ゴブの力は偉大だった。

人間界では簡単に機械などを使って行っていた作業の全てを手作業で行うことの大変さと言ったら言葉にしがたかった。

「ゴブ、ありがとう。ここからミルクやカカオマスなんかを入れて混ぜるんだけど、練り上げるのには２、３日かかるんだ」

「分かったゴブ」

そう言うとゴブは手際良く材料を混ぜはじめた。

「すごい力だ。これなら2、3時間で混ぜ合わせられそうだ」

みのりが驚いているとサブリナは遠慮がちに言った。

「当家でも優秀なゴブですから」

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