概要
王子様は、うつけモノを演じることで、民主主義革命の夢を隠していた
オルトラン王国のリネシス王子は、幼いころから、うつけモノと呼ばれていた。剣術や魔法の修行からは逃げてしまうし、パンツ一丁で出歩くし、貧民街の片隅で難しい本を読むばかりだった。
十五歳になってからは、旅行ばかりして放蕩三昧。
十七歳で迎えた戦争では、王族の義務を果たすことなく、さっさと田舎に疎開してしまって、国民のヒンシュクを買った。
だが、すべては偽りの姿だった。
リネシスは、裏の顔を隠すために、うつけものを演じていた。
本当は十五歳のとき、冒険者をやりながら、世直しの旅をしていた。
本当は十七歳のとき、マジックアイテムの仮面で顔を隠して、一兵卒として戦争に参加していた。
なぜ彼は、そんなことをしてまで、正体を隠したいのか?
民主主義革命を目論む革命家だからだ。
リネシスは
十五歳になってからは、旅行ばかりして放蕩三昧。
十七歳で迎えた戦争では、王族の義務を果たすことなく、さっさと田舎に疎開してしまって、国民のヒンシュクを買った。
だが、すべては偽りの姿だった。
リネシスは、裏の顔を隠すために、うつけものを演じていた。
本当は十五歳のとき、冒険者をやりながら、世直しの旅をしていた。
本当は十七歳のとき、マジックアイテムの仮面で顔を隠して、一兵卒として戦争に参加していた。
なぜ彼は、そんなことをしてまで、正体を隠したいのか?
民主主義革命を目論む革命家だからだ。
リネシスは
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!限りなく現実に近いファンタジー。それはまさに大河ドラマのように。
読み応えが凄い。
この作者様の他作品を読んでも、細かな設定に驚かされます。
異世界大河ドラマと銘打ってありますが、まさに異世界で繰り広げられる歴史大河ドラマ。
『うつけ者』を演じる王子が戦争後の混乱期、またこの後の降り掛かる戦乱をどう乗り切り革命を起こすか?
共通規格を法律的に通すなどファンタジーでありながら、切り口はリアル。
思わず「うまいな!」と唸りながら読んでしまいます。
この辺り作者様は本当に上手ですね!
ファンタジーの世界に「民主主義」という極めてリアルな政治形態がどうマッチするのか疑問でしたが、主人公が一つ一つゆっくり理解していく様も素晴らしい。
本来であれば「国造り」=「政…続きを読む