第18話戦う覚悟

大輝達がしばらく歩いていると目の前に大きな扉が見えた。



「おそらくここがボス部屋ですよね」



シヲンが大輝にそういった。



「ええ、そうでしょうね」



「それじゃあ、開けますから2人は少し下がってください」



「あい、分かりました大輝」



大輝がその扉を開けて中に入るとそこにはゴブリンを巨大化させたようなモンスターがいた。



「うおおおおぉ!」



大輝達はそのモンスターの叫ぶ声を聞いた瞬間、武器を構えた。



「スキルトライデント!」



シヲンは武器の形を変えてそのモンスターに突っ込んでいった。



「これでもくらえ!」



シヲンはそう言って武器をそのモンスターの目に突き刺した。



「うおおおおぉーーー!」



モンスターは再びそう叫び声を上げて動き始めた。



「なんで確かにダメージを与えたはずなのに!」



「シヲンさん攻撃がくる避けてください!」



大輝がシヲンに慌ててそういった。



危なかった私、大輝さんの声かけがなかったらモンスターの攻撃をくらうとこだった。



「俺がモンスターに攻撃をしますから2人はなるべく多くすきを作ってください!」


「はい、分かりました」



大輝達はモンスターから距離を撮った。



「スキルボウゲンスラッシュ!」



ミイシャはそう言って矢をモンスターに向かって打った。



(キリリ…シュ!)



「スキル獄炎地獄ごくえんじごく!」



2人の攻撃はモンスターに飲み込まれてしまった。



「うおおおおぉーーー!」



モンスターはそう叫びながらシヲン達の方に突っ込んだ。



「シヲンさんミイシャさん!」



モンスターがシヲン達に殴りかかろうとしたその瞬間大輝は2人を庇うように目の前に立った。



(ゴン!)



モンスターの攻撃は大輝に直撃して遠くまで吹っ飛ばされた。



スピードがさっきより格段に上がってるなだけど避けながら攻撃するしかないか!



「2人とも今度は攻撃を外してもいいのでとにかくモンスターを引き付けてください!」



「はい、分かりました!」



2人はそう言ってモンスターに細かく攻撃をした。



モンスターはシヲン達に殴りかかるが!2人はギリギリでその攻撃を避けた。



シヲン達はそれを何度か繰り返す。



「よし、これで準備は終わったな」



「2人とも俺の後ろに下がってください!」



「はい、分かりました大輝さん!」



2人はそう言って大輝の後ろに下がった。



「うおおおおぉーーー!」



モンスターはそう叫び声を上げながら今度は大輝に殴りかかってきた。



大輝はその攻撃を避けた。



ミイシャ、作戦通り!



大輝が避けたモンスターのこぶしが地面に直撃してそれと同時に地面が爆発した。



(ボン!)



モンスターの腕が爆発したと同時に拳がはいり向けなくなった。



「2人とも行きますよ!」



「はい!大輝さん」



「スキル獄炎地獄!」



「スキルボウゲンスラッシュ!」



「うおおおおぉーーー!」



「スキルボウゲンスラッシュ!」



「大輝さんとどめを!」



「スキル大炎帝だいほのうみかど!」



(ドドドン!)



「うおおおおぉーーー!」



「大輝さん今のスキルってカルムちゃんと同じスキルですよね?」



ミイシャがその攻撃を見てそう聞いた。



「はい、そうです」



「見て覚えました」



「凄すぎてなんて言っていいかわかりませんけどとりあえず倒せてよかったんですね」



「それじゃあ、素材の回収をしましょうか」



「はい」



2人はそう返事をして素材集めた。



「それじゃあ戻りましょうか」



大輝はダンジョンの入口へと向かった。





「そういえば、さっきモンスターの攻撃を大輝さんが避けた時、なんで爆発したんですか?」



ミイシャは疑問に思い大輝にそう聞いた。



「あー、それは2人がモンスターと戦ってくれてる間に俺が爆弾を仕掛けておいたんです」



「爆弾なんてどこに?」



「アデルさんからもらった巾着袋に入ってました」



「でもよくあんな状態から、そんなすごいことを思いつきましたね」



シヲンは驚いた表情でそういった。



「さっきシヲンさん達があの子落ちたことを思い出してそれで思いついたんですよ」



「でも、あの時私達のどっちかが仕掛けのスイッチか何かを押しちゃったっていう可能性はないんですか!」



シヲンは再び疑問に思いそう聞いた。



「あの時、俺辺りを見渡して確認しましたけど、そういうのは一切ありませんでした」



「っていうことは…」



「ただ単純に地面が脆かっただけだと思います」



それで俺がボス部屋に入った時、シヲンさん達が落ちた地面と、同じだったので、もしかしてと思って」



「一瞬でそこまで考えられるなんて、やっぱり大輝さんは天才ですね」



ミイシャは笑顔でそういった。



そして大輝達はダンジョンを出た。





「お待たせしました」



「皆さんご無事で何よりです」



男の人はほっとした表情でそういった。



大輝達は馬車に乗ってギルドに戻った。





「ここまで送ってくれてありがとうございました」



「私も大輝さん達を無事に送り届けられて良かったですよ」



「それじゃあ私はこれで」



大輝達は男の人に見送った後、ギルドの中に入った。





お帰りなさい、皆さん、ダンジョンの仲はどうでしたか?」



「魔王復活が近づいてるからなのか分かりませんけど、これがいっぱい見つかりました」



大輝はそう言って受付の人に、ダンジョンで取ってきた鉱石を見せた。



「これは!大輝さん早く来てギルド長の所に行って、これを見せてきてください!」



「はい、分かりました」





「失礼します」



「大輝さんダンジョンの中はどんな感じでしたか?」



「ダンジョンの中でこれが見つかったんですけど?」



「まさかこれは!!!伝説とまで言われた上位素材ではないですか、しかもこんなに!!!」



「大輝さん私の知り合いにスゴ腕の防具と剣を作る人がいるので明日この素材を持って行ってきてください!」



「お金は私が全部払います!」



「いえ、さすがにそこまでしていただくわけには!」



大輝は少し困った表情でそういった。



「大輝さん達にはお話 しておかなければいけませんね」



「お話ですか?」



大輝は疑問に思いながら椅子 に座った。



「大輝さん今年に魔王カリブリスが復活することは知ってますよね?」



「はい」



「おそらく大輝さんには近いうち魔王を討伐とうばつしてもらうことになると思います」



「今まで何人もの勇者達が魔王カリブリスをやっとのおもいで封印してきました」



「ですが、この素材を使えば、今までの勇者達が着ていた防具の2倍いや10倍の装備を作り出すことができるでしょう!!!」



「それと大輝さんの力が合わされば今度こそ魔王カリブリスを討伐することができます!!!」



「大輝さんはどうか私に力を貸してください!!!」



アデルは必死に大輝にそう言った。



「そういうことなら分かりました。協力しましょう!」



「それじゃあ良かった、毎回毎回すみません。大輝さん」



アデルはほっとした表情でそう言った。



「ただ、大輝さん戦うのがいつになるか分かりませんがカリブリスは本当に強いので、覚悟だけはしといてください」



「もちろん手を抜く気はありませんよ」



「僕達はこれで失礼しますね」



大輝はそう言って部屋を出た。



面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。


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