第4話、山鯨

むかし、むかしのことじゃった


ある神社の前で

一匹の猪が、ふて腐れていた。

ぶつぶつと八坂神社に向かって

愚痴っていた


牛は最古の人間の友とも

呼ばれておるのになぁ…

友にしては家畜として働かされ

乳も飲まれて殺され食べられとる。

だけどその見返りに

牛の資産価値は昔の人間よりもはるかに高く、

その為に牛を神聖化して最強の神様にまで昇華しておる!

又、人間どもから恐れられ牛頭天王などと呼ばれ素戔嗚尊とまで言われておる!

鬼神にも地獄の獄卒にもなった。馬と共に‼️


(なんで、おでは地味やねん?)

(おでは人間に食べられるだけか?)


牛の頭には角が生えとる

だから牛は鬼と同一視される

人間から恐れられ、敬われ祀られる


(おでにも牙が生えとるぎゃ!!)

(なんで、おでを恐れんのぎゃ‼️)


以前、山の神様と海の神様が

おでの仲間の猪と鯨の棲む場所を変えて試してみたが

結局は鯨の大きな躰では

山では住めず海に帰って行っただけのオチで終わった

それも仏教が伝わってから公には肉食禁止されたので

おでを山の鯨と称して食べてたことから、、

こじつけやんけ!!!

神様が言葉遊びしただけや‼️


「おかしいな、おでは干支にも入ってる有名な動物やのに、

おでも摩利支天やで、せやけどマイナーやんか

インパクト弱いねん、誰も知らんがなぁぁぁぁ!!!!!」


あんたは牡丹やで

鹿と蝶で最強になれるんやで

(トリオやけども笑)


「誰や!おでをバカにするのは!!!!」


つまらない説教をするのは

ほれ

昔から決まってるやろ


猪の四つ足の裏で坊主が舐めてた


??????


このオチは落語ファンしか知らんか 笑




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