第19話

「みのりはサブリナの事好きなの?」

レミはサブリナが一度家に戻ると、みのりに尋ねた。

「ああ、一生懸命でいい子だと思うよ」

みのりは答えながら、チョコレート作りの準備を始めた。

「そうじゃなくて、みのりはわたしよりサブリナの方が好きなの?」

レミはみのりの顔を覗き込んだ。

みのりは困りながら答えた。

「比べたことがないからわからないな」

「ふうん」

レミはつまらなそうに椅子に座ると足をパタパタさせた。

みのりはコックコートに着替えるとレミに言った。

「さあ、仕事の時間だよ。レミはおうちに帰ろうね。」

「わたしもみのりの仕事見たい」

レミは唇を尖らせて嫌そうな顔をしている。

「邪魔しないなら良いよ」

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