第5話

俺はパフェを片付けると、チョコレートの仕上げに取り掛かった。

ひとまず20粒程度作ることにして、まだ柔らかいチョコレートを冷蔵庫に入れた。

「パフェって美味しいのね」

お嬢様はご機嫌だった。


その時、コンコン、とドアをノックする音が聞こえた。

「すいません、ここでチョコレートが買えるって聞いたんですが」


ドアを開けると身長150cm位の茶色いボブの少女が立っていた。

目がクリクリとしていて、おどおどとした態度が小動物っぽいと思った。

「あなた誰?」

「私はサブリナって言います。よろしくです」

「サブリナさん、チョコレートが欲しいの?」

俺がそう問いかけるとお嬢様はイヤイヤしながら言葉を言った。

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