第8話

朝が来た。

みのりはパジャマからジーンズとTシャツに着替えると、朝食を作った。

と言ってもオムレツとパンとコーヒーという簡単なものだった。

「さてと、チョコレートの仕込みをするか」

そう言うとコックコートを身にまといキッチンに立ち直した。


しばらくするとドアがコンコンとノックされた。

「レミです。こんにちは」

「どうぞお入りください、レミ」

そう言うとみのりは、チョコレートの用意をやめて玄関へ向かった。

「こんにちは」


「レミ、今日は何か予定ある?」

「いいえ、どうして?」

「実は町を案内して貰いたいと思って」

「お安い御用よ」

レミはそう言うと笑った。

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