第12話第回復術師

「それでは俺1回ギルドに戻って報告だけしてきますね」



「はい、お願いします大輝さん」



大輝はシヲンにそう言われた後、ギルドへと向かった。





そして大輝はギルドに戻りアデルのいる部屋に向かった。



「失礼します」



そう言いながら部屋に入った。



「大輝さんようやく戻ってきてくれましたか」



「それでクエストの方は?」



「ええ無事にクリアしましたそれでアデルさんに相談なのですが」



「はい、なんでしょうか?」



「村の人達に、しばらくここにいてくださいって言われて思わずはい、っと言ってしまったのですが」



「私からもぜひお願いしますそっちの方が安全だと思うので」



「ただまた別の緊急きんきゅうクエストが入ったら1回こっちに戻ってきてもらうと思います」



「はい、分かりました」


「あ!大輝さんこれを!」


そう言ってアデルが大輝にわたしてきたのは三個の巾着袋だった。


「その中には3人分の金貨500枚が入ってますシヲンさん達にも渡しておいてください」



「はい、分かりました」



大輝はそう言ってギルドを出て再び村に向かった。






「あ!大輝さんおかえりなさい」



シヲンとミイシャはそう言いながら大輝に駆け寄ってきた。



「大輝さん、その袋はなんですか?」



「ああこの袋の中に2人の報酬が入ってるんです」



「2人に渡しておきますね」



「ありがとうございます大輝さん」


やっぱりこの状況を何とかするにはカルムに聞いてみるしかないか。


でも俺達が魔王の子供を連れているなんてことがバレたら、きっと大騒ぎになるな。


あっ、そうだ!



「あのちょっとすみません」



大輝は近くを通り掛かった男の人にそう言った。



「はい、なんでしょうか?」



「この村に人があんまり出入りしない場所ってありますか?」



「ええありますけど、そこでいったい何をするんですか?」



「少し1人で集中して調べたいことがあるんです」



「そういうことでしたら、私がご案内いたします」



「そういうことなんでシヲンさん達はここにいてください」



「はい、分かりました」



大輝はそう言って男の人についていった。





「この家なら誰にも邪魔されずにできると思いますよ」



「念のため、村の人達にも、しばらくここに入るなって言っときますね」



「ありがとうございます。そうして頂けると助かります」



大輝は男の人にそう言ってその部屋の中に入った。



「よしここならバレないだろう」



「カルムおーいカルム出て来てくれ」


「なんでわざわざこんな狭い家の中でわらわを呼び出すんです主様あるじさま



「しょうがないだろう、魔王の子供と一緒にいることがバレたら厄介なことになる」



「まぁ、事情が事情だから仕方がないか」



「ちょっと待てカルム今俺達がなんで困ってるのか知ってるのか?」




「大体は」



「だったらなんで姿を見せてくれなかったんだ」



「面倒くさいことに巻き込まれるのがただ単に嫌だったから」



「お前そんな理由で!!!」



「ちょっと待ってください、主様今のはさすがに半分冗談です!!!!」



カルムは慌てながら大輝にそういった。



「それでも半分残ってんじゃねーか!!!」



「はぁまぁいい」



大輝は一息ついてそう言った。



「それじゃあ、カルムはこっちの状況を分かってるってことでいいんだよな」



「はい」



「それは話が早くて助かる」


「それでカルムに聞きたいのは今この村で流行ってる病気がどのぐらい広がるかってことなんだけど」



「それはわらわにも分かりませんただ、そんなに見ていた感じ、強い病気でもなさそうなんで対処法はあると思います」



「対処法か…」



「あっ、そうだ!」



「ありがとう、カルムおかげでいいことを思いついたよ!」



「主様が何が思いついたのかは全く分かりませんが、とりあえず良かったです」



「シヲンさんミイシャさん俺、ちょっとまた、ギルドの方へ戻りますね」



「はい、分かりました」



大輝はシヲン達にそう言ってギルドに向かって走った。






「アデルさんいつものお部屋にいますか!」



大輝は受付の人にそう聞いた。



「はい、いますけど?」



「ありがとうございます!」



大輝は受付の人にそう言ってアデルがいる部屋に向かった。






「失礼します」



「大輝さんどうでしたか?」



「そんなことよりアデルさん少し相談が!」



「はい、分かりました。とりあえず座ってください!」



大輝はそう言われて椅子に座った。



大輝はアデルに村であった出来事を一通り話した。



「なるほど、それで私に相談というのは?」



「その…回復術士かいふくじゅつしを雇うとしたら、何人ぐらい雇えますか?」



「金額にもよりますが普通に10人ぐらいは雇えると思いますけどそれがどうかしたんですか?」



「もし僕達があの村からいなくなっても回復術師の人がいてくれたら病気を治せると思って」



「そんなに強い、病気でもないのでわざわざレベルの高い回復術師じゃなくても?」



「分かりましたとりあえず考えておきますね」



「ありがとうございます」



「いえいえ、こちらこそそこまで考えていただいてありがとうございます大輝さん」



「それじゃあ、僕はまた村に戻りますね」



「はい、よろしくお願いします」



アデルは力強くそう言いながら大輝に頭を下げた。



そして、大輝は村に戻った。





「大輝さん色々とありがとうございます」



男の人が大輝にそう、声をかけてきた。



「もう夜も遅いですし、部屋にご案内致しますね」



「あのシヲンさん達の姿がないみたいですけど、どこに行ったんですか?」



「シヲンさん達は先に部屋の方にご案内いたしました」



「そうですか」



大輝はそういった後、その男の人についていった。





「こちらが大輝さんに泊まっていただく部屋になります」



「送ってくれてありがとうございました」



大輝は男の人にそういった後、扉を開けた。



「あ!大輝さんおかえりなさい」



ミイシャは笑顔で大輝にそういった。



「あ!おかえりなさい大輝さん色々とお疲れさまでした」



「ご褒美に私が肩をもんであげますよ」



ミイシャは笑顔でそう言いながら大輝の肩を揉み始めた。



「ありがとうございますミイシャさん」


「それじゃあ、私も」



シヲンもそう言って大輝の肩を揉み始めた。



そして、しばらくして。





「ありがとうございます。2人とももう遅いのでそろそろ寝ましょうか」



「それじゃあ、久しぶりに私大輝さんと一緒に寝たい」



「え!」



大輝は思わずその言葉に動揺してしまった。



「えっとーミイシャさんそれは…」


「なかなか面白いことになってますね主様」



「それじゃあ、今日はわらわも主様と一緒に寝るとするか」



カルムはいたずらっぽく笑いながらそういった。



「その前に3人一緒に多分寝れないと思いますよ」



「大丈夫ですよベッドでかいんですから」



「シヲンも一緒に寝るよ」



「え!私も」



ミイシャはみんなの手を引っ張ってベッドに寝かせた。



「ミイシャさんちょっと!」



「こうしてみんなで寝るの久しぶりだね」



ミイシャは笑顔でそう言った、



「でもこれじゃあ、ぎゅうぎゅうじゃないですか!」



「そうだよミイシャこれじゃあ、寝るに寝られないよ!」



「このベットとか言うものなかなかふかふかで気持ちがいいですね、主様」



これじゃあ全く寝れる気がしない!


面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。




最後にブックマークもいただけると嬉しいです。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る