第36話
あの後今後の話し合いを冬華と話した後、久しぶりに自分の部屋に入り一人でベットに腰掛けた。いつもは冬華や小夏の部屋に行きそのまま朝目覚めてを繰り返してたからなんだか新鮮だ。
記憶を失ってから怒涛の勢いで僕の中で色んなことがありすぎた。義理の姉の冬華に告白され、双子の妹小夏と肉体関係になり更には幼なじみの鈴音とも肉体関係になりそして鈴音が死んだ。
昔の記憶がないにしてもここ最近は一緒にいて演技とはいえ恋人にもなってなかなかに濃い数日を過ごした人が死んだのに僕の心は何も感じなかった。それは監禁されてもう鈴音の事はどうでも良かったとかではないと思う。
小夏に関してもそうだ。記憶がないから小夏から過去いじめを受けていたとしても今の僕にはどこか他人事だから正直恨んですらいない。だから僕としては冬華が言うようにズタボロにしてやる必要はないとも思った。ただ冬華がしたいのならそれをするだけだ…………………あれ?
なんだこの感じ。なんだこの気持ちの悪い気持ちは。でも理解ができない。僕は今まで何をしてきた?
僕はこれまで自分がしてきた事が急に頭を駆け巡った。それは相手の好意を利用して好きでもない人と肉体関係をもち血の繋がった妹とも関係を持った。何より大事な姉とも関係を持ってしまった。……うん?姉?冬……華ねぇさん。…………………………………………………………………………えっ?
「……うっ!な、なんだこれ?ハァ、ハァあああああああああ〜!!!……お、思い出した。はぁ、はぁ、ぼ、ぼくはなにをしてたんだ。」
全部思い出した。何もかも!なんで今まで忘れてたのか。こんな大事な事を忘れてしまっていた自分を殺してやりたい!でもまだだめだ。だって僕は復讐しないといけなかったんだ。あの憎くて憎くて仕方がないあの姉と妹を殺すまでは僕は死ねない!
ゴメンね。ずっと忘れてて。僕もすぐに逝こうと思ってたけどまさか助かって君との大切な記憶や想いを忘れてしまうなんて。……でももう大丈夫。次は何があっても忘れない!君だけは!だから少しだけ待ってて。すべてを終わらせるから。
全てを終わらせて君のとこまで逝くから。…………………愛してる。朱里。
僕は必ず復讐する。どんな手を使っても。
これにて第二章 堕ちてから始まるを終了します。
まさかまさかの冬華も小夏も鈴音もヒロインではなかったとは。特に冬華がヒロインじゃなかったのはびっくりですよね。そして秋くんの記憶が戻り新キャラ朱里の為に復讐をします。ではまた終章で。
記憶喪失になった僕は恋に堕ちる 無色透明 @nonono000
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。記憶喪失になった僕は恋に堕ちるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます