第7話

レミはにこやかにこう言った。

「もう噂になってるなんて、流石お父様のやることは注目されているのね」

「魔王って言ってたよね」

「ええ、そうよ」

レミはまたチョコレートが食べたいと言った。


「半日はかかるよ」

「じゃあ、今日はもう帰るわね」

寂しそうにそういうと、レミはドアを開けた。

「また明日、チョコレート用意して置いてね」

小首を傾げて覗き込む仕草が可愛らしい。


「さてと、俺はどうしようかな」

幸い食材もある程度揃っているから、食べるには困らなそうだ。

後は町があると言っていたから、レミに案内して貰おうかとも考えた。

ひとまず今日は疲れてしまったし寝ようと思った。

一軒家にはシャワーも付いていた。至れり尽くせりだ。

俺はシャワーを浴びるとパジャマに着替えた。

サブリナから貰った宝石があれば服の一つも買えるだろう。

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