第17話わざとじゃないです!


そして、次の日。



大輝達はギルドに向かった。



「大輝さん来てくださいましたか」



ギルドの前で待ってくれていたのはアデルだった。



「もう馬車の準備をしてあります」



「あと、これを」



アデルはそう言って大輝達に巾着きんちゃく袋を渡した。



「アデルさんこれは?」



「その中には必要になりそうなアイテムがたくさん入っていますぜひ、使ってください」



「それじゃあ馬車が置いてあるところまで一緒に行きましょう」



「はい」



大輝達はそう返事をしてアデルについていった。





「それじゃあ、大輝さんたちを頼む」



「はい、お任せ下さいアデル様!」



大輝達は馬車に乗り、ダンジョンへと向かった。





「皆さん着きましたよ、ここがダンジョンです」



「ここまで送っていただいてありがとうございました」



大輝達はそう言って男の人に頭を下げた。



「それでは、私は大輝さん達がいつでも帰れるように、ここで待機していますね」



「そうしていただけると助かります」



大輝達はそう言ってダンジョンの中に入った。





「すごい広いですね、このダンジョン!」



ミイシャが驚いた表情でそう言った。



「あ!そうだシヲンさん地面に木の棒かなんか落ちてないですか?」



「ありましたけど、大輝さんこれを一体何に使うんですか」



「まだ出口から全然歩いてないからここら辺が出口だって分かるように、壁に二重のバツ印を書いておこうと思って」



「なるほどさすがは大輝さん天才ですね」



「あとは細かくバツ印を付けておけば迷うことはないと思います」



「あ!あと、入り口以外は二重のばつ印にしないでくださいわからなくなっちゃうので」



「分かりました大輝さん」



2人はそう返事をして地面に落ちている木の枝を拾った。



大輝達はまっすぐ歩いた。



「あれは!」



「大輝さんどうしたんですか、急に立ち止まって?」



シヲンは気になり大輝と同じ方向を見た。



「大輝さんあれってもしかして超高級素材じゃないですか!」



大輝はその鉱石こうせきにゆっくりと近づいて確かめた。



「間違いない!しかも取り切れないぐらいある」



「けど私達鶴橋つるはしなんて持ってきてないですよ」



「あ!もしかしたらアデルさんがくれた巾着袋の中に鶴橋が入ってるかもしれない探してみよう!」



大輝達は巾着袋の中を探した。



「あった!」



「よし、それじゃあ早速掘りましょう!」



大輝達はその鉱石を掘り始めた。



しばらくして。





「はぁ、やっと終わった」



2人は息を切らしながらそう言った。



「1人だいたい20キロぐらいは取れましたね」



大輝がほっとした表情でそういった。



「さすがに私、これを持ちながら、ダンジョンの中を歩き回ることはできないので一階入口に戻って馬に乗せてもらいましょう」



「そうしましょう」



大輝達は入口に戻った。



「すいません、これは預かっててもらっていいですか」



「はい、分かりました…」



「えーーー!!!」



「ここここれって、超高級な鉱石じゃないですかしかもこんなにたくさん!!!」



男の人はその鉱石を見た瞬間ものすごく驚いていた。



「全部で60キロぐらいあるんで袋に入れて分けてもらっていいですか」



「60キロ!!!普通、運が良すぎて1キロとかじゃないんですか」



「こんなものを預かってもよろしいのですか!!!」



「はい大事に大事に扱っておいてください」



「はい、分かりました命をかけてお預かりいたします!!!」



そして大輝達は再びダンジョンの中に入った。



「それにしても、なんで超高級な鉱石が取り切れないぐらいあったんでしょうね」



「これは俺の予測ですけどおそらくもう魔王復活の呪いの影響でたくさん取れたんじゃないんですかね?」



「あの鉱石の半分ぐらいは呪いの力で出来てるみたいですし」



大輝達は再び洞窟の中を向かって歩いた。



「あ!大輝さんーーー!」



シヲンとミイシャは落とし穴の仕掛けに引っかかり落ちてしまった。



大輝は2人を助けるためその穴に飛び込んだ。



「大丈夫ですか2人とも!!!」



「そう言いながら2人の方を見ると服がびしょびしょに濡れていて透けて見えた」



「あっ!すいません」



大輝は慌てて2人から目をそらした。



「そんなことより大輝さん前前!!!」



大輝はミイシャにそう言われて前の方を見て見るとそこには大きくて無数に足をはやしたモンスターがいた。



大輝は剣を構えてそのモンスターをまっぷたつに切った。



(すぱすぱすぱ!)



「大丈夫ですか2人とも怪我をしていませんか!」



大輝はそう言いながら思わずシヲン達の方を向いてしまった。



「大輝さんこっち見ないでください!!!」



シヲンは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにそう言った。



「すいません」



「お!」



(ジャバン!)


大輝は動揺して足を滑らせて転んでしまった。



大輝はシヲンとミイシャのパンツの間に顔をダイブさせてしまった。



「ちょっと大輝さん何やってるんですか!!!」



シヲンが顔を赤くして恥ずかしそうにそういった。



「そうですよ、大樹さん何をやってるんですか!!!」



ミイシャも顔を赤くして恥ずかしそうにそう言った。



「すいません、わざとじゃないんです」



「とりあえず私達は着替えますから大輝さんは向こうを向いててください」



「はい、分かりましたでも、着替えるって何の服に着替えるんですか?」



「あ!」



2人は大輝にそう言われて着替えの服を持ってきていないことに気がついた。



「あの大輝さんのスキルの修復しゅうふくで直してくれませんか!」



シヲンは少し震えた声でそう言った。



「え!俺がやるんですか!」



「私がモンスターに噛まれて服が解けた時、やってくれたじゃないですか」



「2人がそれでいいなら全然やりますけど本当にいいんですか?」



「お願いします正しいあんまりこっち見ないでくださいね」



「後ろに向きましたそれじゃあ、スキル修復」



「はい、直しましたよ」



普通に服直してるだけなのに、すっごいドキドキした。



「服はちゃんと治ったけど、この穴の中からどうやって抜け出すの?」



ミイシャは疑問に思いそう言った。



「それなら安心してください」



「大輝さんそれって一体どういうことですか?」



「ミイシャさん俺にしっかりつかまっててくださいよ!」



「ちょっと大輝さん!」



大輝はミイシャをお姫様抱っこで抱えて高くジャンプして落とし穴を出た。



「ミイシャさん少しここで待っててくださいねシヲンさんも連れてきますから」



「はい」



なんで私大輝さんにこんなにドキドキしてるんだろう?



きっと大輝に今いきなりお姫様抱っこそれだからだ。



大輝は下に降りてシヲンもミイシャと同じようにお姫様抱っこをして上に上がった。



「さてもう少し歩きましょうか、」



「はい、シヲンさん」



大輝達はしばらく歩き続けた。





(ポチ)



「あれ、今何か踏んじゃったような気がする?」



「嘘ミイシャほんと!」



ミイシャは恐る恐る足を上げて、ボタンを押したかどうかを確認した。



「うん、本当に押しちゃったみたい」



すると、天井から大人数のゴブリンが降りてきた。



「うあああ!」



ゴブリンは、大輝達に攻撃をしてきた。



(すぱすぱすぱ!)



大輝はそのゴブリン達を一瞬で倒した。



「2人とも大丈夫ですか怪我してませんか?」



「はい、大丈夫ですそれならよかった。それじゃあ、先に進みましょうか」



「それならよかった。それじゃあ、先に進みましょうか」




面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。


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