悪魔の森のチョコラティエ
茜カナコ
第1話
ここはどこだ?
俺は一体何をしたんだ?
分からない。
気がついた場所は瀟洒な建物中で、ゴシック建築ってこんなんだっけって感じの調度品が並んでいる。
俺はついさっきまでいつものお菓子屋でチョコレートのテンパリングをしていただけなのに。
格好だってコックコートのままだし。
春日みのりは困惑していた。
「お父様、来てるわ!」
少女の声が聞こえた方向を見ると、くるくるとした巻き毛が腰まである人形のような美少女が嬉しそうに駆け寄って来た。
「あなたのお名前は?」
「春日みのり」
反射的に答えてしまった。
「あなたはチョコレートとか言うものが作れるんでしょ」
「はい、一応プロですから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます