第14話

「ただいま」

誰もいない部屋に実りの声が響く。

「おじゃまします」

レミの声が続く。

みのりは買ってきたものを台所に置いた。

「レミほ本当にお嬢様だね。買い物なのにお金を一銭も使わなかった」

「あら、お金って何かしら?私のお買い物はいつも執事が一緒だからよくわからないわ」

レミはみのりの驚く様子を見ても特に気にする風では無く、鼻歌を歌っている。

「みのりのお買い物って珍しいわね。自分で色々選んじゃうの。私の時は店主が出てきて興味ありそうなものを並べてくれるわ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る