第6話マイホームづくりを頼もう


「どうもありがとうございました」



大輝達はおばあさんに、そう頭を下げてお礼を言った。



「それじゃあさよなら」



「はい、またいつか来てくださいね」



「はい、またいつか」



「さて一旦街に戻ってどこらへんに家を建てたらいいか考えましょうか」



シヲンは大輝の方を見ながらそう言った。



「そうですねでも、問題は誰に建築を依頼するかなんですよね」



大輝は少し悩んだ表情でそう言った。



「それなら町の中に腕の立つ建築士がいるって聞いたことがあるので、その人に会いに行ってみましょう」



「はいはい、私は海が見える広い家に住みたい」



ミイシャは右手を上げながら元気よくそう言った。



「予算的に多分できなくはないと思うけど、その場所にギルドとかが立ってたら無理だからね」



大輝達はそんな雑談をしながら町へと戻った。





「それでその噂の腕の立つ建築士とやらはどこにいるんですか?シヲンさん」



「私も実際会ったことはないので、詳しくはわかんないんですけど、とりあえず色々な人に聞いてみましょう」



「すいません、ここら辺で噂の建築士って知ってますか?」



シヲンが通りかかった女の人にそう聞いた。



「それなら人気ひとけのない通りに腕が立つ職人がいるっていう噂のお店があるよ」



「教えていただいてありがとうございます」



大輝達は女の人に頭を下げて人気のない通りに向かった。



「道ってこっちで合ってますよね?」



少し薄暗くて怖いなぁ!




シヲンは心の中でそう思いながらも不安そうな声で大輝に確認を取るようにそう言った。



「この町に俺来てまだ数えるほどしかいないので分かりません」



大輝達はそんなことを話しながら歩いていると、遠くの方にポツンと小さなお店があるのが見えた。



あお店の人に聞いてみましょうか」



「はい」



大輝達はそう言ってシヲンについて行った。



「あの、すいません噂の建築士の人知ってますか?」



「噂の建築士を知ってるかだ

って?」



「あ…はい」



大輝達はなぜその言葉を繰り返すように言ったのか疑問に思い思わず表情がきょとんとしてしまった。



「あぁぁはははその噂の建築士とは、まさに俺のことだ!」



男の人は大口を開けて高笑いをしながらそう言った。



「建築で鍛えてきたこの筋肉がまさに証拠よ」



男の人はそう言いながら大輝達に腕の筋肉を見せてきた。



「それで、貴方あなたに家の建築をお願いしたいんですけど?」



シヲンがそう言うと男は強く自分の胸を叩いて自信満々にこう言った。



「おう!任せておけ!」



「それでどのぐらいの広さの家がいいんだ?」



「私は海が見える広い家がいいです」



「それもできなくはないと思うが俺が今聞いてるのは具体的な広さのことだ」



「3人で住むのである程度の広さは欲しいですね」



大輝がそう言った。



「まぁ、ぶっちゃけお客さんがお金をある程度出せるって言うんだったら、あんまり広さのことは考えなくてもいいと思いますけど」



「お客さんの家を大体いくらで建てようと思ってますか?」



「金貨1000枚で家を建ててもらおうと思ってます」



大輝が男にそういうと、男はほっとした表情でこう言った。



「それだったら全然広い家建てられますよ」



「今から少し、どこに立てたらいいかわからないと思うので見に行きましょうか」



「はい、お願いします」



大輝達はそう言って男の人について行った。



しばらく歩いて。





「ここら辺に家を建てたら、右の方にある大きな海が窓から見えると思いますよ」



男の人はミイシャの方を見ながらそう言った。



「そうですね、ここなら景色も綺麗だしギルドからもそんなに離れていないし、良さそうですね」



「俺もそう思いますシヲンさん」



「それでは、家を建てる場所はここでいいですか」


大輝達は男の人のその言葉に強くうなずいた。



「それじゃあ一旦うちの店に戻って色々相談しましょうか」



「はい」



大輝達は店に戻り、色々相談をした。家の素材や部屋の数それから部屋の広さについて。





「それでは、部屋の数はリビング入れて4部屋、それぞれ18畳でよろしかったですね?」



「はい大丈夫です!」



大輝達は男人のその言葉を聞いて強くうなずいた。



「それで金額の方は?」



大輝は払う金額を聞いた。



「ぴったり金貨1000枚です」



「それでそのお金はいつ払えばいいんでしょうか?」



「今月中であればいつでもいいですよ」



「分かりましたそれでは、よろしくお願いします」



大輝達は男の人に頭を下げながらそう言った。



大輝達はギルドへと向かった。





「あ!大輝さん、ギルド長がお呼びですよまた3人で来てくれとのことです」



「はい、分かりました」



大輝達は受付の人にそう言ってアデルの元へと向かった。





「失礼します」



「大輝さん達ここに呼ばれた理由分かりますよね?」



「ええ、ギルド長の所に行ってくれって言われた時からある程度てえど予想はついてますけど?」



「また難関なんかんクエストを受けていただけますか?



「はい」



大輝達はそう返事をしながら椅子に腰掛けた。



「それでクエストの内容はどんな感じですか?」



「少し遠くの村で闇ギルドの人達がその村を牛耳っぎゅうじっってるみたいなんです」



「なるほど、つまりその遠くの村に行って、闇ギルドの人達を何とかしてくれってことですね?」



「その通りです大輝さん」



「分かりました。引き受けましょう」



「ありがとうございます報酬は弾ませていただきます」



「それでは、どうかご無事で」



「はい、行ってきます」



大輝達はそう言って目的地へと向かった。





「私思ったんですけど闇ギルドがそこにいるってわかってるんだったら普通に兵士を導入して倒せばいい話ですよね?」



シヲンは疑問に思いながら大輝にそう言った。



「さぁ、俺もよく分かりませんけど、何か理由があるんでしょうね」



「それにアデルさんいつも忙しそうですし」



しばらくして大輝達は街に着いて中へ入ると、そこには悲惨な光景が広がっていた。





「おらおらきびきび働け!」



街の人たちが闇ギルドの人達に奴隷どれいのように扱われていた。



「どうやら新しいお客さんが来たみたいだぞ」



その人が大輝達の方を見ると1000人以上の人達が大輝達を囲った。


こんな大人数を相手だったらそりゃ村の人達も抵抗できないよな。



大輝は心の中でそう思った。



「街の人たちが闇ギルドの人達に奴隷のように扱われていたのも納得です」



大輝は1000人以上の敵に囲まれているにもかかわらずそう言った。



「なめてんじゃねー!」



「大輝さん危ない!」

「大輝さん危ない!」



(すぱすぱすぱ!)



シヲン達は驚きのあまり、そう叫んでしまったが!


切られていたのは大輝かと思ったがその場に倒れていたのは、闇ギルドの人達だった。


念のため少し圧をかけておくか。



「この程度で俺に勝てると思ったんですか!」



「なんで町の人達にこんなことをしたのか教えてもらおうか!」



大輝は男に鋭い目つきでそう言った。



「違う俺たちはボスの命令に従っただけなんだ!」



「そのボスっていうのは、誰のことだ!」



「それは言えない!!!」



男は大輝にそう言った。



面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。


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