第4話

「で、どうすれば俺は帰れるんだ」

「帰れないわよ。あなたは私のチョコラティエだもの」

嬉しそうにパクパクとパフェを頬張るお嬢様に、俺は懇願した。

「店が潰れちゃうよ、家に帰してくれよ」


「嫌よ。こんなに美味しいものが食べられるのに返すわけないじゃない」

お嬢様は早くもパフェを食べ終えると、「ごちそうさま」と満面の笑みを浮かべた。

あまりの可愛らさに少し胸がときめいた。


バンガロー風のこの一軒家も居心地は悪くない。

俺はしばらくここで過ごすことになりそうだとため息をついた。

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