第3話俺が SSSランク?

大輝達はギルドに向かって歩いていた。



「そう言えば!あとで預けたお金取りに行かないとこのままじゃ何も買えない!」



「なんでお金を全部預けちゃったりしたんですか?」



シヲンは疑問に思いそう聞いた。



余計な気を遣わせるのも悪いし、ここは適当に誤魔化しておくか。



「またすぐ取りに来るからいいかと思って1回全部預けちゃったんですよね」



大輝達がそんな雑談をしながら歩いていると、目の前に大きな建物が見えた。



「見て見てもしかしてあの建物じゃない!」



ミイシャはそう言って2人の手を引っ張った。



「ちょっとそんなに急がなくてもギルドは逃げないよミイシャ!」



「あそこにどんな人達がいるのか、早く見てみたいんだもん」



太陽もあってか大輝にはミイシャの笑顔がより1層輝いて見えた。



大輝達がそのギルドの方へ向かえば向かうほど大きな建て物だということがわかる。



「それじゃあ、入りますよ」



大輝は2人にそう言ってドアノブに手をかけた。



「失礼しまーすギルド入会に来たものなのですが」



「ようこそギルドへ」



「ギルド入会カウンターはこちらになります」



「それでは、まずこの魔石ませきにあなたの持つ力を注ぎ込んでください」



「はい、分かりました」



大輝はそう返事をして魔石に力を注ぎ込んだその瞬間。



(バリバリバリン!)



魔石がいきなり粉々に砕けてしまった。



「今ギルド長に確認してきますね」



しばらくして。






「お待たせしました、大輝さんあなたのランクは特例とくれいのSSSランクです」



それを隣で聞いていたミイシャとシヲンは驚きのあまり言葉を失ってその場で固まっていた。



なんでだろうやっと夢だった剣士に慣れたはずなのにいきなりのことすぎて実感わかないや、とりあえず今は心の中で喜んでおこう。



「おーい、次は2人の番ですよ」



「あっ!はい」



シヲンは少し緊張しながらそう言った。



「お2人はSランクです」



「大輝さんのランクを言われた後に、それを言われるとなんだか複雑な気持ちです」



「まあまあ千人以上の敵を相手に1人で向かっていくような人なんだから大輝さんは別格だよ」



ミイシャはなぐさめるようにそう言った。


「あっ!そうだ、この3人でパーティーを組みたいんですけど?」



「分かりました。しばらくお待ちください」



「それでは、この書類にサインを」



大輝はその書類にサインをした。



「書類書き終わりました」



大輝がそう言った。


「それでは、さっそく冒険に出ていただきます」



「大輝さん達にはこのクエストがおすすめですよ」



難易度なんいどはかなり高いですけど、その分報酬ほうしゅうもすごくいいですよ」



大輝はそう言われて、紙に書いてある報酬の欄を見てみるとタイガーブラック討伐とうばつ

報酬金貨200枚と書かれていた。



大輝達は街で必要なものを買いそろえて冒険に出かけた。





大輝達がしばらく森の中を歩いていると、いきなり目の前にタイガーブラックが現われた。



「ぐおーーー!!!」



タイガーブラックはそう声を上げながらシヲンに噛み付いた。



タイガーブラックの唾液でシヲンの服が溶け始めた。



「きゃあこのままじゃ私たちの服が溶けてなくなっちゃう!!!」



「今助けます!」



「スキルゴッドシールド!」



大輝はシヲン達の体をシールドで覆いダメージを受けないようにした。



「今だ!!!」



(すぱすぱすぱ!)



大輝は一瞬でタイガーブラックを切り倒した。



「上位クラスのタイガーブラックを一瞬で倒すなんてやっぱり、大輝さんはすごいですね!」



「ありがとうございます」



「そんなこと言ってないで、私の服をどうにかしてください!」



シヲンは恥ずかしさのあまり、地面にうずくまっていた。


「分かりました」



大輝はそう言って手をシヲンの方に向けてスキルを発動させた。


「スキル修復しゅうふく



「はい、直りましたよ」



シヲンは本当に服が直ったかどうかを手で確認するように触った。



「すごい完璧に直ってる!」



「よかったねシヲン」



「うんありがとうございます大輝さん」


シヲンは大輝にさわやかな笑顔でそう言った。



「でも、今回大輝さんに助けてもらってばっかりで、私達何もできなかったね」



シヲンは少し残念そうな顔でミイシャにそう言った。



「じゃあ今度クエストやる時は私達が本当の本当にピンチになるまで、大輝さんは何もしないでください」


「はい!」



大輝はミイシャにそう言われて頷いた。



そして大輝達はギルドへと戻って行った。





「皆さん、おかえりなさい」



受付の人が笑顔でそう言った。



大輝達はその受付の人の笑顔をみて、少しほっとした。



「それで大輝さんクエストの方は?」



「はい、無事に討伐してきました」



「大輝さんタイガーブラックの素材とかって持ってますか?」



「それなら私がさっき回収しておきました」



シヲンはそう言ってポケットの中からタイガーブラックの爪を取り出して受付の人に見せた。



「それでは、その素材をこの機械に入れてもらっていいですか?」



受付の人はそう言ってポケットの中から小さな機械を取り出した。



シヲンは言われた通りその素材を受付の人に渡した。



「はい、本物です」



「その機械はなんですか?」



シヲンは機械が気になり、そう聞いた。



「この機械は、魔法で作られた機械で素材が本物かどうか鑑定かんていする機械です」



「他にもお金を預ける時に本人かどうか確認する機械も魔法で作られています」

,


「でもなんでわざわざその機械で素材を本物かどうか確かめる必要があるんですか?」



ミイシャが疑問に思いそう聞いた。



「たまにいるんですよ、素材が全然違うものなのに10倍ぐらいの値段で売ろうとする人が」



俺は今までギルドに所属してなかったからわかんなかったけど、やっぱりどこにでも悪い奴っているんだなぁ。



「それでは、これが報酬の金貨200枚になります」


(ドン!)



受付の女の人は200金貨が入った巾着きんちゃく袋を受付のカウンターに置いた。



「念のため中身をご確認ください」



大輝達は受付の人にそう言われて中身を確認した。



「はい、間違いありません」



「お疲れ様でした」




「今度からご自分でこのクエストボードからやりたいクエストを選んでこのカウンターに持ってきていただければいいので」



「分かりました。ありがとうございます」



大輝は頭を下げてお礼を言った。



「2人について来てほしいところがあるんですけど、いいですか?」


「はい、いいですよ」



2人はそう言って大輝について言った。



大輝達はギルドを出て暫く歩いた。





「あそうだ!報酬の山分けだけ先にしておきましょうか」



シヲンは思い出したようにそう言った。



「あっ!、そうですね」



大輝はそう言って人気ひとけのないところに移動して山分けをした。





「あ!あと2人にこれを」



大輝はそう言って2人に金貨20枚ずつを渡した。



「あのー、これは?」



「この前払ってもらった宿やど代ですよ返すのを忘れていたので」



「でもあれは返してもらうつもりで払ったんじゃ」



「いいんですよ、どっちにしろすぐに返そうと思ってたんで」



「そうですか、それじゃあ、ありがたく」



2人は大輝がそう言った後、そのお金を受け取った。



「そう言えば!大輝さん聞くの忘れてましたけど、どこに行くんですか?」



シヲンが気になりそう聞いた。



「結構な大金なんで預けておこうと思って」



次は全部預けないようにしなきゃ!



大輝は心の中でそう思った。



「今度は全部間違えて預けないように気をつけないとですね」



「そうですね」



シヲンはいたずらっぽく少し笑いながらそう言った。



「面白かった!」



「続きが気になる、 読みたい!」



「今後どうなるの?」


下にある星じるしから、 作品の 応援よろしくお願いいたします。



面白かったら 星5つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。


最後にブックマークもいただけると嬉しいです。



目次の下にある星じるしから、 作品の 応援よろしくお願いいたします。



面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。


最後にブックマークもいただけると嬉しいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る