑問に思いそう聞いた。
「なんでかは自分でもよくわかってないんですけど毎日、剣の
「え!!!その回数を毎日ですか!」
シヲンとミイシャは驚いた顔でそういった。
「はいでも今はいろんなクエストで忙しくてできてないんですけどね」
「少し話がずれちゃったんで戻しますね」
「俺はパーティーの人達が一切やろうとしない雑用押し付けられていました」
「どうして大輝さんはそのパーティーを出て行こうとしなかったんですか?」
シヲンは不思議に思いそう聞いた。
「その時、俺はサポート系のスキルしか自分で使えないと思ってたんで、下手に抜け出しても捕まるだけだと思ってたんです」
「でも、最終的にはパーティーの人達に出ていけって言われて出てったんですけどね」
「やっぱりこんな話、つまらなかったですよね」
大輝は申し訳なさそうにそう言った。
「いいえ、むしろ大輝さんの過去が知れて良かったです」
シヲンは満足そうな表情でそう言った。
「そうですよ、それにしても大輝さんて前から凄かったんですね」
ミイシャは頷いてそう言った。
「すごいって何がですか?」
「だってそうじゃないですかパーティーの人達になんと言われようと大輝さんは毎日毎日、剣の素振りをやり続けたんでしょう?私には到底真似できませんよ」
「ありがとうございますそう言ってくれると嬉しいです」
「さて、もうそろそろ遅いですから、寝ましょうか」
「そうですねシヲンさん」
そして大輝達はベッドに入って眠りについた。
面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。
最後にブックマークもいただけると嬉しいです。
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