第14話
目の前の光景の事を修羅場と言うのだろうか?
僕のことなのになぜか他人事にしてしまうあたり僕は現実逃避をしてるのかも
僕と鈴音さんが家を出たあとものすごい形相で追いかけてきて小夏が僕と鈴音さんの間に割り込み豊満なナニを押し付け腕を取りもう片方で冬華さんが自分のものアピールでガッチリホールドしていた。
一瞬呆気に取られていた鈴音さんが
「ちょっとちょっと!二人ともなに?せっかくの再会なんだから許嫁同士にさせてよー!」
鈴音さんは頬を膨らませて不満ですアピール。美少女がなにをしてもかわいいってホントなんだ。昨日クラスで誰か言ってたな。
「はぁ?大体許嫁とかわけわかんないんだけど!いつそんなやり取りしたのよ!秋が記憶喪失をいいことにデマカセいってんじゃないの!」
と小夏が反論すると鈴音さんが
「……記憶喪失を利用してんのは小夏じゃん」
とぼそっと何かを言ったあと鈴音さんが
「ていうか小夏はいい加減兄離れしたら?正直みっともないよ。」
これに対して小夏はブチ切れるのかと思いきや、フフッと少し笑ったあと
「あーなるほどね、自分じゃ秋の事振り向かせられないから僻んでんだ。昔から私に勝てたことないもんね!」
と勝ち誇ったように言った小夏。鈴音さんはそれに反論しようとしたときに
「ふ、ふたりとも、一旦落ち着こ?ね?」
と冬華さんがこの場を収めようとしたら
「「いい子ぶんなや!!」」
二人して冬華さんを言葉と圧で制したあと
「大体、冬華さんって昔から秋くんの事好きだったのに自分は一歩引いて見てたのに何、ちゃっかり腕なんてくんでんの?」
と鈴音さんが言うとすかさず小夏が
「そうそう!いきなり秋に告白するしねー
ほんとに冬華ちゃんは昔からずるい!なんだかんだ言って秋の一番そばにいるんだもん!」
二人から責められてるのに鈴音さんから腕組んでると言われ小夏からは秋の一番そばにいると言われた冬華さんはえへへっと嬉しそうにし、
「だって、秋ちゃんは私のだもん。誰にも渡さないから!ね?秋ちゃん」
といって顔を僕の胸にスリスリしてきた。なんだこの生き物は可愛すぎるだろ!と叫びそうになったが二人から闇のオーラを感じて思いとどまった。
「ま、今は横一線みたいだけど私は秋くんの許嫁だから絶対に負けない!必ず好きにさせるから!待っててね、秋くん!」と鈴音が言うと小夏が
「そうはさせない!秋にとっての一番は生まれたときから私って決まってるから!秋は誰にも渡さない!」
と小夏が鈴音さんに対抗したら冬華さんも
「私だって負けないから!秋ちゃんを思う気持ちは誰にも負けない!愛してる!」
大胆にも愛してると叫んだ。言ったあと顔を赤くするのは冬華さんらしい。こんな三人の美少女に好かれるのは凄く嬉しい。でも
「………うん、3人の気持ち凄く嬉しいよ?でもね、ここ学校の門だからちょっとは周りの事もかんがえよ?」
そういつの間にか学校についていてさっきの告白紛いな宣誓は門で行われていた。僕も言うに言えなかったが流石にね、こんだけ視線を集めると
3人も僕の言葉でようやく我に帰ったのか冬華さんは顔真っ赤にし、小夏は視線を下に向きしていたが鈴音さんだけは
「私は別に誰かの視線なんてどうでもいいよ。秋くんの視線だけ釘付けにできればね!」
ととびきりの笑顔に不覚にもドキッ!としてしまうのは男の子だもん、しょうがないよね。そう言って鈴音さんは僕の腕を取って学校に入っていく。
一方、小夏と冬華さんは
「ほら、やっぱり厄介だったじゃん!ムカつく」
と小夏
「私だって負けてられない。がんばらなきゃ!」
た冬華。二人は静かに今後の事を考え、黙って二人で歩いてる様子を見ていた。
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